開発計画の告知看板をご注文いただきました。
誠にありがとうございます。
この手の細かい文字がたくさん入った看板は、私が看板屋さんに就職した頃は、厄介な仕事の一つでした。
手書きするのもかなりの手間が掛かりますし、カッティング文字は不要部分の捲りが一苦労でした。
しかもこの頃のパソコンは動きが遅く、文字入力してレイアウトを整えるのも時間が掛かりました。
今のパソコンは動きが速いですし、お客さまからいただいたエクセルの文字データをイラストレーターにコピペすれば手間もありませんし、何より文字を間違えません。
製作もインクジェットですので、インクの乾燥時間を別にすれば、直接携わる時間はかなり短いです。
設置するのは1~2ヶ月程度ですから、木枠・木の支柱で、地面への埋め込みもコンクリートは使いません。
看板のサイズは91cm×91cmで、全高1m50cm程度。
設置は杭打ちではなく、穴を掘って埋めています。その土地の地盤にもよりますが、杭打ちですと15cmくらいしか入らなかったりするんです。
斜めの支えは「控え」と呼び、後ろの小さな支柱と本体の支柱を結ぶ水平の部材は「根がらみ」と呼びます。
根がらみは一見、何か働きをしているように見えませんけど、これが有ると無いとでは、強度がかなり違ってきます。
ちなみに、支柱の地面に埋めた部分に、支柱がコンクリートに絡むように入れる部材のことを「根がらみ」と書いているのをSNSやらなんやらで見かけますが、それは誤用です。
この現場はサクッと終了したにもかかわらず、なんと金テコバールを置き忘れて帰ってしまいました笑
近い場所で良かったです。
というか、取りに行ったら金テコバールが雑草の保護色状態になっており、すぐには見つかりませんでした。看板に向かって右側にあるはずが、写真でも全くわかりませんね笑
ペンキで黄色く塗ると忘れにくくなるんですけど、素手で使ったときに滑りが悪くなり、手にマメが出来てしまうのは経験済みです。