ヤマトとガンダムを比較すること自体がナンセンスなんですが・・・笑
大きな違いの一つに、ヤマトは乗組員が好戦的なのに対して、ガンダムではそうでもない、ということがあります。
表現が悪いのですが、ヤマトは太平洋戦争をそのまま宇宙戦争に置き換えたような感じで、乗組員のほとんどは職業軍人や使命感を持った若者です。乗組員の細かな心の動きは描かれず、神がかり的な展開が多かったですね。ワープや波動砲など、未来には実現されそうな設定があったわりに、残念なポイントです。
一方でガンダムは、本来は戦闘には無縁のはずの一般の少年たちが、戦争に巻き込まれるという設定ですので、よりドラマ性が感じられました。
ヤマトは本格的なSFアニメとしては歴史上で初めての作品なわけで、当然後発のガンダムはヤマトの失敗点を研究して作られているはずです。
さらに今度はガンダムの成功を参考にしたと思われる、劇場版の「さらば宇宙戦艦ヤマト」は初代のヤマトとはもはや別物で笑、結構見ごたえあると思います。
で、この「さらば」が評判良かったものだから、「さらば」では死んでしまう主人公たちが死なない設定に変えて、テレビシリーズをREBOOTしてしまったため、評価が下がってしまったという・・・。
私個人的に、ヤマトがガンダムに確実に勝っていると思っている点。
それは、音楽です。
テーマソング、エンディングテーマだった「真っ赤なスカーフ」、劇中のBGMは、全て宮川泰先生によるものです。
テーマソングがご自身の作だから使いやすいというものあるのでしょうか、BGMはどれもテーマソングのモチーフが使われており、一貫性が感じられます。
アニメのBGMにオーケストラを使うというのはヤマトが初だそうです。
「無限に広がる大宇宙」
「白色彗星のテーマ」
この2曲なんて、アニメ史上最高のBGMだと思います。
ちなみに白色彗星帝国のテーマのパイプオルガンは、当時高校生だった宮川泰先生の息子さんである、宮川彬良氏が演奏したのだそうです。宮川彬良氏といえばEテレの「ゆうがたクインテット」や「マツケンサンバ」が有名な方で、ヤマトのリメイクである2199と2202では音楽を担当されました。
音楽ではヤマトが勝っているという意見は、ガンダムのスタッフにもあったのでしょうか。
ガンダムシリーズの2作目である「Zガンダム」では、当時放送音楽の第1人者であった三枝成章氏を起用しました。でも、個人的にはやはりヤマトの方が上だと思います。
余談というか完全に話が逸れますが、Zガンダムの初期のテーマソング「Z 刻を超えて」。
さすに今聴くと古臭いサウンドですが、当時初めて聴いたとき、それまで聴いたことがなかった曲調にビックリしました。
で、この曲。最近知ったんですけど、ニール・セダカという大御所ミュージシャンの、1972年の歌のカバーなんです。Zガンダムは1985年ですよ!
原曲がYoutubeにありましたんで、是非聴いてみてください。
ブッ飛びますね~笑