屋外広告物・点検技能講習

看板職人の徒然

屋外に設置されている看板は、定期的な点検が義務付けられています。

というか点検が義務化されてから歴史が浅く、いまだ過渡期にあります。

点検作業には資格が必要で、資格を得るための技能講習を受講しました。
数年前、この地域で第1回目の講習が開催された際に案内をいただいたのですが、当日に予定があり、断念。
その後、コロナの影響で開催回数が絞られており、ここへきてようやく機会を得ました。

やっとモグリじゃなくなります笑

そもそも点検に何故に資格が必要なのか?
事の始まりは、2015年の札幌で、看板の部品が老朽化で落下して通行人に当たり、重症を負わせてしまったことです。
その後、オリンピックの開催を控えていたこともあり、「屋外広告物条例案」が改正。点検を義務化する方向に変わったんですね。
今のところ「屋外広告物法」ではなく「条例案」の改正の段階で、各自治体の条例が変わりつつあるところになります。

で、元々は「屋外広告士」という看板の資格を持った人に点検業務をさせようとしたようなのですが、この屋外広告士は割りと数が少なく、今後全ての看板を点検しようとするにはまるで追いつきません。
そこで、点検業務に絞った資格を普及させようということなんです。

講習を受ける中でも、「この資格はまだ過渡期にあるのだな」と思わせる部分がありました。
一応、最終的にはどんな小さな看板も全て点検対照にすることを目指しているようです。ちょっと先が長そうですね。てか、無理なんじゃないでしょうか笑

「看板屋」という専門職は存在しないに等しく、看板屋さんが鉄骨などの金属加工から樹脂加工、粘着シート作業、取り付け工事まで行うため、どの作業を取っても技術力が中途半端という部分があります笑
行灯ならば均一に光らせることや(細身の鋼材で開口部を広く作ろうとする)、取り付け後のリスクを避けようとする傾向があり、建築設計士さんが考えるようなゴツい構造ではなく、断面サイズの小さい鋼材を組み合わせて作ります。アングルで箱を作るのは、看板独特のものでしょう。
完全な構造が確立されてないんです。

作る本人のスキルに頼る部分が大きく、品質のバラツキに直結しています。
街中の既設の看板をメンテナンスしたり改修したりする際に見ると、ものすごく水抜けの悪い構造で製作してあったりします。絶対にこれは強風で飛ばされるだろうって思う看板もあります。
逆にちゃんと施工されたものは、10年経って内部点検しても、全く問題が無かったりします。
私は老朽化とか以前に、こういった部分のほうが問題だと思うんですけどね。

看板の点検もお任せください(やっと自信持って言える笑)

日進市・東郷町で看板製作 有限会社ロゼ
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