看板職人によるWiki

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看板職人入魂の、職人用語集

以前のサイトからコピペで移行したため、使いにくくて申し訳ありません。

少しずつ直していきますので、しばらくお時間ください。

入魂の672項目、ぜひご利用ください。

アイアンIRON。鉄の事。
「アイアン」と言うと、広義では「鉄で作った工芸品的なもの」を指します。元々はロートアイアン=錬鉄(鉄を真っ赤になるまで熱して、叩いたり曲げたり、雑巾みたいに捩じったりして成型すること)から言われるようになった言葉だと思いますが、単に鉄で造形したもの=アイアンワークも指します。
アイドマ(AIDMA)の法則広告を見てから、商品の購入までの心理的なプロセスを表すもの。
Attention(注目)・Interest(関心)・Desire(欲求)・Memory(記憶)・Action(行動)の略。
あいばん(合番・相番)辞書などでは、「あいばん」は「合番」と書き、何かの作業の時に全く異なる業種の人が立ち合うこと・・・となっています。「相番」は人によってそう表現する場合があるとの事。あと、作業の相方という意味もあり、と。 
例えば、我々看板屋さんが現場入りする時、電線の埋設位置が分からないなどの理由で、電気屋さんなど他の業種の人に立ち会ってもらう事も含むようです。
私が大昔にバイトしていた先は高所での作業があったのですが、高所に登る人がロープを垂らして、下で番をしている人に,、欲しい材料などをロープに縛ってもらっていました。
私の勘違いでなければ、下でサポートをする人を「あいばん」と呼んでいたと思います。
ちなみに広辞苑には・・・
あい・ばん【相番】一緒に当番すること。また、その人。当番の仲間
とあります。
あいばん(合番)2つの部材が組み合うような物は、組み合わせるときにどれがどれとペアなのか分からなくなってしまいます。
これに予め①とか②とか番号をふっておくと作業がスムースです。この番号を「あいばん」と言います。
「合番」と書くのだと思います。
アイナット「アイボルト」は頭がリング状になったボルトですが、アイナットはボルトではなくナットになっています。
使い道はアイボルトと同じですが、弊社ではあまり出番がありません。アイボルトでは長さが足りない時などに、反対側からボルト締めして使うくらいでしょうか。
アイボルトアイボルト頭の部分がリング状になったボルト。

製品をクレーンなどで吊り上げる際は、このアイボルトにワイヤーを通せば、製品を傷つける事無く安全な作業ができます。看板の設置作業でも大活躍します。
吊りボルト・輪付きボルトなどとも呼びます。
英語ではもちろん「EYEBOLT」。リングが目に似てるので(似てるか?w)、この名称となったようです。ここから日本でも「目つきボルト」と呼ぶケースがあるようです。
JISでは重要保安部品に指定されており、メーカーのイニシャルを入れることが義務付けられています。使用荷重とボルトのサイズが刻印されている事も多いです。(ステンレスのアイボルトはメーカーのイニシャルだけの事が多いかと)
アウトリガー
(outrigger)
クレーンや高所作業車などで作業する際、車体横に張り出させて接地して、重機を安定させたり転倒を防止する装置。
元はカヌーなどの小型の船が転覆を防止するために、船体の側方に突き出すように取り付けられた浮き(小船体)の事。
これが転じて、重機にも使われるようになったようです。
「rig」は車両や船舶に部品を組み付ける工程の事(艤装・ぎそう)。
亜鉛鉄板溶融亜鉛メッキを施した鉄板で、トタンのことです。亜鉛引き鉄板とも呼びます。
亜鉛が鉄よりも先に腐食する事を利用した「犠牲防食」が特徴です。
通常は表面が独特の結晶模様(スパングル)で覆われており、これを「花柄」と呼びます。
環境のために鉛の含有率を低くした製品もあり、これは結晶模様が無い事から「ゼロスパン」(ゼロスパングル)と呼びます。
亜鉛引き亜鉛めっき。表面に亜鉛を引いたという意味ですが、どちらかというと古い言葉だと思います。
青ビスプラグレスビス。ノープラグビス。
コンクリートやモルタルにビス留めする場合、通常は下穴にプラスチックなどでできたプラグを挿入してからビス留めしますが、プラグレスビスは下穴を開けただけでビス留めOKという優れものです。

高いねじ山と低いねじ山の2本が切られた二条ねじになっています。

私も記憶が曖昧なのですが、最初に一般に広まったロブテックスのプラグレスビスが青色だったため、「青ビス」と呼ばれるようになったと認識しております。
現在他メーカーが「青ビス」という商品名で同様のプラグレスビスを販売しており(実際に青い)、また逆に、ロブテックスの製品には青くないプラグレスビスもラインナップされています。
我々現場でも青くないビスをわざわざ「青ビス」と呼ぶ事はありませんが、「青ビス」といえばプラグレスビスを指すものとして一般的に使われていると思います。
青ビスは便利なのですが、その性能はコンクリートやモルタルの状態に左右されるので、軽量物の取り付けに使われる程度です。
ノープラグという事を勘違いして、万能ビスと思っている方もみえるようですが、石膏ボードやコンパネには使えませんよ、念の為。
アオリトラックの荷台の周囲を囲む板のことです。
掛け金を外すと開閉できるので、こう呼びます。
赤ガスネオン管は、ガラス管の中にネオンガス、アルゴンガス、その混合ガスが封入されています。
ガスの種類、ガラス管内に塗布された蛍光物質、ガラスの着色によって様々な色が表現できます。
この中で、赤を表現するためのネオンガスのことを赤ガスと呼びます。
赤フン赤いフンドシの略で、トラックで長尺物を運搬する際、飛び出した部分に取り付ける赤旗のこと。
あ行「あっ\(◎o◎)/!」「いっ|°Д°)))」「うっ(;°Д°)!」「えっΣ(°д°lll)」「おっ(;°Д°)!」といった、驚きの言葉の事です。
作業現場、特にお客様の前でこういった言葉を発すると印象が悪いので、「現場では『あ行』は禁止」と言われています。
んじゃあ、「おおお~~~っ」と感動した場合はどうするの?という屁理屈も、よく言われます。
アーク溶接電気の放電による高熱によって金属を溶かして接合する溶接。
被覆アーク溶接(通称:溶棒)、半自動アーク溶接、TIG、MIG、MAGなどがありますが、私達看板屋さんや、建築などの現場系の業界では、アーク溶接といえば被覆アーク溶接(通称:溶棒)を指すケースがほとんどです。 
工場系では半自動アーク溶接を指す事が多いようです
アクリアクリル板の事。たった一文字略してどうするんでしょうか。
アップスライダー伸縮式の梯子。2段のものが一般的ですが、3段の物もあります。単に「スライダー」と呼ぶ場合もあります。こうなるともはや何なのか分かりません笑
日本人なら「はしご」と呼ぶべし。
あと施工アンカーすでに設置されたコンクリートに対して、あとで施工するアンカーボルト。
アドadvertisement(広告)の略、あるいは広告を意味する接頭語。
アドバルーンアドバタイジング・バルーン。
気球に宣伝文句などを書いた幕を取り付けたもの。
アプリケーション・シートアプリケーション【application】薬などを塗りつける事。
シートの切文字を製品に貼りつけする際に使用するシート。リタックシート。
施工後剥がしてしまうので、これ自体は製品や看板にはなりません。
雨仕舞い(あまじまい)構造物内部に雨水が浸入しないようにする事。
アセチレンアセチレンガス。水素と炭素の化合物で、非常に良く燃えます。酸素ガスと組み合わせて酸素・アセチレンバーナーとして使用して、金属の切断や溶接をします。
アルゴンアルゴンガス。希ガスの一種で、不活性。身近な所では蛍光灯や水銀灯、ネオン管の中に封入されています。
また酸素を遮断するシールドガスとしてTIG溶接にも使用されますので、TIGは別名アルゴン溶接とも呼びます。
RCreinforced concrete=鉄筋コンクリートの事。直訳は「補強されたコンクリート」です。
RGBRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)を示したもので、光の3原色。
3つのランプに赤、緑、青のセロファンを被せて一箇所に向かって照らした時、赤のランプだけ点灯すれば光は赤、赤と緑を点灯すれば黄色、全てを点灯すれば白と、さまざまな色を表現できます。
看板に例えれば、デザイン作業をするパソコンのモニターはRGBカラーで表現されています。インクジェットなどの印刷出力はRGBではなく、CMYKとなります(データ上はRGBでも作業可能ですが)。
ネオンやLEDなどの照明を利用して、ボンヤリ色が変わったり、流れたり・・・という表現を、RGBのネオン管やLEDで表現できます。
RBラウンドバーの事。丸棒。丸鋼。口語では「ラウンドバー」と呼んでいる人には未だ会った事はありません。
アルポリアルミ複合板の事。
元々は三菱化学産資の商品名「アルポリック」が略された物。
アルマイトアルミの錆がアルミよりも硬いことを利用し、アルミの表面に人工的に酸化アルミニウム被膜をつくること。
日本で発明された技術です。
アルミアングルアルミ製の部材で、断面がL字型。サイズはかなりの種類があります。
アルミ押し出し材アルミ(アルミ合金・・・ほとんどはA6063)を400℃~500℃の温度に熱して、鉄製の型で押し出した材料です。角パイプ、アングルなどがあります。
かなり複雑な形状でも製作する事ができますが、寸法制度は引き抜き材に若干劣るようです。
アルミコーナーアルミアングルを看板の四方に巻いて、額縁にしたもの。
アルミ引き抜き材熱間で加工する押し出しに対して冷間(室温)で加工されます。
穴の開いた型に対して押し込んでいくような製法のようです。寸法精度では押し出し材よりも上です。
アルミ複合板発泡ポリエチレンの両面を極薄のアルミ板でサンドイッチした板素材。看板用として広く普及しています。
アンカー元々は「錨(いかり)」という意味です。看板や建築業界では、コンクリートに埋め込む鉄筋や、アンカーボルトを指します。
アンカーボルト看板の支柱や看板本体を固定するために、コンクリートに埋め込んだボルト。
アングル単に「アングル」と言った場合、L型鋼を指します。
看板は殆どが屋外で使用されるので、看板フレームは、水の溜まりやすい角パイプなどよりもアングルの方が向いています。
安全帯高所作業時に使用する命綱。最近はこれを身に着けてないと現場に入れません。
看板職人の常識ですね。
アンダーカット溶接の肉盛りが、本来の面に対して足りず、ビードのほうが低くなってしまった状態。欠陥溶接の一つです。
安定器蛍光灯の器具にセットされたトランスやインバーターのこと。
行灯看板
(あんどんかんばん)
あんどんかんばん。内部に仕込まれた照明器具によって、表示面が発光する看板。
EEスイッチ周りが暗くなったら電源が自動的にオンになる、センサー式のスイッチ。
簡単に自動でON-OFFできるので、看板に良く使います。EEとはエレクトリック・アイの事のようです。
石グリ正式名称「割り栗石」。岩石を割ってゲンコツ程度の大きさにした物。元々は基礎工事の際に、一番底面に敷き詰めて基礎の沈み等を防止するための物。
看板の場合、「ズボ」と呼ばれる簡易基礎で設置する時には、セメントが固まるまでの固定を兼ねて基礎内部に使用する場合がある。
イーゼル絵を描くときに使用する三脚。飲食店のメニューを載せるなど、看板的な使用方法も数多くされています。
一枚看板団体が唯一誇りに出来る人物や、商品など。
行って来い色々な使われ方があるようですが、私の身の回りでは「仕入れと売値が同じ事」・・・つまり「儲けがなくなってしまった事」を指します。寂しい言葉です。
糸面
(いとめん)
角の立っている部分を斜めに削り落とす事を「面取り」といいますが、角で手を切らない程度にほんの少しだけ面取りすることを「糸面」と呼びます。
EPエマルジョン・ペイント。水性塗料の事。屋外看板にはあまり使いません。木軸看板の木枠に塗るくらいでしょうか。
犬走り建物の軒下などにコンクリートで固められた部分。
元々は、雨が地面に跳ね返って、建物が汚れるのを防止するのが目的だったようです。
犬しか通れない程度の巾という意味だったようですが、最近はコンビニで高校生やヤンキーが座り込める程度の巾があります。
イモ角パイプ等を四角に組み立てる時に、材料を45度に切断して組むのを「トメ」と言いますが、イモは90°に切断して組み立てる事です。
イラストレーターイラストを描く人・・・でもありますが、ここではAdobe社のアプリケーション。デザインをする全ての業界の、世界標準ソフト。
入角いりずみ。内側に折れ曲がった部分の角。飛び出している側の角は出角(でずみ)といいます。
色物色々な意味がありますが、金属加工をする業界内では、非鉄金属を指します。
これは「色物」が「主要ではないもの」の意味も持つ事から来ています。
インクジェットインクジェットプリンター。又はインクジェットプリンターで印刷した印刷物そのもの。
看板業界で「インクジェット」と言った場合は、大型の看板用プリンターを指します。私自身、卓上のプリンターがインクジェットであるという概念はほとんど持っていませんね。
インバーター電気を直流から交流に変換する装置。
半導体を使用した技術で、モーターの制御など幅広く使われています。
蛍光灯のインバーター式のものは高周波で点灯させるのでグローランプ無しで即点灯することができ、またチラツキがないという特性があります。
隠ぺい力(隠蔽力)塗装した時、新しく塗った塗装が下地を覆い隠す力。
色によって大きく異なります。
一般的に、最も隠ぺい力が高いのは黒。逆にクリアー(透明)が最も隠ぺい力が低く、鮮やかな色、明るい色も隠ぺい力が低いです。
隠ぺい力の低い色で塗装する場合は、下塗りや中塗りの段階で下地を隠ぺいする必要があります。例えばレモンイエローで塗装する場合、予め下地を白くしておきます。
隠ぺい力は、色だけでなく、塗料の種類やブランドによっても異なります。
印籠
(いんろう)
金物加工において、パイプをジョイントする際に、ジョイントする2本のパイプの片方に一回り径の小さいパイプをセットしておき、もう一方のパイプに差し込んでジョイントする方法。

水戸黄門でおなじみの「印籠」に似ていることからこう呼びます。
事前に部材を「印籠」に加工しておけば、製品の設置時にパイプを簡単にジョイントできます。
正確には「印籠継ぎ」と言うようです。
ウィービング
(weaving)
アーク溶接作業時に、溶接棒やトーチを左右に一定のペースで動かして、縫うような動作をする事。ウェービングではありません。
広めの溶接ビードを得るために行います。ウィービングによってできた溶接ビードを、ウィービング・ビードといいます。
weaveは、編むとか縫うといった意味です。
ウインチ円筒状の巻き取り機でワイヤーやロープを巻き取る装置です。
手動と電動のものがあります。
看板関係では、懸垂幕装置の昇降や、看板本体の取り付けなどに使用します。
ウエットフィルムを貼るときに水を使用する事。
フィルムをそのまま貼るといきなりくっついてしまい、位置決めが困難なので、中性洗剤をほんの少し混ぜた水を粘着面にスプレーします。
こうすることにより、洗剤のヌメリと水の表面張力を利用してスムースな施工を行う事が出来ます。
ウェルカムボード結婚式などで会場の入口に設置する、挨拶看板。イーゼルなどに載せて使用します。
ウェルダーエンジン溶接機やバッテリー溶接機など、主に作業現場で使用する溶接機。
又はウェルダー加工の事。
ウェルダー加工高周波ウェルダー加工。
高周波で分子を振動させて、テント生地などを融着する加工。
ウケ請け。笑いをとるという事ではありません。請け負うという事です。
この場では「人工(にんく)」、即ち「手間請け」であるか、「請負」であるかの話になります。「人工」の反対が「ウケ」である・・・と言えます。
最も大きな差は、ウケには責任が発生し、人工には一定以上の責任を負う必要が無いという事でしょうか。
現代的には価格の問題が大きいのですが、この責任or無責任の問題は、価格と同時に職人の仕事の質を落としていると言っても過言ではありません。
薄型キャップ丸パイプの支柱を製作する際、先端に溶接する蓋の一つです。薄型キャップは、少しだけ丸く膨らんだ形状です。
鉄のもの、ステンレスのもの、それぞれパイプに合うサイズがラインナップされています。
内々
(うちうち)
材料の内側間を指す意味で、例えば2本の支柱の間の寸法という意味で使います。
ウッドラックポリスチレン樹脂を押し出し発泡させて成形した、板素材。短期掲載の看板やPOPなどで使います。
「ウッドラック」という名称は、スタイロフォームでも有名なダウ化工株式会社の商品名。あまりに通りが良いので、他社製品も含めて、同様品の総称として使われる場合もあります。
要するに発泡スチロールの1種なのですが、一般に家電などの梱包材などで使われる発泡スチロールは「ビーズ法発泡スチロール=EPS」、カップラーメンの容器や箱菓子の梱包材、ハンバーガーの容器などに使われているのが「ポリスチレンペーパー=PSP」、断熱材などに使われる「押し出しポリスチレン=XPS」に大別されるそうです。
ウッドラックやスタイロフォームは「押し出しポリスチレン=XPS」です。
看板では、両面に紙を貼った物が多く使われます。
他社の同等製品にJSPの「ミラボード」などがあります。
ウマ製作物を地べたに置くことなく、腰辺りまで持ってくる為のスタンド。
脚立を指す場合もあります。
ウマ足場2つ以上の脚立に道板を渡した足場。または脚立そのもの。
エアープラズマ切断機プラズマアークを利用した金属の切断方法で、酸素アセチレンバーナーよりもかなり速く、あるていど正確な切断ができます。
母材と電極の間にアークを発生させて、エアーコンプレッサーからの高圧エアで溶けた金属を吹き飛ばします。
気流がイオン化してどうのこうの・・・という理屈があるのですが、私はよく解りません(笑)。
通電する金属のほとんどは、エアープラズマ切断機で切断することができます。
エイジング養生期間、あるいは養生そのものの事。特にコンクリートの場合に使う事が多いと思います。
或いは、わざと古く見えるように仕上げる事。古美仕上げ。

「aging」とは、本来は老化の意味です。
転じて自動車などの慣らし運転という意味でも使われます。
コンクリート打設後、十分な強度になるまで保護する・・・という意味なのでしょうが、全く本来の意味とは違いますね。ワインなどの熟成もエイジングというらしいですが、コンクリートの場合はコレに近いですかね。
AEPアクリル・エマルジョン・ペイントを意味する塗装略号。アクリル樹脂・水性塗料の事。建築塗装で使用される水性塗料は、大雑把にはほとんどがAEPとなります。
ただしこの「塗装略号」というのが曲者でして、日本建築学会・日本建築家協会・国土交通省などの各表現の間で一元化されていません。
まあ実質上はAEP=EPと考えても良さそうです。
A型看板立て看板2基を、上端で互いに固定した両面式看板。横から見るとアルファベットのAに見える事から。
ALCAutoclaved Light-weight Concreteの略。
軽量気泡コンクリート。建物の外壁に使用されます。
コンクリートとはいえ非常に軽く、鋸や木工用ドリルで穴を開けたりする事ができます。
外壁がALCの建物に看板を取り付ける場合、軽量物であればALCのみにビスやアンカー、プラグを施工すれば良いのですが、看板が一定以上の重量の場合は、外壁を貫通して、下地鉄骨に直接取り付けるなどの工夫が必要になります。
エコソルエコ・ソルベント・インク。またはエコ・ソルベント・インクジェットプリンター。
ローランドの商品名です。溶剤系ですが環境に優しいというのがポイントになっています。
今では他メーカーさんも同様のコンセプトのインクを使いますので、実質的には死語に近いですね。
エッジテープ水性インクジェットなど、水に弱いプリンターやメディアに出力した物を屋外看板として掲示する場合に、フィルムやラミネートの剥がれ防止に施す巾20mm程度の透明テープ。
水性インクジェットは、メディアに粉質の受理層があるためにオーバーラミネートフィルムが接着しにくく、屋外での長期使用でラミネートが剥がれてしまいます。これを防水して剥がれにくくするためのものです。
溶剤系のインクジェット出力では、原則として必要ありませんが、現場状況的に施工する場合もあります。
AバリA型バリケードのこと。
工事現場でよく見かける、トラ模様のバリケード。トラ柵とも呼びます。
横から見るとアルファベットのAの形をしているため、こう呼ばれます。最近は、A型の樹脂スタンドを単管で繋いだ「単管バリケード」のことをAバリと呼ぶこともあります。
FRPFiber Reinforced Plasticsの略。繊維で強化されたプラスチックの意味です。
ガラス繊維のマットに、2液硬化型の樹脂を塗って製作します。
製作が比較的容易で、大型の物でも軽量に仕上がるので、立体造形に向いています。
FFフレックス・フェイスの略。
又はフレックス・フェイスを用いた看板の事。FF式看板。
従来アクリル板を用いてきた行灯看板の表示面を、専用のテント生地で製作した行灯。
看板の大型化や施工時・施工後のリスク低減、コストダウンに役立ちます。
FFシートFF式看板用の専用テント生地。内部繊維はガラス繊維が使用されています。
FLエフエル。フロアーレベルの事。床のライン。建築図面の用語であり、特に立面図にて使用されます。
FLエフエル。蛍光灯の事。fluorescent lampの略。特にグロー式の直管を指す場合が多い。
FBフェイスブック・・・と言いそうになりますが、フラットバーの事。平鋼。
LEDLight Emitting Diode。発光ダイオードの事。エル・イー・ディー。
電気を流すと発光する、極性を持った半導体素子。
難しい事はさておき・・・省電力・長寿命・低発熱・紫外線や赤外線を含まないなど、光源として最近特に注目されて、交通信号機や一般照明でも従来品に取って代わっています。
もちろん、看板照明としてもかなりの普及率です。
円柱キャップ丸パイプの支柱を製作する際、先端に溶接する丸く膨らんだ蓋です。
鉄のもの、ステンレスのもの、それぞれパイプに合うサイズがラインナップされています。
「円柱キャップ」は本来は、「キャップ(少し潰れた半球)」「半球キャップ」「薄型キャップ(少しだけ膨らんだ形状)」の3種類の総称です。
しかし「円柱キャップ」と言いますと、半球状のものではなく、少し潰れた形状の「キャップ」または「円柱キャップ」(ややこしいですね・・・)のみを指す事が多いと思います。
オイルステイン木材用の塗料の一種で、表面に塗膜を形成するのではなく、木材に染み込んで着色します。キシラデコールが最も有名。
透明性のある塗料なので、塗装後も木目を活かす事が出来ます。
屋外で使用する場合は、比較的短いスパンで定期的なメンテナンスが必要になります。DIYで施工されるケースも多く、販売ルートや価格は、他の塗料と比べて少し特殊なイメージがあります。
屋外で使用する場合は、さらにクリヤー塗装やニス塗装を行ったほうが耐久性に優れます。
横断幕広告や標語などを大きく書いた、横長の幕。
建物の壁面などに取り付けます。
また、横に並んだ数人で保持する事ができるため、スポーツ観戦などの場面で、応援旗としても使用されます。
素材はターポリンなどのテント生地や、布などを使います。
OSオイルステインを意味する塗装略号。
OOHOut of homeの略。そのままでは単に「屋外」という意味なのですが、広告業界では屋外広告全般の事を指す言葉です。
OOH広告とか、OOHメディアとか呼んだりしますね。
割と新しい言葉で、突然言われるようになったような気がします。初めて聞いたときは、私も驚きました。
OPオイルペイントを意味する塗装略号。油性塗料の事。以前は看板や建築塗装業界では主流の塗料でしたが、弱溶剤の二液性ウレタン塗料が発表されてからは、弊社ではあまり使わなくなりました。
拝み看板A型看板の事。横から見ると手を合わせている用に見える事から。あんまり使う人はいないっスねー。
屋外広告士看板に関するプロフェッショナルである事を証明する国家資格。
資格がなくても、仕事には従事できます。存在意義としては少し中途半端な資格です。
屋外広告の日9月10日。
昭和48年のこの日に屋外広告物法改正法案が国会で成立したのを理由に、9月10日が屋外広告の日に定められています。
屋外広告物条例屋外広告物法に基づいて、各自治体によって定められた規制。
各地で内容が異なるので、看板設置時は事前確認が必要です。
屋外広告物法良好な景観の形成又は風致の維持または公衆に対する危害の防止を目的として制定された、看板に関する法律。
自治体レベルによる屋外広告物条例も存在し、各自治体によって規制内容が異なる場合があります。
要するに自分トコだけ目立てばいいという考えで看板を作ってはイカン、っちゅー事です。
納め(収め)全体的な、或いは最終的な仕上がりを指す曖昧な言葉。
「納めが悪い」とは、ツメが甘く、最終的にキレイに仕上がってない様を指します。
オーニングカンタンに開閉、突き出し&収納できる日除けテント。
オーバーラップ溶接の肉盛りが、必要以上に盛り上がった状態。欠陥溶接の一つです。
アンダーカットの逆。
オーバーレイ既設の舗装の上に、さらにアスファルトを舗装すること。舗装は二重になります。
オブジェobjet(フランス語)。物体というような意味です。
基本的には美術的な物体を指しますが、隠語的に、全く意味の無いゴミなどを指す場合もあります。
オープンタイム一般的には、「接着剤を塗布してから貼り合わせるまでの、貼り合わせ可能時間」(粘着保持時間)のことを指します。
塗布した接着剤は当然乾いたり硬化したりしますので、そのまま貼り合わせずに放っておけば、固まってしまいます。
貼り合わせは、そのタイミングを逃さずに行う必要があります。

これが本来の意味だと思うのですが、少し違った使われ方をする場合があります。
たとえばG17などの揮発性のボンドの場合、塗布してからすぐに貼り合わせしても接着力を得られないので、指で触ってもベタつかない程度まで乾かしてから、貼り合わせる必要があります。
この放置時間をオープンタイムと表現する場合もあります。
壁紙の糊も塗布後にフヤケさせる事をこう呼んだりします。

そもそも何故に「オープン」なのでしょうか?
辞書を引いても「open time」という言葉は出てきません。
「open」には「開く」などの意味のほか、「受け入れる」とか「凍らない」という意味もあります。

オープンタイムとは、単純に「時間を開ける」という意味でしょうか?
それとも「被着体を受け入れ可能」という意味でしょうか?
はたまた「固まらない」という意味でしょうか?
何となく、「開く」という意味からの和製英語のような気がします。

ちなみに、貼り合わせてから実用強度が出るまで静止させる時間を、セットタイムと言います。
オペオペレーター。建築現場などでは、クレーンや高所作業車などの重機を操作する人を指します。
クレーンのアームの事。ワイヤーでぶら下がっているフック部分が「子」。親が子供をワイヤーで吊り下げていいものでしょうか(笑)
オヤジ会社の社長。代表者。
親綱建築現場・足場などで、個々の作業員の安全帯を掛けるためのロープ。
特に足場の頂上や屋根の棟など、足場や単管などを設置しにくい場所に設けられる場合が多いと思います。
碍管がいかん。
ネオン工事用の部材の一つで、ネオンコード(高圧線)の結線部分の絶縁カバーとして、筒状の碍子を取り付けます。磁器製品です。
介錯ロープ(かいしゃくロープ)「介錯」とは、そもそも切腹をする人の負担軽減のために、切腹する人の背後から首を斬る事ですが、建築現場では玉掛け(クレーンの吊り荷作業)の時に、吊り荷に予めロープを取り付けておき、ロープを持って吊り荷を誘導する事を指します。
実はクレーンのフックは、自由に回転する構造になっています。これは、フックが回転しないと狙った位置・方向に荷物を据え置きできないからなのですが(クレーンは荷物を吊り上げて移動し、下ろすだけであり、フックの回転までは操作できない)、強風時や障害物が多い場合などは逆にこれが仇となります。狙った向きに荷物を下ろすことができない、障害物をかわす事ができない、場合によっては吊り荷が風でクルクルと回転し、危険な状態に陥ることすらあります。
ロープを吊り荷の下部端に縛り付けておくことにより、補助作業者が吊り荷の向きをコントロールすることができます。これが介錯です。
余談ですが、近年のハイテクなクレーンでは、フライホイールのジャイロ効果を利用して、フックの向き(すなわち吊り荷の向き)をコントロールする事ができるそうです。
いわば「介錯無用!!!」って事ですかね(笑)。
解像度かいぞうど。
デジカメの写真などのビットマップ画像は小さな四角で構成されており、この四角の細かさを表す数字。四角が細かい=解像度が高い方が、質の高い画像となります。
回転灯別名パトライト。
「パトライト」はメーカーの名前でもあります。
店舗が営業している事をアピールするために取り付けます。看板の一種です。
メーカー曰く、全国でも名古屋地区への出荷が一番多いのだそうで・・・確かに、名古屋地区では回転灯をよく見かけます。
角座金(かくざがね)「座金」とはワッシャーの事で、外形が四角い座金を「角座金」と呼びます。
通称「角座」(かくざ)。
外形が円形の物は「丸座金」といいます。
角座金は木造構造物に使われる事が多く、丸座金は金属構造物に使われる事が多いです。
角スコップ先が直線状のスコップ。略称「カクスコ」。平スコップとも呼びます。個人的には「平スコ」派です。尖っているのは剣先スコップ。
一般論としては、スコップとシャベルは同義とされているようですが、地域によっては大きさで呼び分けたりしているようです。
シャベルのメーカー独自の呼び方などから、「大型で、穴を掘るときに足をかける部分があるのがシャベル、足をかける部分が無い物をスコップ」というのが通例と言われていますが、現場で「シャベル」と呼ぶ人はあまりいないような気がします。
額縁看板の場合は、装飾を目的に看板の周囲に取り付ける枠のこと。
アクリル面板の行灯看板の場合は、アクリル板の脱落防止も兼ねます。
額彫り周りをグルッと彫る事の意味になるようです。
木彫りの看板の場合、文字の輪郭部分をV字に掘ることで、一見凸文字のように見えます。
笠木塀や塀状の構造物の上部に被せるカバー。
形状によっては、看板にも笠木が取り付けられている物もあります。
ガス引きアクリルの切断面をガスバーナーを使って光沢を出すこと。ガス磨き。
ガス磨きアクリルの切断面をガスバーナーを使って光沢を出すこと。ガス引き。
鋸刃で切断したアクリル板は切断面が荒れていたり、透明感が損なわれていたりします。
これを光沢を出して透明感を取り戻す方法の一つです。
通常は、煤が出にくくシャープな炎を得ることのできる、水素ガスかプロパンガスと、酸素ガスのバーナーで作業します。
あまり細かいものでなければ、カセットボンベを使用するバーナーでも作業可能です。
ガス磨きはかなりの熱によってアクリル板に強い応力がかかり、経年後にひび割れを生じたり、磨き後の接着加工でもひび割れを生じたりする場合があります。
単純な形状の加工品の場合は、バフ研磨といって、物理的に研磨する事が多いです。
紙セパ紙のセパレーターの事。
粘着シートの剥離紙。離型紙。
看板の文字製作に使用するカッティングシートの台紙。
カケヤ掛矢。巨大な木槌の事。杭の打ち込みに使用します。
可使時間硬化剤を混ぜてから一定以上の時間が経過するとゲル化してしまい、塗料としては使用できなくなってしまいます。
塗装の品質や作業性を落とすことなく使える時間を、メーカーが仕様書にうたっています。これが可使時間です。
化学反応ですので気温によっても大きく変わりますが、20℃で5~8時間位のことが多いです。塗料によっては5℃以下は硬化しないものもあります。
セメントや2液タイプの接着剤等にも可使時間があります。

ちなみに英語ではポットライフと言います。スペルは「POT LIFE」で間違いないみたいなのですが、理由が分かりません。
「potent」(効能がある)の事? それとも「potted」=ろくろで壺を成形する時間の事?
気になる~~ぅ
仮設工事工事を進めるために必要な設備を、一時的に設置する工事。
足場、養生、工事用の電源(仮設のコンセントなど)、工事用の水道、仮設トイレ(作業員が使用する)、仮囲い、現場事務所の設置など。もちろん工事看板なども含まれます。
型枠コンクリートを流し込む型。
多くはコンパネ(コンクリートパネル)と角材で製作します。
活線(かっせん)電気が通っている状態の電線のこと。停電の反対。対義語としては、まれに「死線」とも言うようですが、本来は誤用だと思います。
ガチャ(ガッチャ)ラチェット式のレンチ。
自動車整備などで使用するボックスタイプのラチェットレンチではなく、工事現場で使用する両口でハンドル側が「しの」になっている物を指す事が多いと思います。
ハンドル側が「しの」になっているものは、シノガチャ・シノガッチャなどと呼ぶ場合もあります。
ガッチャ(ガチャ)重量物をトラックなどに固定する為の道具で、ワイヤーを歯車で巻き取って固定する仕組み。
ネーミングは当然、その音からだと思われます。
ちなみにガッチャマンとは何の関係もありませんが、ガッチャマンのネーミングは単なる思い付きだそうです。
カッティングシート例えば赤色の場合は全面真っ赤、白色の場合は全面真っ白の、裏面に糊引きされたシートの事です。(ほとんどの商品は塩ビでできています)
カッティングシートは看板製作の材料の一つで、これを文字やマーク、イラストのかたちに切り抜いて貼り付けます。
一般的にカラーフィルムの総称として定着してしまっていますが、元々は中川ケミカルの屋内装飾用シートの商品名です。
カッティングプロッターパソコンのデータによりシートの切り出し作業を行う装置です。
看板屋さんでは当たり前の機械です。
PLOTTERとは、点と線で構成されたデータ(ベクトルデータ)を出力する機械の事です。
角Rかどアール。
四角形の板の四隅や、立方体の角に丸みをつけること。
見た目が優しい雰囲気になるのと、シールの場合は剥がれ防止、板の場合はケガ防止、立方体の場合は手触りが良くなるなどの効果があります。
また、角パイプの場合、物によっては角がピン角に近い物と角Rの物があります。
角コーナーかどコーナー。
「角」も「コーナー」も同じ意味やんけ!
「頭痛が痛い」と同レベルの言葉のように思えますが、元々は「角に取り付けるコーナー材」という意味です。
切りっぱなしの表装材の角を保護&見栄えをよくする目的で取り付ける、L型の材料(アングルなど)を指します。
かなばかり図矩計図。建築物の高さ関係を詳しく示した断面図。
看板は外壁に取り付けるので、この図面があると壁面内部の構成がよく解り、仕事がしやすくなります。
金物屋もちろん釘や針金を売っているお店・・・の事でもあるのですが、金属加工、特にある程度精密な装飾的な金属加工を行う業種を、こう呼びます。
カニ穴掘り器の事。正式には複式スコップといい、カニの鋏のようにスコップが二つ組み合わされています。
抱きスコップとも呼びます。
看板の支柱を建てる時など、縦穴を掘りたい場合に使用します。
我々看板屋が、若い衆の根性を試すのにも有効です。イキナリ手渡して、「ハイ、1メートル掘って」。オイ、手を休めるんじゃねえ!
矩(かね)直角。90°の事。
この言葉を知らない人に「カネが出てない」とか「カネを出す」とか使うと誤解されるので注意。
カマチ框。床の間や玄関など、床の段差部分に取り付ける化粧材や、建具の四辺を固める部材。畳の畳縁を付けていない短い辺もカマチといいます。
カマボコ文字断面がカマボコのように丸く盛り上がった凸文字。
ガラコンクリートやアスファストを割った(はつった)ゴミ。産業廃棄物の分類では、「がれき」に属するものです。
でも、どうして「ガラ」と呼ぶのでしょうね?
「殻」が語源? それとも言葉の雰囲気から? 調べても分かりませんでした。
ガラ入れ袋(ガラ袋)ガレキや残材などを入れるための袋。工事用のゴミ袋。
土のう袋と混同されがちですが、実は違います。
土や砂しか入れない土のう袋はポリエチレン製ですが、尖ったものを入れる可能性があるガラ入れ袋は、破れにくいようにポリプロピレンでできています。
ガラリ目隠ししつつ換気をする為に取り付ける通気口。なぜガラリというのかは全く分かりません。しかもメーカーによっては「ギャラリー」と呼んでいる場合もあり、ますます意味が分かりません。
看板にもガラリが付いています。例えば行灯等の、箱型で熱のこもりやすい物には必ずといってよいほど取り付けます。
仮囲い工事の作業エリアを、仮設資材で囲むこと。
工事関係者以外の人や車両などが入ってしまうのを防ぐこと。
背の高い板で囲う事により、工事の音や埃、資材などが現場の外に出るのを防ぐこと。
また、雑然とした現場内を隠すことにより、現場周辺の景観を保ちます。
一言で「仮囲い」というと、住宅工事ではパネルフェンス、規模の大きな工事では鋼板製の万能板など、ショッピングモール内などでは軽量鉄骨とプラスターボードで立ち上げた壁を指すことが多いと思います。
広義では、A型バリケードやカラーコーンとコーンバーで囲ったものも、仮囲いと呼びます。
仮付けどんな製作物でも、いきなり本付け・本留めするのではなく、必ず最初に仮に取り付けて様子を見てから本付け・本留めします。
「仮付け」といった場合は、溶接作業上の事を指すことが多く、その他の場合は「仮留め」という事が多いですかね。
溶接の仮付けは非常に重要で、本溶接時の歪みを抑える目的もあります。
が、本溶接は仮付けの上から行うので、応力の集中しやすい箇所の仮付けは避ける必要があります。スラグなど異物の噛み込みにも注意ですね。
仮留めほとんど「仮付け」と意味は同じですが、溶接作業時に使うことが多いと思われる「仮付け」に対して、「仮留め」はビスや釘などに使うことが多い気がします。
カルプ文字カルプという材料を用いて製作した厚みのある文字。
カルプとは「カルシウム・プラスチック」の事で、ポリオレフィン樹脂に炭酸カルシウムを混ぜて発泡させた素材。軽くて切り出し加工がしやすいので看板でも良く使われます。
カレンダーフィルムフィルム(カッティングシート)の製造法による分類です。
軟らかい状態の塩ビ材料をローラーで薄く伸ばす製法。比較的フィルム厚は厚めで、安価。
物理的に伸ばす製法の為、施工後に縮んだり、材質的に硬いので割れが生じたりする場合があります。また曲面への施工には向きません。
逆に厚みがあるのでコシがあり、貼りやすいという利点もあります。
以前はキャストフィルムに比べて安物と言われて敬遠されがちでしたが、最近のカレンダーフィルムは良くできています。
皮スキ皮剥き。お好み焼きの返しヘラのような形状で、先端側が幅広になっているものをY型皮スキ、その他F型とかP型と呼ばれる物などがありますが、細かい定義は無いようです。

す・く【剥く】  薄く切る。薄く削り取る。そぐ。「皮を―・く」(goo辞書より引用)
カンカン屑鉄をトラックに載せて買い取り業者に行くと、「トラックスケール」という巨大な秤で重量を量ります。
このトラックスケールの事を「カンカン」と呼びます。
明治時代に、商品の重さをはかることを看貫(かんかん)、使用する西洋秤を看貫秤(かんかんばかり)と呼んでいたからだそう。
勘考するかんこうする・・・と読みます。
コレは職人用語というよりも、名古屋周辺地区の特有の言葉のようです。
良く考えるとか、考えて行動するという意味です。仕事に対して何かの指摘を受けた時に「カンコウします」の一言でゴマかす事ができる、大変便利な言葉です。
ちなみに「勘考」の字は有力説の物であって正しいとは限りません。
看板「カンバンは、看る板と書くんだ」というのが私が最初に勤めた看板屋の社長の決まり文句でした。
見る・診る・観る・視る・看る・・・いやあ、パソコンは便利です。漢字が簡単に出てきます。
「看る」は「世話をやく」という意味になるのですが、なんででしょうね? 「看」の字は手をかざして見ている様が漢字にも表されています。もしかして「看板がお店に対して世話をやいている」という意味なんでしょうか? 不思議です。
看板の日10月23日。屋外広告の日とは別なんです。
かんばん方式同じ「看板」ですが、私たち看板屋の「看板」とは違います。
トヨタ自動車が採用した生産方式の名前です。トヨタ自動車が特許を取得しているそうです。
通常、物を大量生産する場合は、先に部品を多目につくるので、最終的に不要な部品が余ってしまいます。
これを逆転して、後の工程側から前の工程側に必要な量の部品を発注するというシステムにしたのが「かんばん方式」です。必要量などを記載した板を「かんばん」と呼んだのが始まりのようです。
看板娘(かんばんむすめ)その店にその娘目当てで客がやってくるような、美人の娘。
カンプComprehensive Layoutの事。
看板のデザインやレイアウトをお客様に確認していただくために製作したプレゼンテーション用資料。
顔料がんりょう。
着色用の粉末の一種で、水や油に溶けないもの。水や油に溶けるものは「染料」といいます。
顔料は染料に比べて耐候性に優れており、看板では、塗料やインクジェットプリンター(看板用)のインクに使われています。
私は、自分の頭の中では、固形状の色の素がシンナーなどの溶剤に混ぜられたもの・・・と理解しています。
発色性では、染料の方が上です。
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木裏きうら。
製材した木材で、製材する前の丸太の内側から見た面。樹皮とは反対側の面。反対面は木表。
木裏はどことなくまとまりのない木目に見える事が多いため、木彫り看板や木製看板の場合は、木表を使うことが多いです。
ただ、物によっては木裏の方が見栄えする場合もあり、絶対ではありません。反りの関係で、敢えて木裏を使う場合もあります。
木表きおもて。
製材した木材で、製材する前の丸太の外側から見た面。樹皮側の面。反対面は木裏。
木表の方が木目がキッチリと整っており、見た目が良いので、木彫り看板や木製看板の場合は、木表を使うことが多いです。
木表の方が樹齢が若く、水分を多く含んでいますので、木表の場合は経年後に真ん中が凹んで、縁側が反りあがってきます。
規格看板品番によって監理され、サイズや仕様などがカタロク化されたメーカー製品の看板。
規格化された物なんて・・・と思いがちですが、最近はかなり個性的な製品もあります。
刻み仕入れた材料を、必要な長さに切断すること。木材や鋼材などの場合に使う言葉です。
キシラデコールXYLADECOR。ナンバーワンの木材保護塗料。ICI Paints Deco社の登録商標。日本では。「大阪ガスケミカルズ」が製造販売しています。(以前は武田薬品工業の取り扱いで、その後武田薬品工業の子会社として分社、現在は大阪ガスグループ)
着色以外に、木材を保護するという機能も持っていますので、屋外使用でも強力な威力を発揮します。メーカーは「オイルステインではなく、オイルステインから一歩踏み込んだ存在」と位置付けています。
木材に染み込んで着色・防腐・保護をします。
逆チャンネル文字凸文字ではなく、凹文字。ピット文字。内部にネオン管やLEDなどの照明を仕込む、ペコチャンネルのこと。
これは、凸文字のことを「チャンネル」と呼ぶ人が凸と区別するための呼び名です。私は凸文字の事はチャンネルと呼びません。逆チャンネルのことは単に「チャンネル」と呼びます。
キャストフィルムフィルム(カッティングシート)の製造法による分類です。
液状のの塩ビ材料を型にキッチリと流し込み、乾燥させる製法。比較的フィルム厚は薄めで、高価。
物理的に安定しており、長期の屋外使用に耐えうる性能を持っています。柔軟なので曲面への施工にも向いています。
逆に薄くて気温に左右されやすいので、作業に不慣れな人や極端に暑い環境では貼り難い場合もあります。
キャットウォークメンテナンスの為に高所に設置された常設の足場。
ダムや橋梁にも設置されています。
看板の場合は、ビル屋上の広告板などの下部に設置された常設の足場などを指します。そこに立つと、キ○タマが縮みあがりますよ。
キャラコcalico。本来はインド産の綿の布を指すようですが、看板業界では選挙看板などの一時目隠しに使用する白布や、横断幕の素材として使用する白布を指す事が多いと思います。
九尺9尺=おおよそ2m70cm。
単に「九尺」と言った場合は、九尺脚立を指す事が多いと思います。他にも六尺、十尺(とおしゃく)、四尺などなど・・・。
九尺は鉄のパイプ脚立であるケースが多いですかね。
キリドリルの事です。「キリ先」と言ったらドリルの刃を指します。
金赤慣用的には、パチッと見栄える赤色を指す、曖昧な言葉です。M100% Y100%、あるいはもう少し朱色系を指す事が多いかと思います。
ところが、実はこの言葉、DICのカラーガイドを作成する際の、原色インキにこの名称の色があるそうです。
この色はブロンズっぽい金属的な色合いを持つそうで、金色に輝く赤、という意味から名付けられたのだそうです。
看板業界ではインクジェット印刷があまりに普及したため、受け取ったデータの色を調整するという事自体が稀になりつつあります。結果、金赤という言葉も使われなくなりました。誤解を生じる可能性もありますので、この言葉の使用は慎重に。
キンクワイヤーやロープが、折れたり潰れたりして、元々の正しい形状ではなくなってしまった状態のこと。
屈伸式バケットブーム(アーム)の中ほどに関節のある高所作業車。「屈伸」の場合は関節部分よりも先端側がさらに伸びる物を指します。
屈折式バケットブーム(アーム)の中ほどに関節のある高所作業車。「屈折」の場合は関節部分よりも先端側が伸びない物を指します。
下り溶接
くだりようせつ
傾いた面や垂直面を溶接する際、下っていく方向にトーチを運んで溶接すること。
融けた金属がこれから溶接していく方向に流れてしまうため、トーチはそれをどんどん追いかけることとなります。
結果、ビードが盛り上がりにくく、幅は広くなり、溶け込みが浅くなる傾向があります。
首下建植看板の表示面を首(頭)に喩えて、表示面よりも下を指す言葉です。どちらかと言えば、表示面以下の高さ(多くは脚部の高さ)を指す時に使う事が多いと思います。
グリ「石栗(石ぐり)」の事。元々は「割栗石」という言葉で、石を割ってゲンコツ程度の大きさにしたものの事です。
ちなみに石栗(栗石)は15cm以下のサイズの物を指し、それ以上の大きさのものは「玉石」と呼ぶのだそうです。
グリ固め穴を掘って支柱を立てる際、そのままセメントを流し込んだだけではなかなか安定しないので、石ぐり(割栗石)を穴の中に入れて支柱を固定すること。
クレオソート油コールタールを蒸留して作られる液体で、木材の防腐剤として使います。
丸太杭に塗布されているのを見かけることが多いですが、それ以外ではほとんど見かけないです。
塗ってもいつまでもベトつくし、臭いし、シャビシャビなので塗布作業中に飛び散って、服につくと取れないし・・・で、有害物質の指定を受けて規制されるようになったこともあり、弊社では最近は全く使いません。
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蛍光シート蛍光色のシート。
蛍光色電磁波や熱、化学反応などにより物質がエネルギーを受け取って励起された後、そのエネルギーを特定波長の光として放出する。この光を蛍光と呼ぶ・・・ナンのことだかサッパリ分かりませんね。
要するにヤケに光って見える黄色やピンク、オレンジなどの色の事です。
光を蓄えて、その後残光する物は「蓄光」と言います。
他の光を反射する素材でできたものは「反射シート」であり、蛍光とは全く別物です。
看板でこの色を多用しすぎると、場合によっては近所迷惑になってしまいますので、使用はほどほどに。
軽量鉄骨鋼材の厚みによる分類で、6mmを超えるものを重量鉄骨、6mm以下を軽量鉄骨と呼びます。
何故6mmが境目なのかは不明です。
ケガキ針金属材料に切断・穴あけなどの印の線を引く道具で、針の部分で引っかいて傷を付けるように使用します。
罫書く(けがく)けがき針を使って、材料に切断箇所などの印の線を書く事。針や薄い刃で、材料に傷を付けて(引っかいて)線を引くことで、主に金属材料に対して使います。
広義では、けがき針を使わなくても、材料に正確な線を引く事をこう呼ぶ場合があります。
「罫書く」はあて字だそうで、「毛書き」と書いた物も見た事があります。
蹴込み(けこみ)階段の各段の、垂直に立ち上がった部分。看板や広告、案内表示を入れる事もあります。
ケツ単に「ケツ」と言った場合は、仕事の完了期日を指す場合が多いです。
その他、連続するものの一番最後。
ケツを割る仕事を途中で投げ出す事・・・なんですが、広辞苑によると「かくした悪事などが露顕する」とあります。なんででしょうね?
「逃亡する」を意味する朝鮮語の「ケッチョガリ」が「ケツワリ」になったそうで、朝鮮の人が多く働いていた炭鉱で生まれた言葉のようです。
ケミカルアンカー接着系のあと施工アンカー。
試験管のようなガラス管の中に二液性の接着剤が二液を分けて封入してあり、これにボルトを突っ込んで割り、攪拌する事で反応して固定します。
そもそもは「ケミカルアンカー」とは日本デコラックスの商品名。
チューブ式の物、ガンタイプの物など種類が豊富にあります。
あと施工アンカーの中では平均して最も強く、信頼できます。
ケレン塗装をするときに、塗装面の錆や旧塗膜を除去する作業の事。
何故「ケレン」なのか? それは、どうやら「clean」(クリーン)が訛った・・・との説が有力のようです。
「けれん味のある~」のケレンとは、全く関係ありません。
ケレンのグレードには、下記のものがあります。

●1種ケレン/錆や旧塗膜を完璧に除去し、全面を金属剥き出し状態にする事。ショットブラストなどを使用します。

●2種ケレン/錆や旧塗膜を全体的に除去し、金属剥き出し状態にする事。ただし、生きている塗装部分は剥がしません。サンダーやワイヤーブラシ、皮スキを使用します。

●3種ケレン/部分的に発生した錆や、劣化した旧塗膜部分を除去して、金属剥き出しにすること。生きている塗装部分は剥がしません。サンダーやワイヤーブラシ、皮スキを使用します。

●4種ケレン/浮いた錆や旧塗膜、旧塗膜上に発生したチョーキングを除去する事。ワイヤーブラシ・サンドペーパーを使用します。
KYケーワイ。危険予知のこと。
工事現場や工場内で、事故や災害を防ぐために、今どんな危険が潜んでいるかを予想すること。
剣先スコップ先のとがったスコップ。略称「ケンスコ」。
研削砥石金属や石材、ガラスなどを削るための円盤状の砥石で、主にグラインダーに取り付けて使用します。
ほとんどの切断用の砥石がフランジ締めつけ部分のオフセットがゼロ(平らな円盤状)なのに対し、研削砥石の場合は、一部の製品を除いては、オフセットされています。
砥石の面の部分を押し当てて作業し、砥石が摩耗していきます。摩耗によって常に新しい部分が出てきます。これを「自生作用」と呼びます。
原字体げんじたい。フォント(書体)から飾り部分を取り除いた、いわば文字の基本骨格。
ゴシック体にしろ明朝体にしろ、これが分かってなければレタリングはできません。
昔のカッティング作業は、パソコンの性能面でもフィルム材料の使いやすさの面でも、細かい文字をたくさん書くのは困難でした。
なのでイベントなどの展示パネルでは、サインペンで原字体を書いていました。
今書けと言われても出来ないかも・・・。
建植看板
けんしょくかんばん
文字通り建てて植える看板。
ただしどちらかと言えばタワー型の物や箱型の物、大型の物はこう呼ぶ事は稀です。
パネル式の看板を支柱に取り付けた形状の物を指す場合が多いですね。
懸垂幕広告や標語などを大きく書いた、縦長の幕。
建物の壁面や、広告塔などの上部から垂らします。
素材はターポリンなどのテント生地や、布などを使います。
懸垂幕装置懸垂幕は大型の縦長形状のため、設置場所によっては別途設置用の装置が必要になります。
ワイヤーを張っただけの簡単な物から、オールステンレスの大掛かりなものまで、種類は様々です。
原寸(げんすん)実製作時の下書きや確認をする為に、実物大で製作する原稿。
看板製作には欠かせない存在です。
近年はパソコン上で済ませてしまう事が増えたので、以前と比べて原寸作成は極端に減りました。
文字書きや複雑な形状の鉄骨製作など、アナログな作業の時は今でも良く使います。
現調げんちょう。
「現場調査」「現地調査」の略として使われる事が多いと思います。
現状調査とか、現場調整・現地調整なども含まれるようです。
倹飩式(けんどんしき)襖や障子などのように、一度持ち上げて下側から抜き取る方式。慳貪とも書くようです。

製作するには、下側よりも上側の飲み込み量を大きくすれば良い。設置時はパネルの自重で保持する事となるので、極端に軽い物は適さないと思います。
看板の場合は、喫茶店の営業中の札や、その他ある程度頻繁に取り外す物に向いています。
上下に動かす方式のみを「けんどん」と呼んで、左右のスライド方式は「いってこい」などと呼ばれます。

広辞苑によると、「物を惜しみ貪る事」などの意味ほか、「江戸時代、蕎麦・饂飩(うどん)・飯・酒などを売るとき、一杯づつ盛切りにしたもの・・・つまり、ケチで「つっけんどん」だと言うことですね。(よくわからないのですが、江戸時代はお代わりOKだったということでしょうか?)
「慳貪うどん」などという言葉もあるようで、これは一杯ずつ盛切りにして売るうどんの事とあります。
ここから、蕎麦やうどんの出前の箱(岡持ち)を「慳貪箱」と呼ぶらしいです。
確かに「慳貪箱」って、側面の蓋を上下にスライドさせて開閉しますね。「けんどん」はこのあたりが語源のようです。
玄能げんのう。玄翁とも書きます。
金槌の一種で、両口玄能の場合は片面は少し凹んでおり、反対面は少し凸状になっています。
釘を打ち込む際には凹面を使用し、最後に釘の頭を沈める為に凸面を使用。
金槌、玄能の定義ってのは結構曖昧みたいです。
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クレーンのフックが付いた部分。ワイヤーによって吊り下がっている部分。
対して、アームが親。
小板定尺(こいたていじゃく)金属板材料に対して決まったサイズの一つで、365×1200のサイズを指す言葉。
金属板の場合、3×6判(サブロク・900×1800)や4×8判(シハチ・1200×2400)、メーター判(1000×2000)などの定尺が多く流通していますが、大量に使われることが少ないもの、大判が使われることが少ない真鍮、銅などでは、小板定尺というサイズが多く出回っています。
ステンレスばね材の小板は(約)320×1000、りん青銅の小板は180×1200、ベリリウム銅は(約)200×1000となります。
コイルcoil・・・巻きつくの意味。色々な物に対して使われますが、トタンなどの金属板を巻いたものもこう呼びます。
広告板看板の事ですが、あまり小さいものに対しては使いません。せめて三畳以上ってトコロでしょうか。A4位の大きさの看板に対して使ったら、ちょっとオオゲサです。
広告塔細かい定義があるわけではありませんが、タワー型の看板、縦長の箱型の看板、横幅よりも高さの方がかなり高い看板に対して使います。
規模の小さいものに対しては使いません。
不思議なもので、屋上に設置された設置されたものは横幅よりも高さが低くても、「屋上広告塔」と呼びます。
構造用接合テープ強力な両面テープで、ビスやボルト、ボンドによる全面接着を瞬時に且つ信頼性のある施工を行うための物です。
商品に対して「構造用接合テープ」と直接謳っているのは3MのVHBですが、同様の使い方ができる製品は他メーカーからもリリースされています。
まあ、そんな大げさな名前でも、我々現場の職人に言わせれば「りゃうめんテープ」の一言でオワリですがね(笑)。
高速カッター鋼材などを切断する道具で、直径30cm以上ある切断砥石が高速で回転する電動工具です。
高力率蛍光灯の器具でいえば低力の器具にコンデンサーを取り付けたものを高力率といいます。
一般家庭などに引き込まれているメーターの場合は無効電力を計測しない仕掛けらしく、低力器具と高力器具と比べた場合の電気料金の差は無いようです。
が、工場などの動力(三相3線式)の場合やキュービクル(変圧装置)を使用している場合は、高力器具の方が電気料金的に有利なようです。
電気料金のみでなく、高力器具を使用する事によって施工上のメリットは大きくなります。
一般のシーソースイッチなどを使って看板の電源を入り切りする場合、ほとんどのスイッチは15A程度が限界なので、例えば行灯看板に低力器具40W蛍光灯を20灯入れたとしますと、スイッチを2系統に分けるなどの工夫が必要になります。ブレーカーの容量にも関係してくるので、器具をたくさん使用する場合は高力を使用したほうが有利と思われます。
校了校正が終了する事。原稿の修正が完了する事。
コーキングcalking又はcaulking・・・と書きます。カルク(calk)というのは漆喰の事のようです。
コーキングとは「詰め物をする」という意味になります。コーティングではありません。
建築や看板では、防水や気密性向上のためにシーリング材を施工する事を指します。
弊社が看板施工の際によく使用するのは「シリコン・シーラント」や「変性シリコン・シーラント」、「ウレタン・シーラント」などです。
接着性も優れているので、接着剤として使用する場合もあります。
こぐち小口。板を切断した断面。板の厚み部分。
こぐち木口。木の角材などを切断したとき、年輪が見える断面。
腰袋腰から下げる道具袋。文字の通り袋が付いてなければこう呼べません。
コーススレッドコーススレッド木工用のビスの一種。
「coarse」は粗い・細やかではないという意味で、「thread」はねじ山という意味があります。
その名の通りタッピングビスや木ねじよりもかなりねじ山が粗く、1インチあたり8山となっています。このため「8山ねじ」などとも呼ばれます。
先端がかなり尖っているのでねじ込み始めの食いつきが良く、円筒部(ネジを切っていない部分)の径が細いので、2部材を組み合わせてねじ込む場合にも、ほとんどの場合は下穴が不要です。
充電式インパクトドライバーでねじ込むのが一般的で、釘の代わりに使用する事が多いと思います。
保持力は釘の5倍と言われています。
ゴソ(発注金額が)小さい仕事の事。
又は、動詞として用いる場合は「ちょっと忙しい」の意。例えば「ゴソゴソしてる」といえば、それなりにやる事があり、まあまあ忙しい様を示します。
云わば「儲かりまっか」「ボチボチでんなー」という関西特有の全く意味のないやり取りに近いものがあります。
小ねじドライバーを使用して回すタイプのネジの事。タッピングや木ネジは含まず、ナットのはまるタイプのネジです。六角頭の場合は「ボルト」になります。
一般にM6以下のサイズとか、M8以下のサイズなどと言われたりしますが太さによる区分は曖昧です。
+ドライバーを使う「十字穴付き」、HEXレンチを使う「六角穴付き」、その他トルクスをはじめとした特殊な形状の物もあり、M10くらいまでは小ネジと呼ばれる場合があるようです。
骨白こっぱく。辞書を引いても出てきません。看板業界特有の物ではと思われます。
アクリル板の乳半(乳白色半透明)と真っ白(骨白)を区別する為の語句です。
ゴーヘイ荷物をクレーンで吊り上げ作業をする際に、上に上げる(特に巻き上げる時)にクレーンオペレーターに出す合図。
「GO AHEAD」が訛った物らしい・・・。
コミがいい塗装用語で、塗料にシンナーを入れる量を控えめにして、粘度が高い状態の事。「シャブい」の反対の意味です。
シャブいと刷毛の運びが楽になりますが、塗装の耐久性は著しく低下します。
コラムcolmn。元々は古代建築などの丸柱を指す言葉のようですが、何故なのでしょう? 現在は200*200以上の鉄の角パイプを指すようです。
どうして200*200以上なのかは解りません。
コルトン写真を紙ではなく、光を透過するフィルムに焼いたもの。
ファーストフード店などでカウンターの後ろに取り付けてある内照式の写真がそれです。

一昔前は、写真を電飾看板に使用しようとすると、コルトンで製作するしかありませんでした。
現在は大型インクジェットプリンターの普及と技術進歩により、普通の看板屋さんでも同じような製品を製作できます。
ただし、いまのところインクジェットよりもコルトンの方が発色が良く、綺麗に見えると思います。

透明フィルムの「クリア」と乳半フィルム(裏面が乳白色になっている)の「トランス」の2種類があり、それぞれ「デュラクリア」、「デュラトランス」と呼びます。
デュラトランスは光を通さなくてもきれいに見えるので、非電飾・電飾両用です。昔のカレンダーには写真部分にコレを使ったものがありましたね。

内照式の看板全般や、内照式の写真全般をコルトンと呼ぶのは、基本的には間違いです。

気になるのは名前の由来。
どうやら「colton」でスペルは間違いないと思いますが、辞書で調べてもロサンゼルス郊外の地名としか出てきません。
私のカンですが、カラースケルトン「color skelton」の略では??? 責任持ちませんよ(笑)
コンクリート砂と砂利を水とセメントで練って固まらせたもの。
砂利は骨材と言って、強度や重量確保のために重要な存在です。砂利を入れないものはモルタルといいます。
セメント・砂・砂利は1:3:6の割合が目安となりますが、図面に比率の指示があったり、生コンを頼む時に比率を聞かれる場合もあります。現場に合わせて適切な強度にするためです。
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再帰反射鏡に斜め方向から光を当てると、普通はボールがバウンドするかのように、光を当てたのとは反対方向に反射します。
光を当てた角度=入射角と反射角は同じ角度になります。
これを、特殊なガラスビーズ等を利用して、光を当てたのと同じ方向に反射して帰る事を再帰反射と言います。
再帰反射のフィルムは、道路標識などで良く使用されています。
材工一式材料と施工を一式で請け負い、工事する事。
対して材料支給で施工のみ行う事を「手間請け」とか「人工(にんく)」と言います。
サイコロ袖看板のブラケットの事です。立方体なのでこう呼びます。
サイディング建築物外壁に使用する、板状の素材。住宅等の小規模な建築物に良く使用されます。
セメント系の物、セラミック系の物、金属系の物とあります。
この外壁を使用した建築物に看板を取り付ける場合、軽量物であればサイディングに対してもビスを打ち込む事が出来るが、一定以上の重量物の場合は有効な下地に対して狙う必要があります。
ただしサイディングはALC等に比べても薄いので、長めのビスを使用すれば、サイディングを貫通して下地を狙うのも比較的簡単です。
再剥離フィルム看板用として使用する普通のフィルムは、施工後しばらく経つと剥がれ難くなります。
なので、逆に一定期間で剥がす必要のある時は困る場合があります。
これを剥がしやすく材料設計したのが再剥離フィルムですが、中には勝手に剥がれてしまったり、剥がそうとしても剥がれなかったり・・・。難しい材料です。
「○月○日オープン!!」と言った表示を、オープン日前後で撤去したい場合に使用します。
サイン球パチンコ屋さんや、男性が大好きなお店の看板で、流れるように点滅するボール球。
クリヤ球、白球、色球、大きさも様々な種類があります。
最近はLEDの物が主流です。
竿クレーンや高所作業車の支柱の部分。クレーンや高所作業車のアーム。ブーム。
座金ワッシャーの事。
ボルト・ナットを締め付ける際に挟む。丸い物は丸座金、四角い物は角座金。
サゲカンペンキを小分けして手で持ち運ぶ為の缶。サゲツ。
サゲツペンキを小分けして手で持ち運ぶ為の缶。サゲカン。
こんな言葉、看板屋さんでも若い人は知らないだろうなあ。
サークライン丸型蛍光灯の事。看板では、直管に比べて使用する事は少ないです。
さしがねL字型の金属製の定規で、指金・指矩と書きます。
木工を主とする大工さんなどが使用することが多く、長さの計測、直角の計測に加えて、裏面の目盛りによって「角目」、「丸目」の機能があります。
「角目」は1.414(√2)単位で目盛りがふられており、45°を罫書くのに使用します。丸太からとれる角材の辺を測る事もできます。
「丸目」は3.14(円周率)単位で目盛りがふられており、丸太の円周を測ることができます。
通称「サシ」。
サフェーサー下地用塗料の一種で、ごく細かな傷を消すことが出来ます。超薄付けパテのような塗料です。
サブロク3尺×6尺。約90cm×1m80cm。畳一帖の大きさ。看板や建材として使用する板材はこの大きさの物が主流です。
三四五 (さんしご)さんしご直角三角形の長辺をa、短辺をb、斜辺をcとすると、a2×b2=c2が成り立つ、という「ピタゴラスの定理」の最も簡単な例の一つで、直角を描くためなどに古くから建築現場で使われてきました。
長辺aを4、短辺bを3、斜辺cを5とすると4×4⁺3×3=5×5(つまり16+9=25)の直角三角形となります。
何も目印のない更地に真四角の家を建てるには、紐や木材などを利用して3:4:5の三角形を描けば、正確な直角を得る事ができます。
「さんしこ」、「さしご」などとも呼ぶ様です。
サンソいうまでもなく酸素の事ですが、単に「サンソ」と言った場合は酸素アセチレンバーナーを指す事が多いですね。
酸素アセチレンバーナーガス切断器。アセチレンガスと酸素を高熱で燃やす熱を利用して、鉄を切断する道具。
アセチレンガス(C2H2)は水素と炭素の化合物で、酸素と合わせると3300℃の高温で燃焼します。
この熱と、酸素をどんどん送り込む事による酸化反応を利用して、鋼材を切断します。
ステンレスは酸化しにくいので、酸素アセチレンバーナーでは切断できません。
ちなみに、「高熱で鉄を溶かして高圧酸素で吹き飛ばして切断する」というのは間違いです。
火口を取り替えれば、ガス溶接もできます。
サンドブラスト高圧のエアーで粒状のガラスや砂などを吹き付けて、彫刻や表面のクリーニングなどをするシステム。
三波長三波長型蛍光灯。
光の3原色である赤・緑・青(RGB)の3波長域と呼ばれる帯域に、希土類蛍光体を利用して、光のスペクトルを集中させる事により、色が鮮やかに見えるようにした蛍光ランプ。このランプに交換すると明るくみえるようになります。
品番の末尾に「EX」と付いているのが三波長です。
三平方の定理ピタゴラスの定理の事。
直角三角形の長辺をa、短辺をb、斜辺をcとすると、a2×b2=c2が成り立つ、という定理。
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CMYKシアン、マゼンダ、イエロー、キートーン(黒)。色の三原色のCMYと、色調を表現する為の黒を用いて色を表現する方法。
印刷の基本色なので、インクジェットプリンターもこのインクが使われています。
ジグ元々は「jig」という英語で、部材を固定したり、穴位置を正確に加工するための道具・・・という意味ですが、当て字で「治具」とか「冶具」と書かれて、見事に日本語になっています。意味は英語と同じです。
時効硬化金属が時間が経つと自然に硬くなること。
ジュラルミンは焼き入れをしたり溶接して熱が加わったりすると、鋼などとは逆に一時的に硬度が落ちますが、一定の時間を経過すると硬くなります。これを時効硬化と呼びます。
溶接向きの7N01で効果的な時効硬化を得られる事が有名です。
ジュラルミン以外でも真鍮などにも時効硬化が起こるようです。
CチャンC型チャンネルの事。C鋼。軽量下地のC型材を指す場合もあります。
CD管電線を地中に埋設する時に使用する、樹脂製のフレキシブルなホース。Combined Ductの略です。PF管と混同される場合がありますが、PF管は耐燃性があり、露出・埋設共使用できます。CD管は埋設専用で、オレンジ色の場合が多いです。耐燃性はありません。
オレンジ色の物が完全露出で使用されていたら、それを施工した人はインチキをした事になります。
この2種は、内径は同じものがラインナップされていますが外形が異なります。
GLグランド・レベルの事で、地面の位置を表す言葉です。
シースルー向こう側が透けて見える・・・という事です。
看板の場合は特に、ガラスに施工するフィルム(看板用インクジェットまたは静電プロッタののメディア)の中でも細かい穴が無数に開いており、屋外からはグラフィックが見え、屋内からは外が見えるというワンウェイ・フィルムを指す事が多いです。
このフィルムは接着面(室内側)が黒いためにマジックミラー的効果があるのですが、グラフィック面に暗い色で印刷するとワンウェイの効果はあまり得られません。
写真の中でも黒っぽいところがあると、多少は室内が見えてしまう場合がありますので、完全な目隠しが目的の場合は不向きです。
下請け発注主から仕事を請け負った会社(元請け)から、その一部あるいは全部の仕事を請け負う事。またはその会社。
最近は「協力会社」と表現したりしますね。
あくまで仕事を請け負わないと「下請け」とは呼びません。なので、建築工事で使われる建材を製造しているメーカーは、下請けではありません。
あと、現場で働いていても請負仕事をしていない人は下請けには分類されません(厳密に言えばですが)。
シート私たち看板屋は、マーキングフィルム、カッティングシートの事を単に「シート」と呼ぶ場合が多いです。
シート屋看板屋さんの中でもシート仕事だけをしている会社もあります。そういった看板屋さんを、造作をする看板屋さんと区別する為にシート屋と呼ぶ事があります。
しの篠。細い笹竹の形に似ていることから。シノーと呼ぶ場合もあります。
直径15~20mm程度、長さ20~30cm程度の鉄の棒で、中ほどで少~し曲がりながら、先端に向かって細くなっています。
ボルト穴の位置あわせに使用したり、番線(針金)を縛るのに使います。
しのガッチャ「しの」の反対側がラチェットレンチになっている工具。仮設工事によく使います。
シハチ4尺×8尺。約1m20cm×2m40cm。看板に使用する板材、アルミ複合板などの板材にもこの大きさの物があります。
写研書体写植の全盛期に写植機の代名詞的に使われた機械のメーカー、「写研」が開発した書体。
パソコンが主流になった今は完全にDTPに取って代わられましたが、私が看板屋に入社した頃はまだ普通に使っていました。若いヒトは知らないだろう・・・ウヒヒ。
石井ゴシック、ゴナ、ナール、スーボ・・・。
現代のPC用書体の平成丸ゴシックも写研の制作らしいですね。
シャコシャックルの事。ワイヤーを繋ぐためのU字型の金具です。単純に訛ったんだと思います。
シャコマン定義がかなり曖昧ですが、C型のクランプの事です。少なくとも私はそう思っています。
ですが、F型のクランプをこう呼ぶ人もいます。ですので混同せぬよう、私は前者をCクランプ、後者をFクランプと呼んでいます。恥をかいたり人と揉めたりしたくありませんから。
シャコマンの名前の由来にも諸説あります。
①エビ(正確にはシャコ)に見た目が似ているから。
②シャックルに形状が似ており、「シャックル」が訛ったもの。
③国内No.1ブランドのロブスターから。
最初に勤めた看板屋さんの先輩には①と教えられましたが、個人的には少なくとも①だけは違うだろうと思います。
だって、似てねぇんだもん。
蛇腹(じゃばら)VVFなどの電線を敷設する際に、損傷防止などの目的で使用するパイプのうち、自由に曲げる事ができる物。。
蛇腹のような形状なので、こう呼ばれます。
フレキシブルなパイプで、中に電線を通します。
埋設専用のCD管、露出・埋設両用のPF管などがあります。
シャブい主に塗装などで、一定以上にシンナーで希釈して(水性塗料の場合は水で希釈して)、シャビシャビ状態の塗料の状態を指します。
この反対を「コミがいい」と言います。
シャブコン一定以上に水を加えた生コンのこと。
通常の生コンは水セメント比が55%~60%、つまり100のセメントに対して55~60%程度の水が加えられています。水の比率が小さくなるほどコンクリートの強度が高くなるという特性がありますが、生コンが硬くなるために流し込み難くなります。
流し込みやすくするために「水を飲ませて」軟らかくした生コンをシャブコンといいます。
規模の小さな建植看板の場合、ズボといって簡易型の基礎で施工します。この場合は地面に掘った穴が極端に小さいので、シャブコンを入れるケースもあります。
シャーリング板金の板素材を切断(せん断)する機械。簡単に言えば、超巨大なハサミです。
重合接着アクリルを接着する技術の一つです。
アクリル同士を簡単に接着する場合、多くはメチクロ(メチレンクロライド、塩化メチレン)というアクリルを溶かす溶剤を注射器などで流し込んで接着するのですが、単なる液体の溶剤なので気泡が入りやすく、また隙間の充填ができません。
重合接着は、接着するアクリルと同じ成分(アクリルモノマー)の液体を流し込んで接着するため、隙間の充填が出来、非常に透明度・強度の高い接着ができます。透明の板を何枚も貼り合わせてアクリルブロックを作れるほどです。
周波数難しい事はさておき、簡単に言えば電気の波なんですが、気をつけなければならないのは、日本国内は地域によって50Hzと60Hzの二種類あるということです。
元々明治時代に現東京電力にドイツ製の50Hzの発電機、関西電力にアメリカ製の60Hzの発電機が導入されたことで、いまだにこんなヒドイ事になっているのです。富士川・糸魚川が変更線。
以前、東京に電飾看板を設置に行った際、これを忘れていて危うく60Hzの器具で製作してしまうところでした。
最近はどちらの周波数にも使えるという器具が増えています。
シューター生コン打設時に使う、生コン用の滑り台。
生コン車やトロ舟から、生コン打設位置が遠い時に使用する、半柱状(U字断面)、コの字型の樋(とい)のこと。「シューター」ではなく「シュート」と呼ぶ人もいます。ほとんどはFRPなどの樹脂製ですが、鉄板を曲げたものもあります。
竣工しゅんこう。工事が完成、終了する事。
純タンTIG溶接で使用するタングステン電極の種類の一つで、純タングステンのものです。他にはトリア入りのトリタン、セリア入りセリタン、ランタナ入りのランタンがあります。
純タンはアルミの溶接に向いています。アークの集中性にはトリタンに劣るのですが、溶接を始めるとすぐに先端が丸くなり、その後は電極の消耗が少ないという利点があります。
ジョイナー板と板を接合する際、目地部分に取り付ける細長い材料。目地材。
「join」は英語で「繋ぐ」とか、「結合する」などの意味があります。
常用メッチャ曖昧な言葉です。
元々は、請負仕事をする業者に対して、時間や日にちで区切られた労働・・・つまり、従業員と同じような勤務体系で仕事する外注業者を指します。
「いつも来ている外注さん」という意味です。
転じて、毎日ではなくたまたまその日だけだったとしても、他の会社から応援に来て、時間で区切られた労働をする人も「常用」と呼びます。言葉の意味では「常用」ではないと思うんですけど、変だと思いませんか?
職人本来は工業的な内容の作業において、熟練した技術を持つ人の事を指します。
広義ではその他の業種も含まれる事もあり、また必ずしも熟練していなくても職人に含まれる場合もあります。

①褒め言葉としての「職人」。
・・・一般人には為しえないゴッドハンドによる作業で、コストとは全く別の価値を持つ製品を作り出す人。

②標準ランクで表現される「職人」。
・・・10年以上の職務経験により身につけた技術や先読みによって、キッチリとした作業が出来る人。広義では、現場で作業をする人。現場監督や営業の人、物流関係以外の作業者。

③ネガティヴな意味での「職人」。
・・・作業以外やらない人。悪い意味で自分の都合ばかりを主張する作業者。作業以外の責任を持たない人。お客さんとのクチの利き方を知らない作業者。無口な作業者。その日に現場入りすれば、作業内容に関わらずお金がもらえる作業者。

なんかヒドイ事言ってますね・・・。③の場合でも、同じ立場の人間として事情やキモチは何となく分かりますが。
まあ私は①でありたいものです。
字割り看板の文字書きの下書きの際、文字列が美しく見えるように文字位置を決める事。
または看板の下書き作業そのもの。
芯々しんしんしんしん。芯から芯までの寸法という意味で、例えば2本の支柱のセンターからセンターまでの寸法という意味で使います。
巻尺を使用する場合は測りにくいので、巻尺で芯々を測る事はあまりありません。
支柱のサイズが同じ場合は、図のように外側に巻尺を引っ掛け、もう一方の支柱の内側までの寸法を測れば、芯々と同じ数値になります。
ジンクリッチ・ペイント亜鉛(zinc/ジンク)を多量に含む塗料の事。高濃度亜鉛末塗料。
亜鉛は鉄よりも酸化しやすく、鉄よりも先に酸化して皮膜を形成するという特性から、鉄のサビの防止のためのメッキとして使われます。
これをメッキ設備などがなくても同様の防錆効果を得られる塗料として作られたのが、ジンクリッチペイントです。
通常の塗料を鉄部に塗った場合、鉄を物理的にコーティングすることによって錆止めをしますので、塗装面に傷が付くとそこからサビが出ます。
ジンクリッチペイントの場合は、電気化学的に防錆するので、非常に高い効果を得ることができます。
最も有名なのは「ローバル」というメーカーの物です。
シングル・ビードウィービングせずに溶接したビード。ストリンガービード。
シンブルワイヤーやロープの端を輪にして金に引っかけたりするとき、金具に擦れてワイヤーやロープが痛まないように、輪の内側に嵌める金具。
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水銀灯電球の内部に、水銀蒸気を封入したガラス管が入っており、この内部のアーク放電を利用したランプ。
レフランプやハロゲンランプなど、フィラメントの発光だけに頼る物と比べて非常に明るく長寿命なのですが、光が青白いため、看板の色が変わって見えてしまうという欠点があります。
バラストレス水銀灯等の一部の物を除いて、ランプ単体では点灯しません。別途安定器が必要になります。
水性インクジェット水性インクの看板用インクジェット。
スクイジフィルムを貼るときに使うヘラです。スキージ。
スクリュードライバー直訳すれば「ねじ回し」、つまり単なる「ドライバー」の事なのですが、看板屋さんを含めて建築業界では、電動のドライバー、特にプラスターボードを張るための電動工具を指します。
略して「スクリュー」。
電動でネジを回して締めるという意味ではインパクトドライバーやドライバードリルでも同じなのですが、ボード用スクリュードライバーの場合はかなり回転数が速いのが特徴です。
普通の充電式インパクトドライバーの場合は回転数が0~2500rpm程度(可変)のところ、ボード用スクリュードライバーは2000~4500rpm程度。つまりトリガーを握るといきなり回りだし、回転もかなり速いという工具です。またグリップがガングリップではなくD型なのも特徴です。
私が看板屋に入社した頃は充電式インパクトドライバーはかなり頼りないもので、パワーは無く、すぐに電池切れになっていました。ですので、現場でテックス(セルフドリリングスクリュー)を大量に施工する場合(スパンドレル張りなど)は、コード式のスクリュードライバーを使っていました。
これがかなりの曲者で、トリガーを引いた瞬間にビスがどこかに飛んで行ってしまったり、回転が速いせいでテックスの錐部分をすぐに焼いてしまったりと、慣れるまではてこずりました。ビスは半分くらい無駄にしてましたね(笑)。
最近はバッテリーの性能も上がり、インパクトドライバーは非常に使いやすくなりましたので、看板屋さんでスクリュードライバーを使っている会社は、ほぼ無いのではないでしょうか。
余談ですが、カクテルの1種にも「スクリュードライバー」なるものがあります。私がチャラい学生だった頃にも良く飲みました(笑)。これは、職人さんがカクテルを即席で作ったときに、スプーン代わりに使用したのがドライバーだったからとか。
スクローラ糸鋸盤(ミシン鋸)の事。
「スクローラ」というのは旭工機の製造する糸鋸盤の商品名で、糸鋸は英語では「scroll saw」と言います。
「scroll」には、「巻物」とか「渦巻き模様」といった意味があります。
スケール1/10などの縮尺。または、巻き尺(コンベックス)。
スケール金属の酸化被膜のこと。「縮尺」の場合とスペルは同じで、scale。鱗やかさぶたなどという意味からのようです。
スケルトンskeletonと書きます。骨組みとか骨格という意味の英語ですが、塗装作業をする業界では、「塗装剥離剤」を指します。
実は元々はナトコペイントの剥離剤の商品名です。塗装が簡単に剥離できるという意味なのでしょう。
多くの同様の剥離剤は、ジクロロメタン=メチレンクロライド=塩化メチレンというアルコールの一種が主成分のようです。
そう、アクリルを接着する液と同じです。事実似たような臭いがします。
吸引したり皮膚に付着したりすると、ちょっとヤバいシロモノです。
塗装膜に刷毛などで塗ると、みるみるうちに表面が縮れて膜が浮いてきますので、ウエスやワイヤーブラシなどで除去します。
サンドペーパーなどを使うよりも確実な塗装膜の除去が可能です。
塗装だけでなくシルクスクリーン印刷なども除去する事ができます。
スコッチカルフィルムそもそもは3Mの屋外用マーキングフィルムの商品名なのですが、屋外用マーキングフィルムの総称としても使われる場合があります。
スコッチプリント3Mの静電プリンター。又はそのプリンターで出力されたグラフィック。
一般に普及しているインクジェットよりも耐候性が高く、保証書が出るのが特徴です。
画質はインクジェットのほうが良いと思います。
スコップ地面に穴を掘ったり、セメントを練ったりするおなじみの道具。
一般論としては、シャベルと同義とされているようですが、地域によっては大きさで呼び分けたりしているようです。
シャベルのメーカー独自の呼び方などから、「大型で、穴を掘るときに足をかける部分があるのがシャベル、足をかける部分が無い物をスコップ」というのが通例と言われています。
ところが、不思議な事に私の身の回りには、「シャベル」と呼ぶ人は一人もいません。どうしてでしょう。
スコヤ直角を出すための定規の一種で、精密に仕上げられています。
金属板をL字型に切っただけの形状の指金(さしがね)とは違い、ブロック状の金属に金尺を嵌合させてあるので、垂直方向に自立します。これが「土台が付いているような形状」なので、「台付スコヤ」とも呼ばれます。
四角を意味するSQUAREが訛ったと言われています。
筋交い(筋違い)すじかい柱と柱の間に入れる、斜めの補強材の事。
軸組み(板状の物を組み合わせて箱を造るのではなく、棒状の物を組み合わせて造る)の場合、縦材・横材だけでは強度が出にくく、平行四辺形に変形してしまうので、対角に補強材を入れる事によってより強度の高い三角形にする事です。
「トラス(truss)」と呼ぶ事もあります。
すじかい刷毛
        (筋交い・筋違い)
すじかい刷毛柄が斜め方向に伸びている刷毛。
ペンを持つように持って使います。ある程度細かい作業をするのに向いています。
スタッドボルト植え込みボルトの事。studboltと書きます。「stud」には鋲という意味があります。
両側がネジになっているボルトを使います。六角やプラスなどの工具を掛けて回す「頭」はありません。ボルトを貫通させて反対側から回す事ができない箇所などに使用します。例えば、車のホイールを固定しているボルトがそれです。
看板の場合は、箱文字などの背面にスタッドボルトを立てて取り付けたりします。
スタンド看板置き看板の事。置いただけで自立する看板。
捨て板看板を取り付ける際、下地不良などの理由で、意匠上は全く意味のない板を取り付けて、その上に看板本体を取り付ける事があります。
この最初に取り付ける板を、捨て板と呼びます。
サイズの小さな看板は、表面からビスで留めると極端に見栄えが悪くなるため、捨て板をビスで取り付け、その上に看板本体を接着する場合もあります。
ステカン捨て看板の事。
捨て看板恒久的に設置する看板ではなく、一時的な広告効果やイベント会場への道案内のために電柱などに縛り付ける簡易型の看板です。
実は「捨て看板」は屋外広告物法に規定があります。材料に関しては、金属板などの恒久使用の可能な素材を使わない事などです。
なので一般的には細めの木材を使用した枠に、布地の表示面を使用するケースが殆どです。
ただしステカンは必ずしも法的に容認されているわけではなく、その他の法律と若干の矛盾があり(と私は認識しています)、グレーゾーンです。
広告物条例等によって完全に規制されている場合もあります。
最近はほとんど見なくなりましたね。
ステッカーsticker。辞書によると裏に糊の付いた紙きれや、広告や宣伝文句の書かれた貼り紙・・・だそうで。
stickというのは棒(ステッキですね)という意味から、「突き刺さる」等の動詞的使われ方へ・・・。「引っ掛かって動かない」、これはクルマが泥沼なんかでスタックするの意味!! そして遂に「粘りついて固着する」!!
棒とステッカーの意味が繋がりました。
捨てコン捨てコンクリートの略で、基礎やブロックを正確な位置に施工する為にベースとして敷かれるコンクリート。土の上では軟らかくて正確な位置を出すのが困難なので、施工の便宜上必要な物です。
原則として基礎としての強度は見込まれていません。
看板の基礎を施工する時にも必要になる場合があります。
また、ブロック塀のすぐ脇に看板を設置する為に穴を掘っていくと、ブロック塀施工時の捨てコンが現れる場合があります。強度は見込まれていないので簡単に割る事が出来ます。
捨て貼りフィルム(カッティングシートやインクジェット出力)などを貼る際に、直接目に触れないのに1枚フィルムを貼ってから、表示面を貼る事。
例として以下の場合があります。
①既設表示面の上などに重ね貼りする場合、表示面に使用するフィルムが下地の隠蔽力が低いため、予め白いフィルムを全面に貼る。
②行灯看板でのフィルムを貼る場合、光らせたくない場所に予め黒いフィルムを貼る。
③元々白い表示面に、何らかの理由で白いフィルムを全面貼りする場合。例えばアルミ複合板は、取り付けビスを正面から打ったり、運搬時に傷を付けてしまうと補修が困難なので、先に白いフィルムを貼る場合がある。
ステープルU字型の釘。電線などを固定するのに使います。
サイズの大きいホッチキスの針もこう呼びます。
ステンシル塗装などで使用する、型紙。
板状の物を切り抜いて対象物にあてがい、スプレーなどで塗装すると、切り抜いた部分のみに色が付きます。
会社の名前などを板に切り抜いて、設備などに社名入れをするような使われ方が多いと思います。
ストリンガー・ビードウィービングせずに溶接したビード。シングル・ビード。
スパッタ(spatter)溶接時に発生して飛び散る微粒子の事。
溶接すれば必ずといっていいほど発生するものなのですが、基本的には取り除く必要があります。
被覆アーク溶接、CO2溶接はスパッター発生量が特に多いのですが、CO2をアルゴンガスとの混合ガス、あるいはアルゴンガスそのものに変更すればかなり抑えることができます。
TIG溶接で不純物の少ない母材を正常に溶接している限りは、スパッターは発生しません。
ちなみに絵画などの技法の「スパッタリング」は、綴りは「sputtering」。spatは軽いけんか(をする)、 平手打ち、 ぱたぱたという音(を立てる)といった意味で、sputterは早口、 ぱちぱち(音)、 飛ばされたものといった意味で、ちょっと似ています。
スパンドレルspandorel。
看板の場合はカラー鉄板やアルミ板などを折り曲げて細長い部材を製作し、現場で一枚ずつ張って大きな壁面をつくる部材の事を指します。
形状が工夫されていて、正面からビス留めしますが完成後は取り付けビスが見えないのが特徴です。
比較的大きな看板や屋上広告板、中規模の店舗外壁などに使用されます。

が、面白い事に元々は全く異なる意味のようです。
そもそもはアーチ状建築物に必然的に出来てしまう逆三角形部分を指すようです。
建築用語としては窓と、その上の階の窓の間の腰壁に対する工法のようです。
また、防火区画の建物同士の離隔距離を指す言葉としても使われるみたいですね。これは隣り合った家を上記のアーチ状建築物に例えると、何となく解らないわけでもないですが・・・。
spanというのはそもそも柱と柱の間、又は梁と階上の梁の間を指す言葉です。
「dorel」をいくら辞書を引いても出てこないのでわかりませんが、「スパンドレル」とはどうも強度構造上必要の無い飾りや、カーテンウォールを指す言葉なのではと思います。
今ひとつ歯切れが悪いですが、この辺りで許してください(笑)。
スーパーデッキ合計800kgから1tほどの人や荷物を載せて高所作業できる、非常に広いデッキを持ったバケット車。
通常のバケット車の作業台は約1m20cm×70cm程度ですが、スーパーデッキは3m×1m50cmのものや4m×2m位のものもあります。
垂直昇降のみのリフトデッキなんてのもあります。
スプリングバック金属板やパイプ、棒鋼などに圧力を掛けて曲げ加工した時、圧力を抜くとバネのように多少元に戻ってしまう現象。例えば90°に折り曲げても、鈍角気味に戻ってしまう事です。
圧縮力とその反力が材料の裏と表に同時に存在するために起こります。この力が何らかの原因で逆転してしまうと、鋭角方向に狂ってしまう事があります。これを「スプリングイン」と呼びます。
ズボ建植看板を建てる時、穴を掘って支柱を埋め込むだけの、簡単な基礎による設置方法。穴掘ってズボッ・・・てなカンジです。
簡単な基礎とはいえ、方法が正しければそれなりの基礎強度を出す事が可能です。
スポット溶接溶接の一種。点で接合する溶接です。
看板で多く使われるのは抵抗スポット溶接で、2枚の板金を張り合わせる場合に用いられます。
墨出し部材の切断位置や穴あけ位置を下書きする事。基礎工事などで設置位置を下書きする事。
大型の看板の面板に、文字の位置などを下書きする事。
スラー(スライ)荷物をクレーンで吊り上げ作業をする際に、下に降ろす(特に巻き下げる時)にクレーンオペレーターに出す合図。
「SLACK AWAY」が訛った物らしい。また、「スライキ」という場合もアリ。
スラグ溶接作業中に、溶けた金属から不純物が浮き上がって、表面に形成される酸化物の事。
溶接すると大なり小なり発生するもので、特に被覆アーク溶接では、不純物を取り除く目的で溶接棒に最初からスラグを形成する成分が含ませてあるようです。
ところがスラグをビード内に噛み込ませてしまうと、スラグ自体が不純物ですので、欠陥溶接となります。
スライダーアップスライダー、つまり二段梯子の事。ここまで略されると、既に何の事だかさっぱり判りません。
スラブ元々は板状のもの全般を指す言葉ですが、建築業界では床を支える板状の構造部分を指します。鉄筋コンクリートの建物の場合、室内の天井の点検口を開けると、その中に一面にコンクリートの天井が広がっています。これがスラブです。
スリーブ中に物を通す為の筒状のもの。洋服の袖もスリーブですね。
看板製作で使用するものとしては、まず支柱を建てる時に予め埋設しておく紙管や金属管。これは、看板設置の時に大きな穴に対して径の小さな支柱を建てるのは作業効率が悪いし、かといって基礎は小さくしたくない・・・というようなとき、事前に筒を埋めておく事によって両方の問題を解決できます。
また、電線を結線する時に使用する部品にもスリーブがあります。小さな金属製(銅の錫メッキ)の筒に電線を入れてカシメます。
スレート粘板岩をslateといい、泥が堆積して固まった岩を指す言葉でしたが、古来からこの粘板岩を屋根や塀に用いてきた事から転じて、現代の材料もこう呼んでいます。
住宅建築では、広義ではサイディング系の壁・屋根材を指すようですが、建築全般としては「石綿スレート」を指す事が多いと思います。
工場の壁や屋根に使われている波型のグレーの板材のことです。
最近は石綿ではなく人工あるいは天然の繊維を用いた同等の素材が主流となりつつあります。
寸胴刷毛普通の刷毛は平型に植毛してありますが、寸胴刷毛はその名の通り丸型に植え込んであるので、塗料の含みが良く、広い面積を塗装するのに向いています。
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製造物責任法製造物に欠陥があって、それが理由でケガをしたり、別の何かが壊れた場合に、その責任を製造者に問うという法律で、1995年に施行されました。
PL法(Product Liability)とも呼びます。
簡単に言えば「作った人が責任持ちなさいよ」って事です。
なので、看板の角に体をぶつけそうな時はゴムパッドを取り付けたり、鋭利な角を丸くしたり、注意書きを書いたりするのです。
責任校了まだ修正する箇所のある校正原稿を、発注側が確認することなく、製作会社が校正の責任を持つ事。
修正が軽微な場合や、時間的に確認することができない場合などに「責任校了」となります。
責了せきりょう。責任校了の事。
切断砥石金属や石材、ガラスなどを切断するための円盤状の砥石で、グラインダーや高速カッターに取り付けて使用します。
研削用の砥石と比べて薄く、ごく一部の製品を除いては、フランジ締め付け部分のオフセットはゼロ(平らな状態)です。
砥石の外周の厚みの部分を押し当てて作業し、砥石はだんだん小さくなっていきます。磨耗する事によって常に新しい部分が出てくるところが特徴で、これを「自生作用」と言うのだそうです。砥石の側面の平らな部分は使えません。
セットアンカー 金属管の中をボルトが通っており、金属管(スリーブ)を打ち込むことによって固定するアンカー。荷重が増えるとさらに食い込みが強くなるため(自己サーボ作用)、打ち込み式アンカーボルトとしては最も信頼のおけるもの。
石頭(せっとう)いしあたま、ではありません。「せっとう」です。
普通のハンマーよりも大きな物を指します。質量で1.0kg弱から1.5kg程度。
名前はフランス語の「masette」が訛ったようです。
セットタイム接着剤で材料を貼り合わせる際、実用強度が出るまで静止させる時間の事。
セットバックsetbackは、「後退」という意味です。
敷地境界ギリギリではなく、建物を後退させて建てる事。建築基準法で規定があります。
転じて、既定の位置よりも少し余裕を見て設置することも指す場合があります。
セパレーター粘着フィルムの剥離紙の事。紙ではなくPETフィルムのものもあります。
セメンセメントの事。一文字ですら略す怠けっぷり、イヤですねえ・・・。
セルフドリリングスクリュー(セルフドリリングビス) 先端がドリルになっており、電動工具で回すことにより、ビスが自分で下穴を開けて、そのままねじ込むことができるビス。ドリルねじ。
テックスと呼ぶことが多いですが、TEKSは元々アメリカのメーカーの商品名です。
セルフバラスト水銀灯バラストレス水銀灯の事。
ゼロスパン結晶模様の無い亜鉛鉄板で、「ゼロスパングル」のこと。
ゼロスパングル環境対策で鉛の含有率を低くした亜鉛鉄板。結晶模様(スパングル)が無いのでこう呼ばれます。
逆に結晶模様のある物を「花柄」と呼びます。
繊維シートFFシート(フレキシブルフェイス)の事。基材にガラス繊維を用いてあるので、こう表現されます。
先導材懸垂幕装置に懸垂幕を取り付けて昇降させる際、一番上に位置して懸垂幕の荷重を受けつつ、昇降用ワイヤーに取り付けられている部材。
染料着色用の粉末の一種で、水や油に溶けるもの。溶けないものは顔料と言います。
紙や布に染み込んで着色をするという特性があり、看板では幟旗(のぼり)や暖簾(のれん)などに使われています。(最近は100%がそうではなくなってきました)
顔料に比べて発色性が高いのですが、耐候性に劣るという特性があります。
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舞台の袖と同じで、建物(この言葉を使う場合の多くはビルなどの大型の建築物)を正面から見て左右の角の事です。
袖看板建物の「袖」に取り付ける看板の事です。
状況的に突き出し式の看板となる事が多いので、実用上は「袖看板」は100%が「突き出し看板」であると考えても良さそうですが、「突き出し看板」の100%を「袖看板」と呼ぶわけではありません。
速乾単に「速乾」と言いますと、コニシの「速乾ボンドG10Z」を指すことが多いと思います。
建築の内装や建具の製作に使われることが多く、通称ハナクソボンドのG17よりも大面積の接着に向いています。
外々そとそと。材料の外側の端からもう一方の外側の端までの寸法を指す意味で、例えば2本の支柱の外側からもう一方の外側までの寸法という意味になります。
ソーラータイマーソーラー式タイムスイッチ。
普通のタイムスイッチは、予め設定しておいた時間で自動的に照明を入り切りするスイッチですが、夏と冬で日没時間にかなりの差があるため、夏場にまだ周りが明るいのに照明が点いているとか、冬場に真っ暗になっても照明が点かないなどの問題が起こります。この場合は単純に、季節に合わせて入り切り時間を変えてやれば良いのですが、それを自動的にやってくれるのがソーラータイマー(ソーラー式タイムスイッチ)です。
地区を選択して時間を設定してやると(地区によって日没時間が異なるため)、季節を通じて「日没30分前」などの設定で照明のスイッチが入ります。
私が知る限り、全てのソーラータイマーは「停電保証付き」になっています。(※停電や、ブレーカーが落ちたりして電源供給が絶たれても、内蔵電池によって時間設定が狂うことはなく、ブレーカーを復旧すれば元通りに使える)
ソルベント「溶剤」という意味です。
看板業界では「ソルベント」というと溶剤系のインクジェットプリンターを指します。
ゾロ引き配線天井裏や壁の裏側などに電線を敷設する際に、電線用の配管内部を通さずに剥き出し状態でたくさんの電線を敷設すること。必ずしもこの方法がダメという訳ではないのですが、度を越えるとトラブル時の修復が困難になったり、見栄えも悪くなります。
この言葉自体に細かい定義は無いと思いますが、どちらかというと「仮配線」的な意味を含んでおり、少なくともホメ言葉ではありません(笑)。
単に「ゾロ」とも言います。
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太鼓張り和太鼓の様に、一つのフレームの両面に板を張る事。
台付けトラックなどに荷物を固定する際に使用するワイヤーです。
よくクレーンで荷物の吊り上げ時に使用する「玉掛けワイヤー」と混同されますが、別物です。私も先輩にゴッチャに教えられました。
「玉掛けワイヤー」は「クレーン等安全規則219条」によって定められた加工法による物を使用しなければなりません。
台付けには加工方法に規定が無いそうです。
ダイノック・フィルム3Mの内装用フィルム。木目が有名です。
名前が知れ渡っているので、他メーカーの同等品もこう呼ぶ場合があるほどです。
元々はアメ車の(3M自体がアメリカの会社)モールライン下に貼る木目シートとして開発されたそうです。屋外使用OKの物も増えて、耐久性はかなり信頼できます。
3Mダイノックは、現在全てが「マトリックス」というタイプの糊になっており、大面積でも貼りやすくなっています。
タイマータイムスイッチ。
看板をはじめとする各種照明を、予め設定しておいた時間で自動的に入り・切りするためのスイッチ。
各メーカーからかなりの種類がリリースされています。
アナログ式の時計のようなものが「物理的に」スイッチをON-OFFする構造の簡単なものから、デジタル式で細かい設定のできるものまで、多種多様です。
ダクト文字板金製の凸文字の事。内部を気体が通るような、ダクト形状なのでこう呼びます。
竹差たけざし。竹で出来た物差しです。書き文字作業ではコレを使います。金属製では快適な仕事はできません。
逆に竹差をカッティングで使うのもキビシイですね。
タケノコステップドリルの事。だんだんドリル。
例えば、2mm、4mm、6mm、8mm、10mm・・・と各サイズの刃が円錐状に、段階的に配されたドリル。
形状がタケノコに似ている事から。
普通のドリルは0.1mm当たり¥10が目安ですが(4.2mmは¥420など)、ステップドリルの価格は全体的に高めで、サイズによりますが数千円~¥10000近くします。
タコマン三脚の頂点にチェーンブロックを吊り下げた装置。屋外で重量物を吊り上げるのに使います。土木作業系ですね。
建植看板の基礎を撤去するときなどは効力を発揮します。ダイレクトに力が加わるので、遠く離れて設置したクレーンよりもパワーがあるのです。
三脚を「蛸」に見立てて、万力をぶら下げた物という意味と思われます。
が、実はタコマンというのはなんと会社名! 「タコマン(株)」は荷役用品を扱うメーカーのようです。もちろんタコマンも扱っています。
立て看板立てて使えば一応なんでも立て看板ですが、通常「立て看板」と言った場合は、手で持てる程度の大きさの平看板に短い二本足があり、何かに縛り付けて設置する看板を指す場合が多いかと思います。自立する物は置き看板とかスタンド看板と呼びます。
穴を掘って建てる物は建植看板と呼んでいます。
建地たてじ。足場などの仮設構造物における、垂直部材。
タッカー簡単に言えば、ホッチキスの大型の物です。ステープラーとかステープル・ガンとも呼びます。
電動・エアーの物・手動の物があり、手動の物はレバーを握るとバネの力で針を打ち込みます。
ホッチキスの場合は針の先端側が金具で受けられて丸まりますが、タッカーの場合は打ち込まれるだけです。
ハンマーのように振り下ろして使うタイプの物もあります。
看板の場合は、発泡スチロールのパネルや紙など、軽量の物を固定するのに使用します。
タッパ立端、建端。高さを表す言葉です。「タッパ5m」とか・・・。
タッピンタッピングビスの事。
タッピングビスタッピングビスネジ自体がねじ山を作りながらねじ込まれていくように作られたビス。
主に薄鉄板に使用しますが、多少肉厚のある鉄板、サイディング、木材、樹脂板などにも使用します。

木ネジによく似ているので混同されがちですが、大きな違いが二つあります。
一つは焼入れをされているか否か。(ごく一部に焼入れされていないタッピングもあるとか)
もう一つは首下までネジが切ってあるか否か。木ネジの場合は首下にはネジが切ってありません。半ネジになっています。
逆にタッピングビスには「半ネジ」はありません。

木ネジは金属に使うことを想定していないので焼入れされておらず、硬い素材に無理にねじ込もうとすると折れてしまう事もしばしば。まあタッピングビスも無理をすれば折れますが・・・。
あと、タッピングビスは木ネジに比べて、ネジのピッチが少しだけ細かくできています。

タッピングビスは、先端の形状によって数種類あります。

「1種」または「Aタッピング」と言われる最も一般的な物は、先端が尖っており、どちらかといえばネジピッチは荒め。
「2種」または「Bタッピング」と呼ばれるタッピングは1種の先端を切り落としたような形状で、切り落としただけのような形状のものを「B0」、先端の形状をタップやドリルのように溝を付けたものを「B1」と分類します。
「3種」または「Cタッピング」と呼ばれるものは、M3とかM4など、ボルト類と同じねじ山を持っています。先端の形状によってC0とC1があります。これらは小ねじと違って先端が少しテーパーになっており、母材に食いつきやすくできています。
この他、Aタッピンのピッチ違いである「4種タッピング」(Aの形状でBと同じピッチという意味のABタッピン)などもあります。

「1種」「2種」というのはJISの表記で、Aタッピン、Bタッピンというのは、英語で「typeA」「typeB」と表記することから来ているようです。
タペストリー元々は飾りとして壁に掛ける織物の事ですが、グラフィックを施した布地の装飾のこと全般をさします。
広告的なものは含まないと思います。
ターペン「ペイントうすめ液」の事です。
塗料シンナー、ペイントシンナーの事ですね。
ラッカーシンナーなどの強溶剤と比べて、臭いや刺激性が低いシンナーです。合成樹脂塗料(OPやSOP)、マイルドウレタン塗料の希釈や塗装用品の洗浄に使います。
で、何故にそれを「ターペン」と呼ぶのか」といますと、元々「ターペン」とは、マツなどの樹木からとれる油(要するにマツヤニですね)を精製したもののようです。これを「テルペン油」とか「テルビン油」などと呼ぶそうで(英:turpentine_ターペンタイン)、昔はこれをペイントうすめ液として使用していたそうです。
現在市販されているペイントうすめ液は、もちろん石油から作られていますが、「ターペン」と呼ぶのはこの頃の名残ですかね。
ターポリンtarpaulin。
元々の意味は「防水布」、「防水帽」、あるいは「水夫」という意味があるようです。
名称に対しての定義としては以上しかないので、メーカーによって定める所は異なると思われます。
ですが、少なくとも私の身の回り(看板業界など)では、簡易型のテント生地と捉える事が多いかと思います。
「テント」というのは完成品や構造体を指す言葉であり、「ターポリン」は材料を指す言葉であるので直接的な比較がしにくく、ゴマカしているのではという説明も多く見受けられますが(スミマセン)、「テント生地」というのは、ある程度長期的な使用をする「テント」の製作で使用する生地で、「ターポリン」はトラックシートや防水シート、各種養生シートなどに使用する簡易型のテント生地です。
テント生地は長繊維織物に対候性・発色性のよい特殊樹脂を配合して防汚処理を施した物。
ターポリンは短繊維織物に樹脂を含浸させたもの。
というのが定義になっているようです。
某メーカーは「特殊配合」があるのがテント生地であり、無いものがターポリン・・・という表現をしています。

懸垂幕や横断幕など、仮設看板として設置される物は、通常はターポリンを使用します。
インクジェットメディアとして流通しているテント生地もターポリンです。
ダーマトダーマトグラフ。三菱鉛筆の商品名。
ダーマト=dermatoとは「皮膚の」を意味する接頭語のようです。語源はギリシャ語みたいです。
ダーマトグラフは、そもそも「皮膚に書ける」という意味なのです。
水性の物と油性の物があり、どちらも看板の下書き等に使います。水性の物は後で濡れ雑巾などで消す事が出来ます。
芯の性質上、紙巻になっているので非常に折れやすく、特に水性の物は水に濡らしてしまうと一巻の終わり。
最近は何故か売っているお店が少なく、ちょっと困りものです。
ちなみに同じ三菱鉛筆のウォーターカラー(水彩色鉛筆)とは別物です。
ダメダメネタの事。タッチアップ用の塗料。
やたらネガティブな言葉に感じます(笑)。もうちょっと何とかならんでしょうか。
ダメ込み例えば、看板を赤と黄色の二色に塗り分ける時、先に黄色を規定ラインより少しオーバーして塗り、その後赤でラインを修正していくような塗装方法。
単純な塗り分けだけでなく、文字を書く場合でも当てはまります。
黄色系やローズピンクなどは下地の隠蔽力が低いために、濃い色のベース色の上にこれらの色の文字の場合は「ダメ込み」をする必要があります。
ダメネタタッチアップ用の塗料の事。ダメ直し用のネタ。即ちダメ出しを食らった部分を直す為のタッチアップ用ペンキ。
もうちょっとポジティブな呼び方ができないものでしょうか笑
たま。電球の事。蛍光灯のように球状ではなくてもこう呼びます。
玉掛けワイヤーやロープなどを使って、クレーンのフックに荷物を掛ける作業の事。
何故に「玉」なのか・・・?
語源は諸説あります。
①ワイヤーロープのエンドアイ(端部の輪っかになった部分)を玉と称したという説。
②大事な物を「玉」と呼び、これにワイヤーを掛ける事を表したという説。
③戦時中に大砲の弾(タマ)をクレーンで荷掛けしたという説。
玉掛け不良による労働災害も数多く、クレーンの操作よりも重要とされています。
クレーン操作に資格が必要なのは理解できると思いますが、実はクレーン操作よりも「玉掛け」の資格取得の方が、講習時間・受講料金共に高いんです。
一人でクレーン操作と玉掛け(ワイヤー掛け)作業をする場合、クレーンと玉掛けの両方の資格が必要になります。
タルキ垂木と書きます。本来は「垂れた木」、屋根の斜め部分の下地に使われる木材を指すようです。
が、看板屋さんの場合は木軸の看板の枠組みに材料となるエゾ松の40*40程度の角材、あるいはその類似品を指す事が多いと思います。
これは「胴ぶち」などと同じで、元々建築物の部位を指す言葉だった物が、主流の材料を指す代名詞的に、材料の名称として使われるようになってしまった為と思われます。
ダルマ定義はかなり曖昧なようですが、私の身の回りでは断面が丸い両口の、大きめのハンマーを指す事が多いです。
ほぼ「石頭(せっとう)」と考えて良さそうです。
ダレる塗装したとき、一気に厚塗りをしたなどの理由で、表面張力が保たれずに塗装が流れる事。
つまりは「垂れる(たれる)」という事なんですが、何故に「ダレる」というんでしょう?
「だれる」とは、気持ちや雰囲気がだらけるなどの意味だと思うんですが。
私の勝手な憶測ですが、職人の言葉は引きずったように発音する物が多く、ハツラツとしたイメージの言葉は少ないです。
「たれる」と発音していたのが単純に訛って「ダレる」になっただけでは・・・。
そうやって考えると、職人の世界というのは、イヤなもんです(笑)。
単三看板も含めて電気の業界では、「単三」といったら「単相3線式」を指します。
比較的電力の小さい100Vの機器をたくさん使いたい場合に有効な方法で、単相2線式が60Aを得るのに2芯のVFFを2本(合計4芯)敷設するところを、単三の場合は3芯のVVFを1本敷設するのみでOKです。
一般家庭でも最近ではこの手法が主流なので、ブレーカー(親ブレーカー)が30Aだったとしてもそのブレーカーが3P(3線式)であれば、事実上60Aの容量があります。
炭酸ガス溶接炭酸ガスをシールドガスとして使用する、半自動アーク溶接の一種。
他の半自動溶接と比べてスパッターが多くなる半面で、溶け込みが深いというメリットがあります。
ターンバックルturnbuckleと書きます。
ワイヤーの張りの調整などのために、ワイヤーを引っ掛けて、ネジの働きを利用して全長が伸び縮みするような部材。
使われる2本のネジの片方は逆ネジになっており、中央の部品を回転させれば全長が伸び縮みする仕組みです。
う~む、文章だけで形状を表現するのは、難しいですなあ(笑)。
余談ですが、何故か私の周りには「ターンパックル(turnpackle)」だと思い込んでいる人が多いです。
最初に勤めた看板屋さんの社長と以下社員全員、2件目に勤めた看板屋さんの社長と以下社員全員。
私がいくら「ぱ」じゃなくて「ば」だ、と言っても聞きません(笑)。辞書引けば出てくるのに・・・。
ベルトのバックルと同じですよ、皆さん。
バックルって、留め金という意味なのです。
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チクワ正式名称は碍管(がいかん)。
ネオン工事用の部材の一つで、ネオンコード(高圧線)の結線部分の絶縁カバーとして、碍管(がいかん)と呼ばれる筒状の碍子を取り付けます。磁器製品です。
形状がチクワに似ている事から。
チチドラゴンボールの「孫悟空」の奥さん・・・というのはジョークですが、ここではのぼり旗の竿を通す部分の事を指します。
帯状の布テープをリング状にしてのぼりに縫い付けたもので、形状や並び方から動物(牛など)の「乳」をイメージするところからこう呼ばれているようです。
のぼり旗正面に向かって「チチ」を左右どちらに取り付けるかを表すことを「右チチ」「左チチ」と言います。
地区によって「チチ」ではなく「チギレ」と呼ぶ場合もあるようです。
チップ半自動溶接機のトーチの先端に付けるパーツで、給電する電極であり、ワイヤーをスムーズに通すガイドでもあります。消耗品です。
チップネオン管製作時、ガスを送り込んだガラス管(チップ管)を焼き切った後に残るトンガリ部分。電極の近くにあります。
チップソーチップソー丸鋸用の刃の一種で、刃先部分にタングステンカーバイトなどでできた超硬チップをロウ付けした刃の事。
刃の製造時に、チップ付きではない刃よりも刃先がシャープに研磨できるという特性があり、きれいな切断面になります。
大事に扱えばかなり超寿命で、万が一チップが欠損しても、チップを付け直せばまだまだ使うことができます。
木材用、アルミなどの非鉄金属用、鉄工用、プラスチック用などの種類があります。

鉄工用のチップソーは1分間当たりの回転数の上限が低いので、専用の切断機が販売されています。現場に持ち運べる程度の大きさの切断機の場合、一般的に普及しているものは「高速カッター」と呼ばれる砥石で切断するタイプのものですが、チップソーを取り付けて使用する専用の切断機もあります。
この切断機そのものを指して「チップソー」と呼ぶ場合もあります。
高速カッターに比べて切断時の火花の発生が少なく、精密な切断が可能です。
着管ちゃっかん。
ネオン管をチャンネル文字に取り付ける事。
チャンネルchannelと書く。つづりはテレビのチャンネルと同じだが、「溝」という意味も持っている。断面が「コ」の字型の材料(金属)を指します。
「コ」の字からさらに曲げられて「C」型の物もチャンネルといいます。
またはチャンネル文字の事。
チャンネル文字凹文字に10mm程度の耳を付けた、ネオン用の文字を指すのが一般的ですが、板金文字全般を指す場合もあります。
板金で作った文字の場合は、凸文字は断面が「コ」の字、つまりチャンネル状である筈なのに、何故かチャンネルと呼ぶケースは少ないですね。
昼光色蛍光灯の色の種類の一つで、普通の行灯看板にはこの色を使用します。
また、ネオン管の色にもこの種類があります。FD@と表記しますが、昼光色を意味するデイライトの略「DL」でも通じます。
調光光の3原色であるRGBを色々な割合で照射して色調を調整する事。
減法調色による光の色の調整。
調色CMYKに代表される、加法調色による色の調整。
塗料を混ぜ合わせて指定の色を作り出すこと。
蝶ねじ道具を使わずとも手で締めたり緩めたりできるように、頭の部分が指が掛かりやすい形状になっているネジ。
蝶の羽根ような形状なので、蝶ねじと呼ばれます。
蝶番(ちょうつがい)
丁番(ちょうばん)
開き戸の支点部分に使う、開閉できるようにする金具。
元々は蝶の番(つがい)・・・オスメスの蝶に見立てたもの。
「蝶番」と書くと本来は「ちょうつがい」と読みますが、いつしか「ちょうばん」とも呼ぶようになり、当て字で「丁番」となったそうです。
チョーキング
(Chalking)
塗装面やフィルムの表面が劣化して、チョークのように白い粉を吹いたような状態になる事。白亜化ともいいます。
職人は「粉吹いとる」と言います。
直(ちょく)発注主から直接仕事を請け負う事。元請けとして仕事する事。
著作権知的財産権の一種で、簡単に言えば物を制作(製作)した人が自動的に得る権利。
独創性など、制作(製作)者の個性を保護する物で、要するに人の作品をパクってはイカンということです。
散り(ちり)二つの部材の、面と面のズレの寸法の部分の事。
例えば窓枠は壁から数ミリ飛び出していますが、その飛び出した寸法の部分の事です。
チルホール手動式、あるいは電動式ウインチ。
そもそもは「チル・コーポレーション」の製品の事で、同社の製品が同様の製品の代名詞として使用されるケースがあります。
同社の製品は巻き取り装置のないウインチで、ラチェットのようにワイヤーを送り出すのが特徴です。古くから電源の取れないところでの荷揚げ作業などに使用されてきました。
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突き出し看板壁面看板の一種で、両面式の看板が壁面から突き出すスタイルで取り付けられたもの。袖看板はほぼ100%がこれです。
また屋内サインの室名プレートやトイレサインの同様のスタイルの物も突き出し看板と呼びます。
突き棒その名のとおり、「突いて」使用する棒です。建築関係では、コンクリート打設の際に、流し入れた生コンを突いて空気抜きなどをするための棒を指します。
私の場合はもちろんその用途にも使用するのですが、看板を建てる為の穴を掘っている際に、石にヒットしてしまった時に、石を割ったり取り除いたりするための鉄梃子バール(カナテコバール)を指します。
また、穴に嵌っているものなどを、反対側から突き出すのに使用する棒も突き棒と呼びます。
ツライチ面一。複数の部材を組み立てた結果、凹凸無く揃っている事。
ツラ切り板材にシートを貼った時、シートを曲げ返して裏面まで貼ったりせず、板材の縁で切り落とす事。ツラ落としとも言います。
吊り足場通常の足場は地面から組んだり、羽根出しを設けてから設置しますが、足掛かりのない壁面の途中や、壁面でも屋上に近い部分だけに足場が必要な場合は、予め組み立てた足場をクレーンや人力で吊り下げてワイヤーで固定します。
コレを吊り足場と呼びます。
看板屋さんならではの足場といえます。建築作業ではあまりやらないのではないでしょうか。
ツルッと塗る私が看板屋に入りたての若い衆だった頃、先輩に言われた言葉。「オイ、ツルッと塗れ!!」
当然理解不能で、私はそのままペンキを塗り続けました。いまだに解明しておりません。
どなたかご存知の方、お教え下さいませ。
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低圧ネオン普通のネオントランスの二次側(ネオン管側)は9000V~15000kVの高圧配線となりますが、専用のトランスを使用して950~1000V程度で使う事です。
ただしアルゴン管かアルゴンとネオンの混合ガス管にしか使用できません。
定格寿命ある一定の条件の下での使用限度。看板の場合は蛍光灯や投光器のランプの寿命をいう場合が多いです。
テストの方法は「日本電球工業会」が定める方式で行われるようです。

蛍光灯の場合は・・・長期間製造している同一形式のランプを2.75時間点灯し、0.25時間消灯する連続繰り返し実験において多数のランプが「点灯しなくなるまでの点灯時間」または「全光束が初光束の70%(コンパクト蛍光灯は60%)に下がるまでの点灯時間」のうち短い時間の平均値を示す。

電球の場合は・・・長期間製造している同一形式のランプの連続点灯において「多数のランプのフィラメントが切れるまでの点灯時間」または「光束維持率で規定された点灯時間」のうち短い時間の平均値を示す。

ハロゲン電球の場合は・・・長期間製造している同一形式のランプの連続点灯試験において、多数のランプのフィラメントが切れるまでの点灯時間の平均値を示す。

など、球によっても方法が違うみたいですね。
TIG溶接
(ティグ溶接)
タングステン・イナート・ガス・アーク溶接の事。
最も融点の高い金属であるタングステンの電極と、不活性ガス(イナートガス)を使用するアーク溶接。
不活性ガスには、アルゴンガスを使うのが一般的なので、「アルゴン溶接」とも呼ばれます。
アルゴンガスで空気を遮断し(シールド)、電極と母材の間にアークを発生させます。
多くの方が「溶接」と聞いたときに想像するであろう、「バチバチバチッ」という溶接ではなく、「シューーーー・・・」と静かで、緻密な作業が可能です。
トーチを使うだけでは母材同士を溶かして付けるのみで肉盛りはできません。肉盛りする場合は「溶加棒」という溶棒を別途足していく必要があります。
DIC(ディック)世界最大のインクメーカー、DIC株式会社(ディー・アイ・シーと読む)。旧・大日本インキ化学工業株式会社。
同社が出版する色見本帳、DICカラーガイド(ディー・アイ・シー・・・と読む)が有名ですが、以前からの名残で私たちは「ディック」と呼ぶことがほとんどです。
DICのカラーガイドは基本的に印刷用の色見本帳なのですが、色数がかなり細かく網羅されているため、私たち看板屋の間でも、私が若い衆の頃から「玄人好みの色見本」とされてきました。
看板を塗料で表現する場合はそれほどの問題は無いのですが、カッティングで製作する場合はDIC色にピッタリと合うフィルムがなかなか見つからず、嫌がらせのようなモンでした(笑)。
現在は看板もインクジェット印刷なので、むしろDICの方が調色しやすい傾向にあります。
DICのカラーガイドは1~3巻までのパート1と、4~6巻までのパート2、日本の伝統色、フランスの伝統色、中国の伝統色などがあります。
定尺材料に対してメーカーが定めた、或いは慣習的に決まったサイズ。
サブロク判(90cm*1m80cm)やシハチ判(1m20cm*2m40cm)。
厳密にはメーカーが用意したサイズと、問屋さんや流通センターレベルでコイル材から切り出された材料と区別する言葉(金属板の場合)。
でも何故かアクリル板の場合、「定尺」というと1350mm*1100mmの材料のみを指す様です。
dpiディーピーアイ。DOT PER INCH(ドット・パー・インチ)の略で、1インチ巾にどれだけの画素があるかを表す単位。
ちなみに「1インチ四方内の画素数」と表現されている場合がありますが、それは間違いのようです。
解像度を表す単位の一つですが、実用上は解像度=dpiと考えても問題無さそうですね。
デジカメやスキャナー、プリンターの性能表示の単位としてや、デジカメで撮った写真などがどれくらい細かく再現されているかを表す数値です。
基本的には数値が大きい方が画像の再現性は高くなりますが、看板のデータとして使用する場合は、一定以上細かくなっても視認できず、データが大きくなるだけであまり意味のないものになる場合があります。
デザインカッター細かい模様や文字などを切り抜く為のカッター。ペンのように握って使用します。
カッティングマシンが普及する前はコレで手作業で文字を切っていました。
デザインボンド貼った後で剥がすことが出来るボンド。このボンドの最大の特徴は、水分が入っていない事。
紙に使っても、紙がふやけたりしません。
紙同士の接着に使用することが多いですが、紙と金属板などの組み合わせにも使用可能。一般的なボンドや糊のようにベタベタせず、図面の上に別紙から切り抜いた紙を違和感無く貼り付けることができます。
出角でずみ。板金などをL型に折り曲げた場合の、飛び出している側の角。反対側は入角(いりずみ)。
デスラー総統ペンキが手についてしまう事。特に青系統の色の場合。
デスラー総統とは宇宙戦艦ヤマトに出てきたヤマトの宿敵。恐らく私の身の回りだけでしょうけど・・・というか、言い出したのは私なんです(笑)。
TBMツールボックスミーティングの略。
現場で作業前に行うミーティングのこと。道具箱に腰掛けたりして行うフランクなミーティングのため、こう呼ばれます。
KY(危険予知)を行うケースが多いため、TBM-KYと呼ばれたりします。
TL半透明色のフィルム。
元々は3Mの半透明色フィルムの品番がTLであることからですが、他メーカー製品に対しても使用する場合があります。
TP透明色のフィルム。
元々は3Mの透明色フィルムの品番がTPであることからですが、他メーカー製品に対しても使用する場合があります。
テクス
テックス
セルフ・ドリリング・スクリューの事。
ビスの先端がドリルになっており、インパクトドライバー等でねじ込むと、ビスの先端のドリル部分が金属板に下穴を開けながら入っていきます。
普通のビスの場合は別途ドリルで下穴を開ける必要がありますが、このビスを使用すればその必要はありません。
TEKSという名称は、元々アメリカのITWというメーカーの商品名です。
鉄筋コンクリート強度を増すために、内部に鉄筋を配したコンクリート。
Reinforced Concrete。略してRC。
鉄筋は、異型丸棒と呼ばれる蛇腹状にリブのある、コンクリートに絡みやすいものを使っています。
鉄砲エア(圧縮空気)の力で動作する釘打ち機。エアネイラー、ネイルガンの事。電気やガスで作動する物もあるようです。
出面でづら。飛び出した面。例えば、同じような看板を壁に並べて取り付けるような場合、壁から出ているサイズをそろえる事を「出面を揃える」と言います。
出面でづら。その日に現場に揃った職人の数。転じて、1日の賃金も指す場合があります。
手元てもと。一人前の職人さんの真横で助手としてサポートする人、またはその作業を指します。
「手元」と表現する場合、多くは「一人前ではない人」が条件となります。
デラ板アルミ複合板の事。住友ベークライトの「デラニウム」という商品名から。
デラニウム住友ベークライトの商品名で、アルミ複合板。
発泡ポリエチレンを薄いアルミでサンドイッチした板材です。
てれこ・てれんこAとBを間違えること。AをBの位置に、BをAの位置に入れ違えるようなこと。「あべこべ」の事です。
私は最初に勤めた看板屋さんの社長から「てれんこ」と教わりました(笑)。
元々歌舞伎の世界で生まれた言葉のようで、「手を加える」という意味の「手入れ」が語源との事です。広辞苑には「歌舞伎脚本で、二つの異なる筋を一つの脚本にまとめ、交互に筋を進行させること」とあります。
元々「てれこ」は関西方面の主に使われてきたそうです。
「てれんこ」は、地方によっては「ちんたら」とか「だらだら」などのヤル気がない様子を表す言葉として使われているようで、気を付けないと誤解を招きそうですね。
電圧電気の圧力です。
圧力が高ければ高いほど、電気をたくさん送る事が出来ます。
電球色蛍光灯・LEDなどの発光色の種類の一つで、あたかも電球のような暖かみのある光の色です。一般家庭や店舗の室内照明にも使用しますが、行灯看板の内部照明にもよく使用されます。
電光掲示板LEDを使用して、文字やイラスト、動画や静止画を表示する看板。
以前は赤と黄色と緑だけで表示される物が多かったのですが、近年になって青色LEDが発明されて、光の3原色であるRGB(赤・緑・青)が出揃いました。
これを使ってフルカラーの電光掲示板も普及。
進化は凄まじく、従来の印刷などによる表現に取って代わりつつあります。
展張金具FF式看板の、FFシートを張り広げるための金具。
多くはねじ式になっていて、ねじを締めることによってFFシートを張り、緩めるとFFシートを外すことができます。
天秤を食らう足場板などで偶然に支点と力点が発生して、天秤状態になる事。
これに気づかずに片側の人が降りてしまうと、残された一人が墜落する・・・これを「てんびんを食らう」などと表現します。
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胴ブチ胴縁。壁の下地材。
本来は建築物の構造部分を指す用語であるようですが、単に「胴ブチ」というと、エゾマツの断面寸法15mm×40mm程度の木材そのものを指す場合もあります。
塔屋とうや。元々は建物の屋上に建てられた建造物という意味のようです。屋上から突き出すような形状の部分を指します。
エレベーターの機械室、高架水槽、屋上に上がるための階段室などが含まれます。
建築基準法では『建築面積の8分の1以下は階数に含まない』と定められており、該当する場合はカウントされません。
塔屋を囲うように屋上広告板を設置したり、また何もない屋上に屋上広告塔を設置することもあり、屋上の看板塔そのものを「塔屋」と表現する場合もあります。
英語に訳すと「ペントハウス」ですが、ペントハウスと呼ぶと、屋上を利用して庭やテラス、プールがあるセレブな部屋を意味することになるようです。
これを逆手にとって、屋上の過酷な現場を敢えて「ペントハウス」と呼ぶ場合もありますね。
トゥルータイプフォント書体の表現形式の一つ。
トゥルータイプフォントが開発される前はビットマップフォントという方式が主流でした。
ビットマップはデジカメの写真と同じようにピクセルで表現されるので、細かい文字は超ギザギザになってしまいます。これを解消する為に輪郭線で表現するのがトゥルータイプフォントです。
通り看板を建てる場合、垂直・水平が非常に重要です。
もう一つ忘れがちなのが「通り」。比較的規模が大きい看板を真上から見下ろした時に、看板面が蛇行しているようでは見栄えが悪くなります。
特に横幅の大きな看板では顕著です。
垂直・水平は「水平器」と呼ばれる道具で調整しますが、通りはレーザー光や水糸という糸に地道にあわせるしか方法がありません。
通りが出ているか否かは、その看板屋さんの仕事っぷりのバロメーターとなります。
導光板多くはアクリル板やアクリル板ベースの導光専用の板を用いて、板の厚み部分に光を照射する事によって面を光らせる板。またはその看板。
導光アクリルには、ガラスの粉が入っているのだそうです。
胴綱(どうづな)いわゆる「安全帯」の事です。が、建築現場で安全帯の事を胴綱と呼ぶ人には会った事がありません。
電柱に登って作業する電気屋さんが安全帯の事をこう呼ぶので、電柱の外周に沿って回して掛ける、U字吊りタイプとか、柱上作業用と呼ばれる安全帯を指すイメージがあります。
現在は厚生労働省による規格が変わっているようですが、以前は単純な1本吊りをA種、ロープ巻き取り式をB種、U字吊り専用がC種、U字吊り・1本吊り兼用がD種と区分されていました。
現在の規格では、ベルトのみで体に固定するこれらは全て「1種」に分類され、フルハーネス(全身を保持するタイプ)の物を2種と分類するようです。
豆腐ビスを打とうとした箇所が、錆びたり朽ちたりして、ビスが利かない状態になっていること。
独立塔店舗の建物とは別に建てられた、看板塔。工事の時に「店舗建物や屋上広告塔とは別に、独立した看板塔がある」事を表現するために使用する事があります。
トシン塗料シンナーの事。
合成樹脂塗料(エナメル)を希釈するのはこのシンナーです。吸ってもキモチ良くはなれません。
特性としては灯油に似ていますかね。なので「トーシン」と呼ぶ人もいます。
トツチャンネル
凸チャンネル
板金製の凸文字。箱文字の事です。
凸文字
トツ文字
厚みのある文字の事。
カルプ文字、板金の箱文字など。凹チャンネルは原則として含みません。
土のう袋土を入れるための袋。土木工事や、災害時などに使われます。
ガラ入れ袋と混同されがちですが、実は違います。
尖ったものを入れる可能性があるガラ入れ袋は、破れにくいようにポリプロピレンでできていますが、土や砂しか入れない土のう袋はポリエチレン製です。
塗板液とばんえき。ベニヤなどをコレを使って塗装すると、黒板になります。「板」とは黒板の事ですね。
現在はホワイトボードの方が主流なので、使う機会はめっきり減りました。
ドブ漬けめっき溶融亜鉛メッキ。約450℃でドロドロに溶けた亜鉛合金がナミナミと入ったプールに、その名の通りドブ漬けしてメッキします。
別名「塗装メッキ」と呼ばれたりもしますが、塗装と大きく異なるのは材料の鉄とメッキの間に鉄と亜鉛の合金層が生成されることです。このため塗装のように剥離しません。
また液槽の中に漬けるので、パイプの内部も処理できます。
トマリペンキの、下地隠ぺい力の事。
色による違いと、塗料による差があります。
色による違いとしては、レモンイエローやマゼンダ、赤、純白など、鮮やかな色はトマリが悪い傾向にあります。
また、塗料のブランドによってもかなりの差があります。
トムソン型クッキーの抜型のようなもので、フィルムやシート、ゴム、スポンジなどを打ち抜くための型です。
留め・止め(トメ)角材や角パイプなどを45°に切断して90°に組み合わせる事。
留め型定規(止め型定規)留め型定規45°を罫書くのに使用する、平行四辺形の定規。

測定工具のトップメーカーであるシンワは、「止め型」として売っていますが、なぜか形違いの物が「留め型」として売られています。言葉の使い分けの理由は不明です。
留め型スコヤ(止め型スコヤ)留め型スコヤ45°を罫書いたり、矩(かね=直角)を罫書いたりできる、留め・矩の両用のスコヤ。
略して「トメスコ」と呼びます。
共色(ともいろ)実は職人用語でも何でもなく、国語辞典を引けば出てきます。
同じ色という意味です。
「共色ペンキ」というと、製品を作るのに使用したペンキと全く同じペンキの事で、補修用のペンキを指します。
共加工(ともかこう)二つ以上の部品を仮組みして、同時に加工する事。
例えば、完成時にボルトで組み合わせる部品を別々に穴加工すると、穴位置が合わない可能性がありますが、二つを重ねて固定してから、同時に穴加工をすれば必ず穴位置はピッタリと合います。
共回りボルトや小ネジとナットを締め付ける時、ボルトを回すのにつられてナットも回ってしまう事。
又はナットを回す際にボルトもつられて回ってしまう事。
この場合、スパナやレンチなどで回り止めをしてやる必要があります。
ボルトナットに限らず、何かを回転させた時に「回って欲しくない物」も一緒に回ってしまう事を、総称して共回りと呼びます。
ドライ粘着フィルムを貼るときに、水を使わずに貼る方法。
トラフィックペイント路面表示用の塗料。
ペンキタイプもあるので、ほんの少しラインを引きたい時に、普通の塗装感覚でライン引きできます。
ドラフター図面製図用の台。
昔は図面といえばコレを使って書いていましたが、現在は完全にCADがとってかわりました。
ドラフターのメーカーをいえば武藤工業ですが、同社は現在、看板用インクジェットプリンターのメーカーとしても有名です。
トランス変圧器の事。電圧(ボルト数)を変えるために使用します。
昇圧器と降圧器があり、看板照明で使用するのは殆どが昇圧器です。
トランス内部(この場合は巻線式)にはコイルが二つ入っていて、その巻き線比によって昇圧比が決まります。
高圧で安定した電源を得るために、水銀灯やネオン管を点灯させるのに使われます。
巻き線式のものだけでなく、半導体を使用したインバーター式のトランスもあります。
鳥居トラックの荷台とキャビン(運転席部分)の間に配された荷物掛け。
長い物を運搬する時は、ここへ立てかけます。櫓(やぐら)と呼ぶ人もいます。
トリタン TIG溶接で使用するタングステン電極の種類の一つで、トリアが2%入っています。
純タングステンよりも電極は消耗しやすいのですが、アークの集中制に優れており、鉄やステンレスの溶接にはトリタンが向いています。
トリア(THO2)は酸化トリウムのこと。
トリウムは核燃料であるウランの原材料となります。濃度2%以下の場合は規制外となり、放射性物質には当たらないとの事です。
塗料シンナー油性塗料(オイルペイント)と希釈するのに使うシンナー。
ホームセンターなどで「ペイントうすめ液」と書かれて売られているものです。
塗料には、ラッカーシンナーでうすめる物、専用シンナーを使うものなど、さまざまな種類があるので、事前確認が必要です。
ドロ本来はドロ絵の具といいます。ターナーの「ネオカラー」などを指す言葉ですが、看板屋さんでは水性塗料全般を指す言葉としても使われます。
油性塗料と区別する為に、「その塗料はドロ?」みたいな使い方もしますね。
トン付け板などの部材を並べて設置する際に、部材の端と端を重ねて取り付ける事なく、厚み部分を「トン」と合わせて付ける方法のこと。
通常、薄い板の場合はトン付けだとうまく行かないケースが多いのでやりません。
トンボ釘やビスに20cm程度の針金を中ほどで巻いてセットしたもの。
見た目が虫のトンボに似ている為、こう呼びます。木枠の看板を針金で縛りつける際に使います。
トンボ印刷物などで、周囲をカットする位置などを示すマーク。形がトンボに似ている事からこう呼ばれます。
昔は看板業界には無縁の物だったのですが、インクジェットの普及で当たり前に使うようになりました。
トンボアルミ製の既製品の突き出し看板は非常にヒネリに弱いので、これを補強する為の振れ止め。つっかえ棒。
なぜこう呼ぶのかは正確には知りませんが、多分グランド整地用の道具である「トンボ」に似ているからでは・・・と思っています。そのグランド整地用のトンボは、虫のトンボに似ているからなのだそうですが、看板のトンボはどう見ても虫のトンボには見えません(笑)。
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長手方向ながてほうこう。
長方形の部材など、縦横で長さが違う場合に、長い側を指す言葉。
サイズを表すのに使うのではなく、向きを表すのに使う事が多いかと思います。
例えば「長手方向にスライドさせる」とか、「ステンレス・ヘアラインの目は長手方向」などです。
対義語は「短手方向」(みじかてほうこう)。でも何故か、「短手方向」という言葉を使う人には会った事がありません。
中塗り塗装作業で、三回塗り以上塗り重ねる時の、下地塗装(下塗り)と仕上げ塗装(上塗り)の間の塗装。
鉄骨の塗装では中塗りに対しての細かい定義はないと思いますので、上塗りと同じ塗料を使用する事が多いのではと認識しております。ただし色まで同じだとどこまで塗ったのか、本当に3回以上塗り重ねたのかが分かり難いので、中塗りは色を変える事があります。
これとは別に、上塗りの色が下地の隠ぺい力の低い色(レモンイエロー、マゼンダ、赤、その他の原色など)の場合は、上塗りする前の状態が白、あるいは上塗りに近い色である必要があります。なので鉄骨などをレモンイエローに塗装する場合は、錆止め塗装、中塗りの白塗装、上塗りのレモンイエローという工程が最低限必要になります。
なすり既に文字書きされた看板が色褪せたなどの理由で、元の文字を下書きにして、新たに文字を書き直す事。塗り直す事。
なぞり屋看板屋さんは自ら創作するわけではなく、既にあるコンテンツ、デザイン、ロゴなどを元に、あたかも「なぞる」ような仕事をしているだけ・・・という事を揶揄する言葉。どちらかと言えば、自虐的に使われる。
生コン砂と砂利と水とセメントを練って、固まる前のコンクリート。
「生コンを呼ぶ」というと、生コン工場に生コンを注文して、生コン車に現場に来てもらうことです。
なまし鉄線鉄を加熱したあと、ゆっくり冷却すること(焼き鈍し)で柔らかく仕上げた鉄線です。
足場や仮設工事に使う太めの針金で、一言で言えば番線です。
人によって呼び方が異なると思いますが、私は「番線」と言えば使いやすい長さに予めカットされ、シノを掛けやすいようにリングが作られているものを指します。
私は、コイル状の番線のことを「なまし鉄線」と呼んでいます。
なま留め角材を90°に組むとき、全く同じサイズの角材同士ならば、それぞれ45°にカットして組み合わせれば90°に仕上がります。これを「留め」といいます。
しかし、サイズが違うものの場合はどうでしょうか。
30×30の角材と30×60の角材を90°に組み立てようとすると、45°ではダメです。
それぞれを26.565°、63.435°にカットしなければなりません。
この45°ではない留めを、なま留めといいます。
難燃材料単に燃えにくい材料・・・ですが、建築基準法で定めるところの、不燃性を持つ材料の一つ。
それには3ランクあり、不燃材料(鉄や石、コンクリートなど)、準不燃材料(石膏ボードなど)、難燃材料です。
難燃材料には、難燃合板や難燃プラスチックなどがあります。元々燃えやすい木材やプラスチックを、薬剤などで処理して難燃性を持たせるようです。
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二液性ウレタン塗料主剤(塗料)に硬化剤を混ぜると反応が始まり、溶剤が揮発して乾燥するのとは別に、二液の反応によって硬化する塗料。
二液型の塗料には他にもエポキシ、シリコン、フッ素などがありますが、一般的に使用されている二液型塗料のなかではウレタンが最も名前の通りも良く、普及しているのではと思います。
ウレタンといっても塗料の場合は実際には「ポリウレタン」を指すようで、私もハッキリいって詳しく判らないのですが、「イソシアネート基(硬化剤に含まれている)」と「水酸基」が反応すると「ウレタン結合」という名称の分子結合をする事を利用した塗料のようです。
以前は「二液性ウレタン塗料」といえば専用のシンナーで希釈するものしかありませんでした。これは車両塗装用としては良いのですが、刷毛塗りが基本となる建築塗装では非常に作業性が悪く、また再塗装時に使用すると元の塗装を侵してしまい、扱い難いものでした。
2000年の少し前だったと記憶しておりますが、弱溶剤(塗料シンナー)で希釈できる二液性塗料が発売されてから、建築塗装は大きく変わりました。
日塗工(にっとこう)社団法人日本塗料工業会の事。JPMA。
E05-90Dなどといった色番号の、色見本帳で有名です。
塗料の共通色番号として使われており、塗料屋さんにはこの番号で注文することがほとんどです。
ちなみに頭のアルファベットは1年ごとにアルファベット順に変わっていくので、E05-90DとA05-90Dは同じ色です。
最近の二液性マイルドウレタン塗料は塗料販売店さんでの調色はほとんど行われないようで、メーカーが調色しているようです。
日塗工の色に関しては、業界共通の配合表みたいな存在があるのでは・・・と思っておりましたが、たまたま別メーカーで同じ色番号の塗料を取り寄せたところ、かなり異なる色の塗料が来ました。どうなってるんですかね。
2番溶接ビードの真横の事で、実際には溶接されていないのに、溶接熱によって影響を受けた部分を指します。
二面幅六角ボルト、六角ナットの対辺のサイズです。
M6ねじの場合は10㎜、M8の場合は13㎜(小型は12㎜)など、ISOやJISで定められています。
ねじのサイズを人に伝える際、自動車・バイクの整備では二面幅を言い、建築や看板ではボルト径を言う傾向があります。
自動車・バイクの場合は自分で穴を開けてネジで締結することは少なく、建築や看板だと逆に穴を開ける事が多いため、穴径やボルト径の方が重要になるからだと思います。
乳半にゅうはん。乳白色半透明の事。
行灯看板などの面板に使用します。内部の照明の光を透過して、白く光ります。
人工「にんく」と読みます。ここでは「じんこう」と読むワケではございません。
主に職人さんの一日当たりの労働力を指す単位として用います。
転じて、他の会社に応援に行って、その日当手間賃を請求する事を指します。
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抜け節製材した木材の節の部分が、スポッと抜けてしまう事。
節は、木の枝の部分あるいは枝になろうとする部分です。木の本体の部分(木質部と呼びます)としっかり繋がっている「生節」は抜けませんが、繋がっていない「死節」は加工の具合や老朽化、木の乾燥などによって抜けてしまう場合があります。
これを抜け節と呼びます。木製看板の抜け節はとても見栄えが悪いため、節、特に死節のある木材は、意匠的に求められる場合を除いてできるかぎり避けています。
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ネオン点灯する原理は蛍光灯とほぼ同じですが、曲げ加工を施しすことによって、文字型やマークなどの様々な形状にすることが出来るのが最大の特徴です。
また独特の光も魅力の一つで、ボンヤリとした不思議な光り方が街を彩り、鼻の下を伸ばしたサラリーマン男性を夜のしじまへと誘います(笑)。
「ネオン管」の名称は内部に封入されるネオンガスからくるものですが、実は一般的に「ネオン管」と称するものの半分程度はネオンガスではありません。蛍光灯と同じくアルゴンガス、又は混合ガスになります。
行灯看板などの電飾看板全般を「ネオン」と呼ぶ方もみえますが、基本的には間違いといえます。
LEDの普及により新規ネオンの施工はめっきりと減り、今ではネオンを模したLEDもあります。これらもネオンとは呼べませんが、もしかすると数年後にはこちらがネオンと呼ばれるようになってしまうかもしれません。
ネオン箱ネオン管を運搬するための箱。
ネオン管がガラス製で割れやすいため、ごく小さいサイズの文字の場合以外は、チャンネル文字に工場で組み込まず、現場で組み込む(着管)ことがほとんどです。
コンパネと木材で作ることが多く、サイズは縦900×横1800×高450くらい。中には緩衝材として木毛(もくめ)を入れます。
ネオンサポート正式にはネオンサポーター碍子。
高圧配線であるネオン管は、造営物(ネオン管を取り付ける看板本体や建築物)からの離隔距離が定められています。取り付け箇所を確実に絶縁するために、適切な長さのネオン管取り付け用の部材が用意されています。それがネオンサポーター碍子です。
ネオン管はネオンサポーター碍子に、銅製のバインドで締結します。
根絡み支柱同士を地面から近い高さで連結して、支柱の傾きや構造体の歪みを防止するためのもの。
看板の場合、基礎はコンクリートで固めてしまう事、また足元が邪魔になることから、根絡みを入れるのは稀です。
杭打ちなどで施工した仮設看板や、仮設足場などでは、根絡みを入れることが多いです。
ちなみに、基礎内部で支柱がコンクリートやモルタルに食いつきやすくなるようにした部材を「根絡み」と呼んでいるケースがありますが、これは誤用です。
ねこ非常に曖昧なのですが、何かを取り付けるときに補助的に使う小さな部材のこと。
何故「ネコ」なのかはハッキリとはわかりません。「小さな物」などの意味があるようです。
看板の場合は箱文字を取り付けるときに使うアングルピース(アングル材を短く切った部材)を指す事が多いと思います。
「ねこピース」と呼ぶ人もいます。
建築の場合は、基礎と土台の間に挟む小さな部材を指したりするようです。
ねこ車ねこぐるま。土などを運ぶ一輪車のこと。単に「ねこ」とも言います。
ネタペンキの事。
特に、今その現場で使用するペンキを指します。応用的にペンキ以外の材料を指す場合もあります。
根巻き支柱の根元部分をある程度の高さまでコンクリートで覆う事。
支柱を伝って雨水が根元部分に溜まって支柱の根元が錆びやすくなるので(根腐り)、水はけを良くするために施します。
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軒天屋根が外壁から外側に飛び出した部分(つまり軒)を、下から見上げた部分。軒先の天井の事です。
野建て看板道路脇の田畑や施設敷地内に建てる広告看板。建植看板の一種。ロードサイン。
基本的には広告主と地主さんは異なり、広告主に対しては年契約や月契約などの貸し看板となります。
ノックダウン生産他国や他のメーカーで製造されたものを輸入や仕入れをして、それを組み立てて販売する方式の事。
その製品の主要部品を製造する技術が無くても、組み立てのみできれば販売できる。

語源は、ボクシングなどのノックダウンからだそうです。「物を壊したりする」という事から、輸送のために物を分解するという意味に転じたようです。

看板にもこの方式のものがあります。最もメジャーなものはFF式看板のキットで、ほとんどの部品が加工済みの状態で納入されるので、看板屋さんは組み立てるだけでOK。
弊社も時々使うんですが、私個人としてはあまり好きではありません。
何故って? 弊社には製作する技術があるので、人が作ったものを買うのはちょっと・・・。
なので闇雲には使わず、採用するメリットがある時だけ使っています。
最近の製品は、まあまあ良くできています。
糊貼りベニヤのパネルに白い紙を糊で貼ること。
昔はイベント看板などはこうして作っていました。
結構いろいろな基本が詰まった作業で、フィルム貼りや障子貼りにも技術が活かせます。
のぼり幟。のぼり旗。
縦長の布を竿に取り付けて、目印にするもの。
布地はテトロンか綿が用いられます。現在はテトロンが主流で、表示も印刷によって行います。昔は綿が主流で、染め抜きで行っていたようです。
片面からのみ印刷して、反対面は裏写りするかたちになりますので、文字は反転します。
竿を通すリングを「チチ」といいます。昔は「乳(ち)」と呼んだみたいです。
上り溶接
のぼりようせつ
傾いた面、垂直面を溶接する際、その名の通り上に向かってトーチを運んでいくこと。
融けた金属は重力で下に下がるため、狙った位置に溶融池ができにくくなります。垂れた溶融池が固まって、ビードは幅が狭くなり、盛り上がる傾向があります。
一方でトーチの運びが遅くなるので、溶け込みが深くなります。
のぼる(登る)ペンキを塗った時、塗装が乾くと、塗ったばかりの時と比べて色が変わること
「この色はドエリャー登るでよぉ」(名古屋弁)といった風に使います。
完全に職人用語で、職人さん以外が使っているのは聞いたことがありません。
溶剤・油性塗料の場合は濃くなる事が多く、水性塗料の場合は薄くなる場合もあります。
調色していない原色や原色に近い色はあまり登らないのですが、調色した色、特に白が多く混ざっている色はかなり登る傾向があります。
これは色によってトマリの悪い(下地の隠蔽力が低い)物があったり、また顔料の比重が重い色は、乾燥していく過程で顔料が沈降するため、色が効きにくくなるのが理由かと思います。
「登る」という言葉の語源は分かりませんでした。
のれん暖簾・・・と書きます。そもそも寒さ除けだったようです。
古くからお店の看板的存在として親しまれてきました。
ノロ本来はセメントの粉を水だけで練ったもの。
セメントは砂と水で捏ねれば「モルタル」、砂と砂利と水で捏ねれば「コンクリート」となります。
但しノロの定義は非常に曖昧で、セメント全般を指す場合もあるようです。その他セメントに留まらず、様々な「ドロッ」と飛び散ったような物を指します。
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ハイカラー大同塗料の看板用塗料。同社のロイヤルカラーよりも細かい文字書きの作業性に優れています。
ですが、カッティングやインクジェットの普及、及び塗料シンナーで溶くタイプの二液性ウレタン塗料が出てから、弊社では全く使わなくなりました。
ハイテン高張力鋼や、高張力ボルト・ナットなどを指す言葉。
High Tensile Strength Steel (HTSS)の事。時々「ハイテンション~」と言われている事がありますが、それは誤用です。
「tensile」は張力や引っ張る力を指す形容詞で、「tension」は張りを意味する名詞です。「ハイテンション~」だと、日本では違う意味になってしまうので注意。(※気分の高揚を意味する『ハイテンション』は和製英語だそうで・・・)
一般構造用圧延鋼材(SS400)の引っ張り強度の保証値が400MPaのところ、490MPa以上のものをハイテンと呼ぶ事が多いようです。(数値的にグローバルな規定は今のところないようです)
バイナルバイナル・グラフィックス。vinyl graphics。
ビニールでできたグラフィック、つまりカッティングやインクジェットの事ですが、「バイナル」あるいは「バイナルグラフィックス」と言った場合は車用(バイクも含む)のグラフィックで、比較的大面積に貼ったものを指します。小さなステッカーに対してはこういった表現はしないようです。「バイグラ」といかにも日本人的な略しかたをする場合もあります。
アメリカの映画「ワイルドスピード」(2001年)の影響でブレークしたというのが有力説で、その後D1グランプリなどの影響もあって広まったようです。
従来の車用のグラフィックといえば直接ボディにペイントしてしまっていたのですが、バイナルの場合は剥がすことができます。工期も短く、施工価格も直接ペイントするよりも低めで、作業者・製作者によっての価格設定のバラツキが比較的少ないのではと思われます。
バイブレーターコンクリートバイブレーター。良質なコンクリート打設のために必要な道具。
生コンは練っただけの状態で流し込んでも、砂や砂利が均一に混ざっていなかったり、多量の空気が混ざっていたりしますので、そのままだと強度が出ません。
コレに高周波の振動を与える事により、液状化現象が起きて均一に混ざり、気泡もどんどん抜けてきます。
固く練った生コン(水を少なめで練った生コン)も、バイブレーターの振動で流動性が高くなる(液状化現象)ので、作業効率向上の為にも有効です。
弊社ではコンクリートの中に直接挿入する、棒状のバイブレーターを使用していますが、他には型枠バイブレータータイプなどもあります。
バインドバインド線。電気工事用の針金の事。絶縁の為にビニールでコーティングされています。
バカ穴ネジ穴加工する時に、ネジをねじ込む穴ではなく、ネジ山を切る事なくネジが貫通する穴。ネジ径よりも大きな穴。
応用として、本来開けるべき大きさよりも大きく穴を開けてしまった場合は、ネジ穴に限らずこう呼ぶ時があります。
バカ棒適当な棒切れに一時的に必要な長さを記した、いわばその現場のみで通用する物差し。
転じて土木作業時の測量で使用するメジャーポール。
白亜化(はくあか)塗装が劣化して、白く粉を吹いているように見える現象の事。チョーキングともいいます。
白い粉の正体は、白い塗料の顔料である「二酸化チタニウム」が主な成分とされています。

「白亜」は石灰岩の一種というのが元々の意味だそうで、昔のチョークはその「白亜」で出来ていたとか。「白亜紀」は石灰岩を多く含む地層という意味から名付けられたそうです。
ただし、現在のチョークの主成分は炭酸カルシウムとのことです。
バケット高所作業車。または高所作業車の、作業者が搭乗する部分。
厳密には鉄などで籠状に組まれた物はバケットとは呼ばず、「バスケット」と呼びます。FRPなどの樹脂で成型されたバケツ状の作業床をバケットと呼びます。
バスケットバケット車の作業者が搭乗する部分は、FRPなどで容器状になっている場合は「バケット」(バケツ)と呼びますが、鉄パイプで籠状に組まれている場合は「バスケット」と呼びます。
バタ角端角とか、端太角と書くらしいです。3寸×3寸程度、あるいはそれ以上の太さの断面寸法の木の角材。細かな定義があるかどうかは判りませんが、カンナなどで表面を仕上げたような、直接的に商品・製品の材料になるような物は指しません。
製品を地面に置くときの枕木(敷きバタ)や、つっかえ棒に使用するような、荒っぽい物を指す事が一般的なようです。
単に「バタ」と呼ぶ事もあります。
ハチスケ8スケアの電線の事。
「スケア」は「square」が訛った言葉で、電線の断面積を表す単位です。平方ミリの意味です。
単芯線ではなく「より線」の太さを表す単位であり、複数の線を縒ると生じる隙間は計算に入らないため、電線の太さを計測した数値と一致するわけではありません。
ハチスケは許容電流が40Aで、看板の電源に使用する電線としては比較的太い部類のものになります。
バチ行灯看板などの製作のために鋼材を箱型に組む場合、強度を出す為に入れる斜めのつっかえ棒。丸棒を使用する事が多い。
方杖の事。
ハツリ斫り・削り。鑿(のみ)や鏨(たがね)で硬い物を削る事。
現在ではコンクリートやアスファルトを「ドガガガガガ・・・・」と割る作業を指す事が多いと思います。
「はつり」という言葉は古来からあるようですが、「斫り」は当て字のようです。
はでる目立つ。目を引くの意味。派手る、だと思います。
どうやら、三重県四日市あたりの方言のようです。
ハトメ布やテントに開けた穴にロープを通すとき、穴から破れてしまわないように、穴を補強する金具。
鳩目。鳩の目に似ているから。
グロメット(grommet)、サイズの小さいものはアイレット(eyelet)とも呼びます。
バトン懸垂幕装置で、幕が風で千切れたりしないように1m間隔程度にセットされる金属製の棒。先導材を含んでこう呼ぶ場合もあります。
花柄結晶模様(スパングル)のある亜鉛鉄板の俗称。
鉛の含有率の低く結晶模様が無い物は「ゼロスパン」(ゼロスパングル)と呼びます。
はなくそボンド日本の誇る接着剤メーカー、コニシ(株)のG17を指します。
広義では、チューブ入りの黄色い接着剤全般を指します。

呼び名の由来は、もちろん見た目や特性からでしょう。G17が手に付いたとき、あたかもハナクソを指で丸めるように・・・略

私の記憶では、誰に聞いたわけでもなく小学生の頃から「はなくそボンド」と呼んでいたと思いますが、社会に出てからも、何処へ行ってもG17は「はなくそボンド」で通用しました。
そろそろメーカーであるコニシさんが、パッケージの一角にこの名称を書き込む日が来るのも近いと思っているのは、私だけでしょうか。
鼻の脂足場に登って看板を取り付けました。クリーニングして完了です・・・足場を下りるその時、ほんの少しの汚れを発見しました。手元にある水とタオルでは取れません。
そんな時、いいものがあるんです。
誰でもいつも持ち歩いている万能クリーナー、鼻の脂。特に私のような中年男性は大量に持ち歩いています。
でも、たくさん汚れている時は素直に足場を下りて、正規のクリーナーを取ってきましょう(笑)。
パナグラフィックス3MのFF(フレキシブル・フェイス)のブランド名。名前が浸透しているので、他社製品の物も含めてFF全てを「パナグラ」と呼ぶ事も。
ハネダシ羽根出し。(丸太)足場の一番下部に横方向に丸太を出し、ベニヤを敷いた部分。
本来は窓などから突き出して設置する足場の事。
パネル平看板本体、特に文字の有無に関係なく平看板本体を指します。
最近はアルミ複合板などもこう呼ぶ場合があります。
文字が入ってない状態の物は看板ではないので、最初に勤めた看板屋さんではそれと区別する為にこう呼んでいました。
パネル看板平看板の事。平面構成の看板で、行灯などの箱型の物、凸文字などが付いた立体構成の物はこう呼びません。
巾木壁の一番下、床と接する位置に取り付ける横材。部屋の場合は掃除機などが当って壁が傷付くのを防いでいます。
自立式の看板や、タワー型の看板にも傷付きや汚れを防止するために取り付ける場合もあります。施工時の、地面との最終的なスキマ調整部材でもあります。
また、デザイン的にも締まりが出て、より安定感のあるデザインとなります。
ハメ殺しメンテナンスの必要が無い部分への蓋などを、取り外し式にせずに完全固定にしてしまう事。
特に本来ならば外れて欲しい部分が外れない場合に「ナンだ、ハメ殺しかよ!!」と言ったりします。
バラスト水銀灯などの安定器のこと。
「ballast」は元々、船の船底に積む砂や砂利のことで、船を安定させる為のもののようです。
転じて鉄道の線路に敷く砂利も指すようです。セメントを捏ねる砂利や駐車場に敷く砂利を「バラス」と呼ぶ事がありますが、どうやらこれが元のようです。
調べてもハッキリとした事は判りませんでしたが、「安定させる」という意味から水銀灯や蛍光灯の安定器も「バラスト」と呼ぶのではないでしょうか。

私たちは通常は安定器のことを「トランス」と呼ぶことが多く、一言で「バラスト」というと、ナンと「バラストレス水銀灯」を指す場合が多いと思います。
そもそも「バラスト(安定器)」が不要な水銀灯のことなのに「バラスト」とか「バラスト球」と呼んでしまっています。
バラストレス水銀灯」はどうみても砂利には似ても似つきません。
バラストレス水銀灯バラスト(安定器)の不要な水銀灯。セルフバラスト水銀灯、チョークレス水銀灯とも呼びます。
通常の水銀灯は安定器からの電気によって、始動当初は二つある主電極の内の片方と、補助電極が放電をして予熱的な動作を開始します。一定以上の温度になって初めてアルゴンガスがイオン化し、ガスが反応しながら二つの主電極の間で放電する構造です。
対してバラストレス水銀灯は「バラストフィラメント」という加熱用のフィラメントが安定器の代役を務めています。

100V用と200V用があり、電圧の高い200V用は安定した放電状態を得やすいのですが、電圧の低い100V用は予熱用にバイメタルのスイッチが仕込まれています。
このため一見同じように見える100Vと200Vは、100V用の方が価格が高くなっています。

通常の水銀灯に比べて、電球を直接電源に接続するだけで設置ができるので初期投資は少なく済みますが、電球の寿命は短く、電球も同等の水銀灯と比べて割高です。
また発光効率が低いのでワット数の割りに思った明るさが得られない場合もあります。
特に100Vの物は電源の条件にシビアで、他の器具と同じ電源に接続をすると電力供給が不安定になり、点滅をしたり点灯をしなかったりというトラブルを起こす場合があります。
160Wのバラストレス水銀灯は、一般的な電球と同じ「E26」という口金になっていますのでどこにも付ける事ができてしまいますが、専用の器具を使用する必要があります。
パラペット建物外壁の屋上部分やベランダなどに、墜落防止などを目的に立ち上げた壁。腰壁、胸壁などとも呼びます。
私たち看板屋さんにとってはここは格好の看板取り付けスペースとなります。
ここに取り付けた看板を「パラペット看板」と呼びます。
通常の水銀灯に比べて、電球を直接電源に接続するだけで設置ができるので初期投資は少なく済みますが、電球の寿命は短く、電球も同等の水銀灯と比べて割高です。
また発光効率が低いのでワット数の割りに思った明るさが得られない場合もあります。
特に100Vの物は電源の条件にシビアで、他の器具と同じ電源に接続をすると電力供給が不安定になり、点滅をしたり点灯をしなかったりというトラブルを起こす場合があります。
160Wのバラストレス水銀灯は、一般的な電球と同じ「E26」という口金になっていますのでどこにも付ける事ができてしまいますが、専用の器具を使用する必要があります。
貼り屋看板業界で「貼り屋」というと、フィルム貼り作業に専従している看板屋さんや、職人さんを指します。
屋上広告板などの高所でのシート貼り、車両ラッピングの施工、ダイノックやガラスフィルムの貼り作業などがあります。
ハロゲンランプフィラメントが熱されて発光するという意味では普通の電球と基本は同じですが、ハロゲン元素を加えたガスが封入されているのが特徴です。
このガスのお陰で発光温度が高いので光が明るく、タングステン製のフィラメントがハロゲンと化合と分離を繰り返してフィラメントを再生するので寿命が長いのが特徴です。
ハンガー巻き線式のネオントランスは1台8kg以上と非常に重いので、トランス本体とは別体式の金具を先に取り付けて、トランスはその金具に引っ掛けるような工夫がされています。
この金具をハンガーといいます。
ばん。分電盤、配電盤の事。
盤木色々な使われ方があるようですが、加工物や製品を地面に置く際に、枕木として置く木の事をこう呼んでいます。
番木と書く人もみえるようですが、私は「盤」だと思っています。
ちなみに・・・正確には「バンギ」と読むようですが、私はついつい「バンキ」と言ってしまいますね。
半球キャップ丸パイプの支柱を製作する際、先端に溶接する半球状の蓋です。
鉄のもの、ステンレスのもの、それぞれパイプに合うサイズがラインナップされています。
カテゴリーとしては「キャップ」または「円柱キャップ」というなかの一つで、その中に「キャップ(少し潰れた半球)」「半球キャップ」「薄型キャップ(少しだけ膨らんだ形状)」があります。
単に「キャップ」とか「円柱キャップ」と注文すると、半球状のものではなく、少し潰れた形状の「キャップ」または「円柱キャップ」が来てしまう場合があります。(ややこしいですね・・・)
半自動アーク溶接アーク溶接の一種で、コイルに巻いた長いワイヤーが溶接棒の代わりとなります。
溶接トーチのトリガーを引くと、ノズルからシールドガスが噴出されると共に、ワイヤーがどんどん出てきます。(一部、ノンガスのものもあります)
なので、被覆アーク溶接と違ってかなり長い連続作業が可能です。
半自動アーク溶接には、炭酸ガス溶接、MAG溶接、MIG溶接があります。それぞれの溶接法を使える兼用溶接機もあります。
反射シート自動車のヘッドライトなどの光を反射して光るシート。交通標識などに使用されています。
フィルムの中に無数のガラスビーズが入っています。
番線針金の事です。
何故「番線」という名前なのかといいますと、太さが番手で表されている為です。
通常は単に番線と言った場合は、丸太足場の絞りなどに使用する、「ノーリツの番線」(ノーリツはメーカー名)を指します。これは「なまし鉄線」の一種で、焼き鈍しをして曲げやすく軟らかくした鉄線です。番手は#12になります。
数字が大きくなるほど針金の径は細くなります。
#4=6mm、#8=3.9~4.0mm、#10=3.1~3.2mm、#12=2.5~2.6mm、#14=1.9~2.0mm、#16=1.5~1.6mm、#18=1.1~1.2mm、#20=0.85~0.9mm、#22=0.66~0.7mm、#24=0.52~0.55、#26=0.42~0.45mm、#28=0.33~0.35mm、#30=0.29~0.3mm。
数字は全て網羅されているわけではなくて歯抜け。ここに挙げた例の物程度だと思います。
PANTONE(パントン)アメリカの、色見本帳メーカーというか、色企画屋さん・・・になるのかな?
PANTONEの色見本、「PANTONE MATCHING 」はデザイン業界ではスタンダードツールなのですが、看板屋さんではほとんど使いません。
たまに、普段看板のデザインを全くやらないデザイナーさんが手がけたデザインではPANTONEしか指示が無い事があります。
PF管VVFなどの電線を屋外配線したり、地中に埋設したり、損傷防止のために使用するフレキシブルなパイプ。
同様の使用方法をするものにCD管もありますが、埋設専用のCD管に対してPF管は露出・埋設両用です。
PL法製造物責任法の事。Product Liabilityの略。
控え壁やブロック塀、看板などで、メインの部分を補強するために直角方向に設置した部材や構造体。
建植看板を設置する際、支柱を補強する目的で、支柱に対して斜めに支える補助の支柱を設置する事があります。これが「控え」です。
ブロック塀や建物でも直角方向に突き出した「控え」を見かけることがあります。これは「控え壁」と呼びます。
面積の大きなガラスでも同様の構造を見かけることがありますが、こちらは「スタビライザー」と呼ぶようです。
引渡し(ひきわたし)不動産の売買で、譲渡人が占有している物の占有を譲受人に移転すること。
建築物の場合で簡単に言えば、工事終了後に検査を全てクリアして、お施主さんに「出来上がりました!!」って鍵を渡す事です。
看板工事単体ではあまり使用しない言葉ですが、店舗工事全体では「引渡し日」が決まってますので、当然私たち看板屋もその日までにすべてのチェックをクリアできるように工事をします。
ピクトサインイラストで表現された看板や表示の事。トイレの男女マーク、禁煙マークなど。
JIS規格安全標識の様に、規格化されているものもあります。
ヒケ溶接した際に、溶接をしていないのに溶接の熱影響を受けた、ビードの真横部分(2番箇所と呼ぶ)が、作業後に本来の面よりも窪んでしまう事。
溶接(特にTIGでは)する以上は、大なり小なり発生するものだと思いますが、良いものではありません。
できる限り発生を抑えたり、板の継ぎ手では美観上の問題で修正が必要になります。
ピタゴラスの定理ピタゴラスの定理直角三角形の長辺をa、短辺をb、斜辺をcとすると、a2×b2=c2が成り立つ、という定理。
直角を描く時や、筋交いのサイズを計算する時など、看板や建築現場でも使われます。
ピタゴラスの・・・という名称ですが、実際にはピタゴラスが発見したかどうかは分からないようです。
ビットインパクトドライバーなどで使用する先端パーツのことです。
プラスドライバービット、六角ビット、ドリルビットなどなど。
英語のbitには少しとか、少量とかの意味に加え、脇役とか小片などの意味があるようです。今ひとつ釈然としませんが、これくらいしかわかりませんでした。
ピット文字ピットとは凹みとか穴の意味で、ピット文字というと凹んだ文字の事になります。
多くは板金で製作して、凹みの中にはネオン管を配します。
その上にアクリルカバーを被せる文字もありますが、それはピット文字には含みません。ネオン管が直接見えるタイプの文字を指します。
ビティ足場鳥居型に組まれた建て枠、筋交い、足場板、ジャッキベースで構成される組み立て足場で、ほぼ工具を使わずに組みバラしが可能な便利な足場。
「ビティ」というのは考案者である「デビッド・イー・ビティ」という人名から。
日本人には発音がしにくいせいか、少なくとも私の周りでは全員が「ビデイ足場」と呼んでいます。
ビード溶接跡の事。金属を溶かして接合した部分。
bead=ビーズが連続しているように見えることから、こう呼ばれます。
bead:ビーズ、数珠玉、数珠、露・汗の玉、泡
ヒートンネジの頭部分がリング状になった金具。
額縁などを吊り下げるのに使います。
リング状ではなく、「?」のように口が開いている物はヨートンと言います。
BバリBバリB型バリケードのこと。
全然Bの形をしていないのに、何故にB型なのか?
正しくは分かりませんが、Aの形をしたA型バリケードに対して、短絡思考でB型と名付けたのだと思います。ショーモナイ。
被覆アーク溶接アーク溶接の一種で、心線(細い鉄の棒)にフラックスなどの被覆を被せた溶接棒を使って溶接する方法。
溶接棒をホルダーで保持して作業します。手溶接、手棒溶接などとも呼ばれます。
バチバチッと火花が出て、溶接棒は溶けてどんどん短くなっていきます。
フラックスが気化してシールドガスの役割を果たします。
簡単な装置で溶接できる事、シールドガスを使わないので風に強い事から、屋外での作業に向いています。
比較的規模の小さい工事現場などで使われる溶接は、大抵これです。
日除け暖簾いわば和製ロールスクリーンで、軒下などに吊るします。和っぽいですね。
元々は布地の染め抜きで製作する事が普通でしたが、近年はターポリンなどの化学繊維やテント生地でも製作する事が増えています。
平(ひら)平面のものを水平にすること。
例えば、垂直に起こして取り付ける看板を、水平に置く事を「平にして置く」といいます。
平看板パネル式の看板で、特に立体的な表現の無い看板。
平スコップ先が直線状のスコップ。略称「ヒラスコ」。角スコップとも呼びます。
ビルボードbillboard。広告看板のこと。明確な定義はないようですが、比較的規模の大きな看板を指す事が多いようです。
アメリカの音楽情報誌の名前でもありますね。
ピン角ピンかく。ピンかど。
私は「ピンかく」と言ってます。
角が丸まった状態ではなく、尖った状態を指す言葉です。人によっては、特に直角を指す場合があるようです。
逆に、角が丸まった状態の事を「角R(かどアール)」と呼びます。
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ファサードfacade。フランス語で、「c」の下にヒゲが付くのが正しい。
建築物の正面のことで、英語の「face」に相当する言葉のようです。
この場所にお店の顔として設置される看板を「ファサード看板」と言います。
VAVVFの事。Vinyl Armorの略。
VHB3Mの強力な両面テープのブランド名で、「very hard bond」の略だそうです。
両面テープと呼ぶとメーカーさんに怒られるので(笑)、「構造用接合テープ」と呼びます。
今までビスやボルト、ボンドによる全面接着を行ってきたような場面で、スピーディーな作業と信頼性の高い接着ができます。
分一(ぶいち、ぶんいち)図面の縮尺を表す言葉で、図面が何分の一で書かれているかの事。
手渡された図面が適当な倍率で拡大縮小コピーをされたものだったりしたとき、「くっそ~、分一が出てねぇじゃねえかっ」という具合に使います(笑)。
私の周りでは「ぶんいち」という人が多いですが、「ぶいち」とも言うみたいです。
フィックスFIXとは、「固定すること」という意味です。
単にフィックスと言った場合、「フィックスガラス」を指す事が多いと思います。開閉しない、固定されたガラスです。
VPビニールペイントの略。塩化ビニール系と酢酸ビニール系とあります。
水性の物は膜を張る性質があり、木部やコンクリート等たいていのものに塗装できるという特性があります。
屋外で使用する場合は、VPは下地塗装と考えて、油性塗料で上塗りするのがよいと思います。
VVF600Vビニール絶縁ビニールシースケーブル平型」の略。
現在はJIS規格によってこの名称で定められていますが、それ以前は「VA」とか「Fケーブル」などと呼ばれていました。いまだに弊社でも「VA」と呼んでいます。「VVF」と呼ぶ人は見たことがありません。
建築物に設備される一般的な電気器具の配線は、ほとんどこれが使われています。屋根裏などはこの電線が縦横無尽に張り巡らされています。
一般店舗などの看板の電源に使われている電線もほとんどはコレです。
フィルム看板屋さんの間では、「カッティングシート」などの粘着フィルムを指します。
また、特にガラス用のフィルムを指す場合もあります。
フェイスフレックス・フェイスの事。FF式看板のテント生地部分、特に表示まで入った物を指す場合が多いです。
フェンス看板フェンスのように、敷地境界に沿って設置する看板。または形状がフェンスに似ている看板。
稀にフェンスに取り付ける看板を指す場合もあります。
フォーミングアングル
(forming angle)
板材をプレスブレーキなどで折り曲げ成形して作られたLアングル(L字断面の細長い部材)。
単に「アングル」「Lアングル」と呼ばれるものは、最初からL型に圧延されたり、L字の型で押し出して成形されます。
フォーミングアングルは板材を曲げて成形するため、角部分にRがついています。
フォント書体の事。
元々は大文字・小文字・数字など,同一書体で,同一の大きさの欧文活字の一揃いという意味だそうです。

フォントは看板とは切っても切れない関係にあります。
全く同じ文字列を、「まるもじ」で書いた場合と「明朝体」で書いた場合とでは、見る人に与える影響は全く異なります。
最近はパソコンでデザインをする事が当たり前の時代で、一枚の看板に使用するフォントの種類がやたらと多い看板や、規模の大きい看板なので太い書体を使用するところを異常に細い書体を使用している見苦しい看板も見受けられます。

最近は看板と印刷物の境目がなくなってきている傾向があり、私自身近年のデザインに目が慣れてきてしまった感はあります。逆に極太のフォントを使用した看板は古臭く見えてしまいますね。
ふかす面板を規定位置まで出す為に、下地を挟んだり足したりすること。
フタル酸長油性フタル酸樹脂調合塗料。合成樹脂調合ペイントと表記のある場合は、この類になります。塗装略号はSOP。ちなみに「合成樹脂塗料=OP」とは厳密に言えば別物です。
OPに比べて高光沢で耐候性が高いという特徴があります。
ブツ「物」の音読みで「ブツ」です。刑事ドラマなどでケシカラン物品を指すのに使われてますが、我々職人の間でも比較的良く使うと思います。
製品(看板そのもの)とか宅急便などで送られてくる荷物などを指します。
例えば「アサイチで届くっつったのに、ブツが来ねえんだよ」とか言います(笑)。
セメントを捏ねる容器の事です。正式には「トロ舟」。
分ネジ分ねじぶねじ。インチネジの事。ウイットとも言います。
一般的に出回っているネジ(ボルト・ナット)には大きく分けてインチネジとミリネジがあります。
1インチは25.4mmです。
私も詳しくは知らないのですが、インチの文化圏では1インチを基準として、その何倍、またはその半分、更に半分、またさらに半分・・・という考え方をするようです。
私は個人的に、この「分ネジ」が非常に嫌いです。理由の一つは趣味のバイクや車ではミリネジを使うからなのですが、ミリネジの方がネジのピッチが細かく、締め付けトルクやゆるみ止めの管理面で有利です。細かい数字を覚える必要もありません。
建築関係では分ねじが多いですが、最近は随分ミリネジが多くなりました。

看板の仕事では2分半、3分、4分、5分あたりを使用する事が多いですね。弊社ではその代わりにミリネジのM8、M10、M12、M16を使っています。分ネジは嫌いですから。

ちなみに、「呼び」に3を掛けると、おおよそのmm換算の径が分かります。
例:3分の場合・・・3×3=9mm、4分の場合・・・4×3=12mm
ブームクレーンや高所作業車の支柱の部分。クレーンや高所作業車のアーム。竿。
スペルは「景気づく」などの意味の「boom」と同じなのですが、クレーンや高所作業車のブームは、ドイツ語の「boum」(木)が語源のようです。
(バウムクーヘンのbaumも木という意味で、boumは方言みたいです)
棒状の部材を指す言葉「beam」(ビーム)も同じ語源とか。
ブラエッチな想像をした方、アンタは正しい。
んが、建築現場などで「ブラ」と言ったら、下げ振りの事を指します。
糸の先に錘をつけて、静止するようにぶら下げます。非常に原始的ですが、最も確実に垂直を測る事ができます。
風が強いときは屋外では使えません。
プライマー「最初に塗る塗料」の総称で、「primary(プライマリー)」=最初の、という言葉が語源です。
塗装しにくい素材や、吸い込みの多い素材、極度にザラザラした素材、塗装が剥がれ易い素材など、用途別のプライマーがリリースされています。
プラズマエアープラズマ切断機の事。
プラグプラスチック製の、小さなアンカー。
コンクリートに専用のドリルで穴を開けて、砲弾型の、あるいは筒状のプラスチック製プラグを挿入。タッピングビスをねじ込むとプラグの外径が広がって穴から抜けなくなるというものです。
フラッシュパネル「ピカッと光るパネル」・・・と思われそうですが、違います。
ピカッと光るのは「Flash」。
こちらは「Flush」です。水を流すとか、水を一杯に溜めるという意味から、転じて「平面な」という意味もあります。
一般的には、家具などを製作する時に、2枚のベニヤの間に接着剤を塗布した芯材を挟み、フラッシュプレスという機械で圧着したパネルの事を指します。
中が空洞なので軽く、また高い強度が出せます。
内装の看板などでも、時々この手法でパネルを製作する事があります。
フラットバー平鋼。断面が長方形の鋼材で、サイズはかなりの種類があります。略号はFB。
鉄だけではなく、ステンレス、アルミ、その他の金属でも同様の形状はこう呼びます。
断面が正方形のものは角棒と呼びます。
フラットベースツヤありの塗料に混ぜると、ツヤ消しになります。
合成樹脂塗料用、ラッカー塗料用、水性塗料用など、塗料に合うフラットベースを使用します。
混ぜる量によってツヤ具合を調整することが出来ますが、混合してしばらくすると揮発したり、刷毛ムラが出たり、安定した効果を出すのが難しいです。
ツヤ消しの設定のある塗料は、最初からツヤ消しを選んだ方が間違いないです。
ブラブラ看板1本の支柱に、横に突き出す形で上部だけピンで接合した看板本体が、風でなびくように作られたもの。看板がブラブラ動くところからこう呼ばれます。
風の力をある程度逃がす事ができるのと、1本足なので基礎部分の設置スペースが小さく済むところが特徴です。ほとんど全てがロードサイン(野立看板)として設置されていると思います。
フリートマーキングフリート(fleet)とは元々「船団」という意味のようですが、現在は車の団体も指します。
フリートマーキングといいますと、大型トラックなどで物資を運送する会社の所有する全てのトラックのボディに、統一性のあるデザインで看板を入れる事と認識しております。
このあたりが曖昧化して、車両マーキング全般を指す言葉として使われているケースも見受けられます。
フリルテントやオーニングの、前垂れ部分の事。
特に、波型などの装飾形状にしたものを指します。
ブレーキ
(プレスブレーキ)
金属板を折り曲げる機械。
90°などV字に曲げたり、角R曲げするのに使用する設備です。
フレクサラムビルの外装や屋外階段、屋上のクーリングタワーなどの目隠し材。「フレクサラム」という名は、オランダの「ハンターダグラス社」の登録商標ですが、このタイプの目隠し材の代名詞となっています。
ハンターダグラスジャパンはこの事業から既に撤退済みのようです。
プレスタースクイジ、スキージの事。フィルム貼りの時に使用するヘラ。
プレゼンプレゼンテーションの事。presentation
企画案を提示すること。お客様に対しての案の提出もそうですし、社内で意見をまとめる為のプレゼンもあります。
私が看板屋さんに入社した頃は実製作の前にデザイン図(意匠図)を制作する事は比較的稀でした。理由はパソコンによるデザインがあまり普及していなかったからです。看板のレイアウトは職人さんが決めていました。
現在はどんな小さな物でもプレゼンを行うのは常識といえます。
フロストすりガラス調のガラスフィルムの事。
プロッターplotterと書きます。「plot」には図面という意味があり、「plotter」は図面作図器具とか、図面出力装置という意味があるようです。
一般に「プロッター」というと、ベクトル画像を出力する機械を指します。ベクトル画像とは点と点を直線や曲線で結んだデータで構成された画像です。
写真などのデータは「ビットマップ画像」(またはラスター)と呼び、(基本的には)プロッターでは出力できません。
多くの看板屋さんでは「カッティングプロッター」というプロッターを使っています。
ベクトルデータそのままの形状で、フィルムや紙を切り抜く事ができます。
ブローホール溶接ビード(溶接箇所)に発生する気泡の事で、溶接の欠陥の一つです。
一酸化炭素や水素、水分、手の油、溶接箇所に付着した塗料やゴミなどの不純物などが原因で発生します。
また、シールドガスの流量を絞りすぎても発生します。
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平米(へいべい平方メートルの事。日本ではメートルの事を「米」と書くので、「平方米」、略して「平米」です。
我々職人や建築関係の人は当たり前のように使いますが、意外と一般の方には通じないみたいですね。
壁面広告板(へきめんこうこくばん)主にビルなどの壁に取り付けた看板を指します。
「壁面看板」ではなく「壁面広告板」と表現した場合は、比較的規模の大きなものを指す場合が多いと思います。
ヘックス(HEX)工具を使用する業界全般では(たとえば自動車整備とか)、ヘックスというと、六角穴付きボルト(キャップボルトなど)を回す工具を指す事が多いかと思います。
ですが、現場系職人の間では「六角頭のテックス(セルフドリリングスクリュー)」を指します。
HEXはそもそもHEXAGON(ヘキサゴン)、つまり六角形の省略形あるいは六角を表す接頭語。
我々の言うHEX=六角頭のテックスというのは、テックスのナンバー1ブランドであるピアスの商品分類が「HEX」である事、またそれが「ヘキサゴンテックスの略」の意味も含んでいるであろうことからかと思います。
但し、私が一番初めに勤めた看板屋さんでは「六角テックス」と呼んでいました。
私が知る限りでは径は5φと6φしかなく、六角の2面巾はそれぞれ8mmと9.6mmになります。
通常はインパクトドライバーでビス打ちします。
ペコチャンネルピット文字。凹チャンネル文字。
ベタ付け非常に曖昧な言葉で、明確な意味はないと思いますが、いくつかの使用例を。
①「アルポリをベタ付けする」
・・・これは本来ならば鉄枠や木枠にアルミ複合板を張ったパネルを製作するところを、アルミ複合板をそのまま直接壁に取り付けてしまう様を表します。
②「ボンドでベタ付けにする」
・・・ビスで留めるべき看板を、何かの理由で接着剤などで固定する事。擬音として使用した例ですね。
③「トラックをベタ付けにする」
・・・作業効率向上などのために、建物の正面玄関などの目の前にトラックを停める様を表します。
ペーパーセメント紙用の糊で、デザイン作業用のものです。
パソコンが普及していなかった頃は、一枚の紙にロゴなどを描いた紙を切り抜いて貼り、看板のデザインをしていました。この時に使うのがペーパーセメントです。
普通の糊は水がベースになっているので、この作業に使うとデザイン用紙はふやけて波打ってしまいます。
ペーパーセメントは溶剤がベースなのでふやけません。
また何度も貼りなおしができるのも特徴です。
「ミツワ」のものが有名です。
ヘリテープテントの縁の部分、特に前垂れやフリルなど、切りっぱなした部分を装飾する布製のテープ。
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方杖支柱間に渡された梁を支える斜めの部材のこと。斜めの補強材全般を指す場合もあります。
母材(ぼざい)溶接用語で、「溶接する材料」の事。特に本体となる材料を指します。
その他の建築や製造業などでも、母体となる材料に対して使う場合があります。
ボーダー「border」は縁とか境界といった意味の英語ですが、縞模様を指す事もあります。
看板の場合は、ネオン管を直線ライン上に配する事や、比較的巾の狭い箱状の飾りを直線に配する事などを指します。
POP(ポップ)「Point of purchase advertising」の略で、購買時点広告(販売前広告)という事です。
陳列された商品の横などに掲示された、ちょっとした商品説明が書かれたアレです。
一昔前は手描きでデザイン性の高いPOPを見つけたりして、しばらく見入ってしまう事がよくありました。
最近はパソコンの普及で、味のあるPOPは減ってしまいましたね。
ポールサイン支柱(多くは一本足)の上部に看板本体を載せたタイプの看板塔。
コンビニの独立看板はこれです。
大型の物を指すケースが多いですが、小型の物でもこう呼びます。
ホーロー看板琺瑯の看板。
金属板に二酸化ケイ素などのガラス質の釉(上薬)をかけて焼き付けた物。非常に耐久性が高いので、現在の塩ビフィルムなどが無い頃はこの看板が主流でした。
広告や商品のサイクルが短くなった事などから姿を消したようです。
ボンデ鋼板電気亜鉛メッキ鋼板。
従来の亜鉛メッキは塗装が乗りにくいのですが、ボンデ鋼板は塗装用に開発された亜鉛メッキ鉄板。デスクトップPC、コピー機などのOA機器の内部にも使われています。
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マイルドソルベントソルベント=溶剤、に対して、溶剤が少し緩めのインク。
作画性能としては水性に近づいて非常にキレイですが、メディアに対してのインクの密着性能などではリアルソルベントに劣ります。
最近はインクや機械性能の向上で、その境目は事実上なくなったとみていいでしょう。
巻き線巻き線式ネオントランス。
インバーター式のネオントランスと区別するための言葉で、変圧させるのに内部のコイルの巻線比によって昇圧させる構造。
マーキングマークを施す事ですが、看板屋さんのあいだではカッティングそのものやカッティングシートを貼る事を指す場合が多いです。
幕板まくいた。
横長の板を装飾的に張ったもの。かなり曖昧な言葉で、建築業界の中でも業種によって様々な使われ方をするようです。
看板の場合は、見せたくない部分を隠したり、隙間を隠したりするために設置する板(多くは無地)の事。
マグネットスイッチ電磁開閉器。
大きな電気の流れる回路を手動で入り切りすると火花が出たりして、接点を焼損してしまいます。
これを電磁石の力で確実に入り切りできるようにしたのが「電磁接触器」です。ここへさらに、過負荷が掛かった時にバイメタル(熱膨張率の異なる二種類の金属を張り合わせて、熱を持った時に反り返る素材)が働いて自動でスイッチが切れるようにしたのが電磁接触器です。
大型の行灯看板や電飾看板、あるいは何基もの看板のスイッチを同時に入れる事ができます。
マグネットシートラバーマグネットともいい、厚さ1mm未満のシートが鉄板などに磁石の力でピタッとくっつくように製造された物です。
厚みは0.6mm~0.8mm程度の物が多いです。
車両に一時的に看板を表示したい時や、ホワイトボードなどに一時的に表示したい時に使用します。初心者マークなんかもこれですね。
ただしホンダNSXやフェラーリ、ロータスヨーロッパなど、ボディがアルミやFRPの車にはくっつきません。デロリアンもステンレスなのでくっつきません。注意が必要です。
MAG溶接(マグ溶接)metal active gas(メタル・アクティブ・ガス)溶接。不活性ガスと炭酸ガスの混合ガスをシールドガスとして使用する、半自動アーク溶接の一種。
混合ガスは、アルゴンと炭酸ガスの混合を使うのが一般的です。
曲げ屋看板業界の場合では、ネオン管を製作する業者を指すことが多いと思います。
または、金属板や金属パイプを曲げ加工する業者の事。
マゴ。
クレーンのアームの先端にとりつけてアームを延長するための部材。
アームを「親(オヤ)」といい、ワイヤーでぶら下がっているフックのついた部分は「子(こ)」。
単純に長さを稼ぐ為ではなく、ビル屋上などに荷物を上げ下ろしする際に、ビル上端の角部分でアームが「へ」の字の曲がるので、より遠いポイントでの作業が可能になります。場合によってはビルの向こう側で作業する事もあります。これを山越えといいます。
マゴをさらに延長すると「ひ孫(ヒマゴ)」。
マスカー粘着テープの片側に、ビニールシートが付いている養生用品。シート付き養生テープ。
塗装作業の時、マスキングと養生が一度にできるので便利です。
またい全い・・・と書きます。ちなみに、必ずしも職人用語ではありません。でも何故かこの言葉を使う職人さんは私の身の回りに多いです。
カンペキとか無事とかの意味ですが、少なくとも私の年代では、この言葉は口語体ではないですね。
施工方法の打ち合わせをするときなどに、「この方法の方がマタイ」とか言います。
私は使いません(笑)。
マトリクス粘着フィルムの施工性向上のため、糊面に無数の極細の溝を作った粘着面。
溝からエアーが抜けるので、エアーを噛みにくくなっています。
日栄化工(株)の登録商標です。
マニフェスト各業者が産業廃棄物の適正な処理をするように、産業廃棄物がどこで排出され、誰が運搬し、保管し、最終的にどういう処理が行われたかを記入する伝票。
2003年の流行語大賞以来、「選挙公約」という意味に使われることが多くなってしまいましたが、そちらは「manifesto」。元々声明文とか宣言書という意味が選挙で使われて、選挙公約という意味に転用・限定されるようになりました。
産廃の方は「manifest」。英語で積み荷目録の意味です。
丸腰作業現場で、腰道具や工具類を持っていない状態・身につけていない状態のこと。
丸座金(まるざがね)「座金」とはワッシャーの事で、外形が円形の物を「丸座金」と言います。
通称「丸座」(まるざ)。
外形が四角い物は「角座金」と言います。
丸座金は金属構造物に使用することが多く、角座金は木造構造物に使用することが多いと思いますが、細かい決まりがあるわけではないと思います。
丸のこノコギリはギコギコと往復運動によって木材などを切断しますが、円盤状の鋸刃を電動で回転させる事により、すばやく正確な切断が出来ます。
この「刃」そのもの、または電動工具を丸のこと呼びます。
本体を手で持って切断するタイプの他、卓上タイプのもの、テーブルタイプのものなどがあります。刃を取り替えることにより、金属など様々な物を切断する事ができます。
丸棒断面が丸い鋼材で、サイズはかなりの種類があります。略号はRB。
鉄だけではなく、ステンレス、アルミ、その他の金属でも同様の形状はこう呼びます。
マンゴ巻き線式ネオントランスの事。正確には15kvのものを指します。
二次電圧が15000V(イチマンゴセン)だから・・・。
まんじゅう看板などの基礎で、支柱のレベル調整のために基礎上部に盛り上げるコンクリートやモルタル。
広義では、看板の支柱の根元に根腐り防止の為の寝巻きをするほどでもない場合に、モルタルを少し盛り上げる事を指しますが、本来は誤用です。
万力加工物などを2つの口金で挟み込んで固定する工具。多くはネジを締め込む事によって固定します。
単に「万力」と呼んだ場合は、作業台などにボルトで固定して使用する「横万力」を指す事が多いです。
万力ロープ万力の事。
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見切り非常に曖昧な言葉ですが、特に建築物内装工事などで、壁や床を張っていき、その端の部分の事。
見切りが材料切り離しで終わっていると非常にまとまりが悪く見えるので、「見切り材」と呼ばれる部材を取り付けます。壁と天井の角に取り付ける細長い材料、巾木なども見切り材の一種です。板同士をトン付けにせず、間に挟みこむ部材もあります。「見切り材」を「見切り」と表現する場合もあります。
MIG溶接(ミグ溶接)metal inert gas(メタル・イナート・ガス)溶接。半自動アーク溶接の一種。
シールドガスに不活性ガス(アルゴンガスの場合が多い)を使用します。
アルミなどの非鉄金属の溶接ができるのが、最大の特徴ですが、溶接コストが高く、溶け込みが浅いという欠点があります。
水切り軒天井に雨水が回り込まないように、壁面の最下部に取り付ける部材。窓枠の下辺に取り付ける物もこう呼びます。
看板の場合でも、スパンドレル看板などにはコレを取り付ける場合がありますが、軒天井のように雨水が回りこむ巾があるわけではないので、装飾的な意味が大きくなります。つまり「見切り」に近くなります。なので、現場でも見切りと水切りがゴッチャになる事があります。
見附け見付け。
横長の材料を正面から見たときの厚み部分。例えば棚板の厚み部分。
同様に見たとき、奥行き部分の寸法は「見込み」と言います。
ミシンミシン鋸。つまり、糸鋸盤の事です。
看板製作では、カルプ文字等の切文字を製作するのに使用します。
みみ。本来は丸太を縦割りにて板を作ったときに、板の両サイドに残る木の表面部分。耳付きの木材で看板を作ると、非常にナチュラルなイメージに仕上がります。
転じて、木材以外の部材でも似たような不要な部分を「耳」と称する場合もあります。
また「ベロ」と混同して使われる場合もあります。職人用語は曖昧な言葉ばかりです。
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ムク無垢材のこと。ベニヤなどの合板や集成材ではなく、一本の木から切り出して板を取った材料。
紫軸紫色の軸の筆です。書き文字の筆の中では高級品になります。
その他竹軸、赤軸などがあります。メーカーによっても設定が異なるので、定義としては曖昧です。
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銘板JIS規格Z8304に「銘板の一般原則の規定」というのがあるようですが、どうやらコレは産業機械などに表示する物(モーターのスペックなどを表記したもの)を指すようで、私たち看板屋さんが言うところの「銘板」とは異なるようです。
私たちが銘板と言いますと、比較的小型の看板で、宣伝としてではなく名称や事務的な内容を表記した「ネームプレート的なもの」を指すケースが多いです。殆どの場合は金属製で、腐食や彫刻、金属の切文字(レーザーカッティング)などで表記した物を言います。
傷みやすい素材や、簡単に表示を消せてしまうようなものはあまり当てはまりません。
目透かし何枚かの板を並べて張るとき、トン付けにせず、ワザと数ミリのスキマをあけて張る事。
意匠上の問題であったり、板の熱収縮が理由であったりします。
メーター判板材の規格の一つで、1m×2mのサイズの材料を指します。
メチクロメチレンクロライドの略。塩化メチレンとも呼びます。
アクリル同士の接着に使う溶剤です。接着面に注射器で注入します。
非常に揮発性が高いので、3リットル缶を買ってもしばらく使わずにいると、保管が悪い場合はいつの間にか揮発してなくなってしまいます。
めっそ(めっそう)目分量。目測で見当を付けること。私は「めっそう」と言います。
今回この文を書くためにネット検索しましたら、どうやら名古屋を中心とした方言のようです。
私はずっと「目相」と書くと信じてきましたが、調べてもその使い方は出てきませんでした。
メディアMedia。媒体の事です。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌など、情報が掲載されて始めて役割を果たします。
看板製作で「メディア」と言った場合、多くは「インクジェットメディア」を指します。
インクジェットプリント用のフィルムや紙、布地などです。
またCDやDZDなどの記録媒体、ロードサイン(野立看板)の鉄骨や掲載枠を指す場合もあります。
メラミン焼付け最も一般的に行われる焼付け塗装の一つ。略称メラ焼き。
基本的に屋内使用のものにしか施工しません。
「メラミン」は熱硬化性樹脂の一種。
屋外で使用するもの、特に耐久性を求められる物には「アクリル焼付け」などを採用するのが普通です。
面取り角が立っている部分を斜めに削り落とす事。
また、斜め(45°)に切り落とすだけでなく、ボーズ面やコロ面など、装飾的な面取りもあります。
額縁的な処理となります。
メンテナンスタラップ屋上広告板など、トラブル時の修理用に設備されたハシゴ。
切り立った面に垂直にぶら下がる事になるので、ほぼ人間のやる事ではありません。
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木質部木の幹の内部の、強固な部分。リグニンという成分が細胞壁に堆積することによって「木質化」という現象を起こします。この木質化した部分の事を木質部といいます。
木毛(もくめん)カンナで糸状、リボン状に削った木のことで、緩衝材に使われます。よく見かけるのは、箱詰めの果物類。緩衝材としての機能はもちろん、ナチュラルな見た目や木の香りなどが魅力です。
看板では、製作したネオン管をネオン箱に入れて現場に搬入する際に、緩衝材として使います。大きい塊にも小さな塊にもできて、樹脂製の緩衝材よりも扱いやすいです。
昔から使われてきた言葉で、「木毛」と書いて「もくめん」と読みます。しかし近年は、「もくもう」と読むこともあるようです。
モジュール交換可能な構成部品という意味。パソコンの内部の部品はそれぞれが規格化されており、各部品単位で別の物に交換することができます。逆に言えばモジュール内部はブラックボックス的であり、モジュール内部が壊れた場合はモジュール単位で交換することになります。
近年、看板業界でもかなり普及してきたLED。スポットライトや蛍光灯型の電球タイプを別にすれば、看板用として出回っている物は大半がモジュールタイプです。プラスチックでできた小さな躯体に数個のLEDチップを埋め込み、内部で結線されていますので、ビスや両面テープで簡単に取り付けができます。また、内部の防水対策がされているので、非常に使いやすくなっています。
持ち出す本来ならば壁面に直接取り付ける物を、金具や造作物などによて本来の位置よりも手前に出す事。
かなり曖昧な表現で、浮かせる為の金具を「持ち出し金具」などと表現しますが、細かい定義があるとは思えません。
職人用語には曖昧で素人を煙に巻く言葉が多いです。
元請け発注主から直接仕事を請け負う事。または直接請け負った会社の事。下請けの逆です。
建築系の業界でよく使います。
その他の業界では「下請け」という言葉は使われても「元請け」という言葉はあまり使われていない気がします。
例えば自動車メーカーなどの場合、メーカーがお客さんから「車の製造を請け負っている」訳ではないので、あまり使わないのでしょう。
もらい錆本来錆びない筈の物が、異種金属の接触や鉄粉などの付着により、錆びてしまうこと。または錆びたように見えること。

え~と・・・この「もらい錆」という言葉も意味が少々曖昧で、厳密に言えば2種類の意味があると思っています。(間違っているかもしれませんよ!)

まず一つ目。金属、多くの場合はステンレスに、異種金属が接触すると「局部電池作用」が起こりやすくなり、サビが発生します。これをもらい錆と呼びます。
(錆はそもそも局部電池作用によって発生するので、異種金属が触れている・いないにかかわらず起こりうる事です)

もう一つは、プラスチックなどの絶対に錆びない物などでも、鉄粉が付着したまま放置すると、鉄粉が錆びて、プラスチックに茶色いシミが出来る事があります。こちらももらい錆と呼ぶと思います。
モルタルセメントを砂と水で練った物。コンクリートに砂利を入れない物。表面の仕上げをする場合はコンクリートよりもモルタルの方が向いていますが、繋ぎ(骨材)が無い訳ですので強度は劣ります。また重量を稼がないので、基礎には不向きです。
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矢板やいた。地面を掘る際、周りが崩れてこないように、穴の周囲に打ち込む板。仮設の土留め。
現場作業の効率化のために(荷役など)、丸太などをタワー型に組んだもの。
又はトラックの鳥居。
やらず主に、仮設の物に対して使われる言葉で、斜めに立てたつっかい棒の事。仮設の控え。
やり終いその作業が終了したら、時間が早くてもその日の仕事を終了する事。
使い方としては「今日はやり終いだぞー」と、朝や午前中のうちに使います。要するに若い衆のヤル気を出させる魔法の言葉です。
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ユニック移動式小型クレーンのこと。
クレーンを取り付けたトラックのことで、一言「ユニック」と言った場合は、2tから4tトラックにクレーン装置を架装されたものを指します。
元々「ユニック」と呼ぶようになったのは国内の移動式小型クレーンのトップメーカーである「古河機械金属」のクレーン部門、「古河ユニック」から来る物だと聞いています。
「ユニック」の名前は以前フランスの自動車メーカー「UNIC」と提携していたことがあり、その時に使用していた名残。フランスUNICは現在もフィアットグループにて商用車や産業車両を製造する中核企業であるIvecoの基盤となって残っているようです。
現在国内の移動式小型クレーンは、古河ユニックとタダノで人気を二分しています。国内での通称が「ユニック」であることからタダノにひゃ不利かと思いきや、「カーゴクレーン」や「Rac(ラジオコントロール)」などの名称を打ち出し、大型クレーンで養った技術によって高い操作性のクレーンをラインナップしています。
UV紫外線。ultraviolet。
虹色の端に位置する紫よりも外側に屈折するので、紫を超えたという意味でウルトラ・バイオレット、紫外線と名付けられたそうです。反対方向に外れているのが赤外線ですね。
お肌に悪いとか、看板の色を褪色させるということで敬遠されています。

蛍光灯やブラックライトなどの看板に関連深いものにはこのUVが無くては全く機能しないものもあります。
UVカット紫外線を遮る事。
紫外線は看板の色を褪色させるので、看板用インクジェットに使用するラミネートフィルムには紫外線をカットする物が主流です。
それにしても「UVカット」のことを略して「UV」と表現するのも如何な物かと、若干の疑問を抱かずにはいられません。
ユポ紙合成紙の一つ。
パルプのように水分によって変質しないので、シャンプーのラベルやカップラーメンのラベルなど水分を受ける可能性のある様々な製品に使用されているようです。
当然看板の素材としても普及しており、一時的な表記やイベントでの看板などには良く使用されます。
ユポ紙そのままではインクジェットのインクは受け付けないのですが、看板用インクジェット用紙として専用の素材がリリースされており、受工層を設けたユポ紙を使用すれば水性・溶剤ともにインクジェット印刷できます。
ちなみに「ユポ」というのはユポ・コーポレーションの商品名であり、また同社の登録商標であります。便宜上他メーカーの合成紙に対しても「ユポ紙」と呼称する事は多いですね。
由美かおるホーロー看板といえば、彼女です。
この語録のなかで唯一人物名として殿堂入りを果たしました。
いわずと知れた蚊取り線香「アース渦巻き」のイメージキャラクター。
水戸黄門でもセクシーな姿を披露していますが、私が幼い頃には既に彼女はアース渦巻きでした。
一体おいくつなのでしょう?
そしてどちらが苗字でどちらが名前なのか?
緩める塗料にシンナーを混ぜて希釈すること。
ユンボ油圧ショベルの総称。
元々はフランスの重機メーカーSICAM社の商品名で(現在は会社名がユンボになっている)、三菱重工がSICAMと技術提携して三菱重工製品にも「ユンボ」の名称をつけて販売。これがそのまま油圧ショベルの代名詞的に浸透したもの。「ユニック」の由来にも似てますね。
現在はレンタルのニッケンの登録商標になっているみたいです。
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溶剤系インクジェット溶剤を用いたインクを使用するインクジェットプリンター。
水性インクは原則として塩ビなどのプラスチック質のものに印刷する事はできません。なので水性インクジェットを塩ビやPETなどのメディアに対して印刷する場合は、「受理層」などと呼ばれる、水性インクを留まらせる粉質の層が必要になります。水性の場合はキレイな出力が魅力なのですが、この「受理層」が最大のネックになります。
粉質の受理層を表面に有しているために、ラミネートフィルムが充分に接着しないのです。このため屋外使用ではエッジテープなどの防水処理が必要となります。屋内使用の場合はそのままでOKです。
溶剤系インクジェットはプラスチック質のメディアに直接印刷できるのが最大の特徴です。いわばペンキそのもので印刷するようなものです。
養生何かを保護する為にカバーやシート、或いは板状の物で覆ったりすること。
用途地域建物の用途(店舗か住宅かなど)や規模、階数を、都市計画法によって定められた地域。住宅地域、商業地域、工業地域などの区分があります。地域によっては看板もサイズや面積などの制限が大きくなります。
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ラシンラッカーシンナーの事。看板業界では、あまりラッカー系塗料を使用しません。ラッカーシンナーは殆どがハケなどの用具洗浄に使用します。
最近主流のラッカーシンナーはノントルエンですので、吸ってもキモチよくはなれませんよ。
ラスター刷毛塗装面を清掃するための刷毛で、簡単に言えばサイズの小さい(普通の刷毛くらい)箒のようなものです。塗装作業時の必需品です。
塗装用の刷毛よりもかなり毛が固いので、マスキングテープ無しで塗り分けする場合や、粘度の高い塗料で塗装する場合などに塗装用の刷毛として使う事もあります。
ラップ粘着シート(カッティングシート)やインクジェットプリントシートを大きな面に貼るとき、先に貼ったシートに数ミリから数10ミリ重ねて貼ること。
またはその重ねた部分。
ラピッドrapidというのは「速い」という意味。ここではラピッドスタート式の蛍光灯のことを指します。
蛍光灯にはグロー式、インバーター式、ラピッド式とあり、俗に人の悪口としての「蛍光灯」は(スミマセン)、グロー式ですね。蛍光灯のランプそのものとは別に「グローランプ」が必要です。
その他はグローランプは不要です。
ラピッドの場合はスイッチを入れると直ぐに点灯します。
ラミネートlaminate。
本来は薄い素材を重ね合わせて層を作る事、積層する事を指します。
看板業界では「ラミネート」というと、インクジェット出力物などに透明フィルムを前面に貼り、表面保護する事をさします。その材料を「ラミネートフィルム」といいます。
ラミネートの一種に「パウチ」がありますが、pouch(ポーチ、手さげ袋のポーチと同じ)は元々「小袋」といった意味になりますので、こちらは両面ラミネートで、四辺に耳のついた物、あるいはそれに順ずる物を指します。
現在の看板用インクジェット出力は、ごく一部の場合を除いて、原則としてラミネート加工が必要になります。コレは耐久性・耐候性の問題もありますし、施工時にスキージで傷をつけてしまう事を防ぐなどの擦過性の向上のために施す加工です。
看板用ラミネートフィルムの場合はUVカットや床貼り専用などの多機能なものもあります。
一口にラミネート加工と言っても、大きく分けて二種類あります。
ホットラミネートと、コールドラミネートです。

上記の「パウチ」はホットラミであることがほとんどかと思います。但しパウチ=ホットラミとは限りません。ホットラミは高熱(少なくとも80℃以上)で溶ける糊を全面に引いたフィルムを使用し、名刺サイズからA3サイズ程度のものを加工するのが一般的かと思います。記念日の思い出の印刷物などを長期保存したい場合に有効ですね。

対してコールドラミは、粘着質の糊を全面に引いたフィルムを使用します。材料特性上、又は設備の特性上、大型の物に使用するケースが多いかと思います。もちろん看板用のインクジェット出力はコチラの加工を施します。
厳密には「コールド」と言いましても、実は「低温ホット」であるケースが殆どではと思われます。いくら粘着フィルムでも極端な低温では接着し難く、ある程度の温度に加熱した方が均一な接着するので、弊社では40℃程度まで過熱することが多いです。
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リシン吹き付け建物の外壁仕上げのひとつで、砂粒がくっついたような見た目です。
合成樹脂やセメント系の吹き付け材を専用のガンで吹き付けて施工します。
リタックアプリケーション・シートの事。
シートの切文字を貼りつける際、いくつかの部品に分かれている文字も、そのままの位置関係で転写できます。
最後に剥がしてしまうので、これ自体は製品になりません。
リベット金属製の鋲。(ごく一部、樹脂製のものもあるのだそうです)
2枚の板を重ねて穴を開け、キノコ状のリベットを差し込み、反対側をつぶしてカシメます。
看板や建築板金などの現場では、片側からで作業のできる「ブラインドリベット」が主流です。
立米(りゅうべい)立方メートルの事。日本ではメートルの事を「米」と書くので、「立法米」を略して「立米」です。
「平米」(平方メートル」もそうですが、我々は当たり前のように使いますが、一般の方には通じないみたいですね。
両面テープ表も裏も粘着になっているテープ。
一般用のものは紙などがベースで、看板製作では仮留めに使用します。
高強度タイプの物はかなりの接着強度があるので、構造部分にも使用できます。
施工後に防水処理を必要とするものも多いので、使用前には取扱説明書を熟読しましょう。
なぜか全国共通で「りゃうめんテープ」と呼ばれます。
リロール品一度成型した金属を再圧延したもの。
板材やフラットバーなどをリロールすると、元よりも薄く加工できます。
また、パイプにもリロールがあります。
角パイプは鉄板をロール成形して作るそうなのですが、いきなり角パイプになるのではなく、一旦丸パイプになり、それをさらにロール成形して角パイプになるのだそうです。
途中工程の丸パイプは、完成品の丸パイプとして市場に出回ることは無いとのこと。
一方で、市場に出回っている完成品の丸パイプをロール成形して、特殊な角パイプも製造されます。
長手方向にローラーで押し出されながら成形されるので、通常品よりも少し長いそうです。
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ルーバー百葉箱のように、通気性はあっても雨水が入りにくく、また目隠しにもなる、細長い板を組み合わせたもの。
看板では、ガラリとして使われています。
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冷間加工金属を、常温において力を加えて加工すること。常温だけでなく、熱して柔らかくなる温度よりも低い温度内も指すようです。
金属が硬いまま加工するので、大きな力が必要になります。
プレス・圧延・鍛造・押し出し・引き抜きなどが主ですが、板金などの折り曲げ、熱を掛けずに行う鋼材のR曲げ加工なども含まれます。
レベル水準器、水平器の事。
最も一般的なものは、ガラス管の中に液体と気泡を封入した「気泡管水準器」というタイプです。
また、水平調整そのものを指す言葉としても使います。
「この看板はレベルが出てない」と言ったら、看板が傾いて建っていることを意味します。
レミファルト常温で施工可能な、簡易型のアスファルトです。インスタントアスファルト。
(株)NIPPOの商品名ですが、国内で一番最初に発売されシェアも大きいので、インスタントアスファルトの代名詞となっています。
袋詰めで売られており、小出しに使えるので小さい面積や仮の舗装などに便利です。あくまで補修用のため、加熱するアスファルトのような強度は持っていません。
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ロイヤルカラー大同塗料の、看板用の高級塗料。アクリルウレタン・シリコン樹脂塗料。
以前は看板の塗装といえばコレ!!・・・だったのですが、塗料シンナーで溶くタイプの二液性ウレタンが出てから、弊社では全く使わなくなってしまいました。
漏電(ろうでん)本来、電気が通らないはずの場所に電気が漏れ出ること。
看板で例えると、看板フレームや本体などに電気が流れてしまった状態。水の侵入、絶縁体の劣化、施工不良などによって起こります。
漏電すると、感電や火災、短絡(ショート)などの事故を引き起こします。
ローゼットワッシャー通常、皿ビスは頭を沈めて面一にするため、座繰り加工が必要になりますが、皿ビスの頭がピッタリと収まる形状をしているため、皿ビスをナベ頭のように使用することができます。
普通に考えればナベ頭やトラスなどを使えばいいだけの話なので、皿ビス+ローゼットワッシャーを使用するのは、見た目の問題だけだと思います。
ローゼットは「rosette」。バラの形に似ているから。
ロートアイアンWrought Iron。錬鉄(れんてつ)のこと。
元々は、炭素を取り除いて強靭な鉄を作るため、試行錯誤の過渡期にあった、鉄の生産方法。パリのエッフェル塔で使われている鉄は、錬鉄で得られたものなのだそうです。
工程としては鍛鉄に似ていますが、実用品を作る技術である鍛鉄に対して、錬鉄は工芸品的なものを作る技術です。
広義では、鉄で作った工芸品的なもの全般を指すこともあります。しかも、鉄ではなくアルミでできている製品もあります。
ロードサイン野建て看板の事。
その名の通りロードサイドに建てられた、広告看板。
「野立て」というと「建植看板」と混同したり、少し野暮ったいイメージがあるので、弊社ではこう呼んでいます。
ローバルジンクリッチペイント(高濃度亜鉛末塗料)のトップブランド。またはその会社名。
亜鉛めっきと同等の錆止め効果を得る事のできる塗料です。
ローバン(株)キョードーの製品。多分、ロウソクのロウを含んだ板という意味ではと思われます。
糸鋸盤でアクリル板を切り抜く時、加工熱でアクリル板が溶けて糸を引くので、古くはロウを垂らしたり、油をつけたりしていました。ローバンはアクリル板と重ねて加工すると、ロウを垂らしたのと全く同じ効果があります。
加工後に捨ててしまうので、コレ自体は製品にはなりません。
ロープ万力トラックに積み込んだ荷物を固定する際に用いる、ロープの縛り方。
動滑車の原理を利用しており、摩擦を別にすれば、手で引っ張る力の倍の力で荷締めする事ができます。最も一般的に使われている方法は、「南京結び」という縛り方。
強く締めるだけではなく、引っ張り具合を調整するアジャスター的な役割にもなります。荷締め以外にも、水平にロープをピンと張りたい場合などにも使えますね。
ローリングタワー足場にキャスター(タイヤ)を取り付けて、組んだまま移動できるようにしたもの。
ローレットビス手で回しやすいように、頭の部分にギザギザが設けられたビス。
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ワイヤーカップブラシカップの中にたくさんのワイヤーを植え込んだもので、ディスクグラインダーに取り付けて使います。
錆び落とし、旧塗膜除去、クリーニングなどに使います。
若い衆会社内で、まだ一人前ではない見習い作業員。
何故か実年齢が若くなくてもこう呼ぶ習慣があります。
笑うクリアランスが大きすぎて、固定されずにカタカタ動いてしまう状態のこと。
ワンウェイ・フィルムシースルーシート。ガラスに施工するフィルムの中でも細かい穴が無数に開いており、屋外からはグラフィックが見え、屋内からは外が見えるというもの。
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