今年、人から言われた言葉で最も嫌な気分になってしまったもの。
「それって主観ですよね」
こういうのを会社のブログに書くのもどうかとは思うんですがゴメンチャイ笑、今年の汚れは今年のうちに。
この言葉、仕入れ先の営業担当さんに言われたんですよね笑 ひろゆき氏の発言を真似た物でしょうか笑
私は、いい仕事がしたい。(主観ですよ笑)
いい仕事とは、製作物のクオリティの問題だけではありません。
メッチャお金を掛ければ、良いものができるのは当たり前です。しかしお客様からすれば当然、安い方が良いわけです。
ですから、自分がお客さんだとしたら、これくらいの品質、これくらいの価格、こういう提案であれば嬉しいなって思うことを、自分の仕事でやろうと考えるんです。(主観ですよ笑)
私が看板屋になった頃の、木枠のトタンのパネルにペンキで書文字をした看板は、おおむね7~8年程度の寿命で、最も先に傷むのは木枠でした。壁に取り付けたものは木枠に水が掛かりにくく、もっと長持ちました。
カッティングで仕上げた看板は、ペンキに比べて圧倒的に色持ちしますが、木枠で作ってしまうと木が最初に腐ります。実質的にはペンキの場合と耐久性が変わらないことになってしまいます。
ですので、独立して以来、恒久的に設置する看板・・・会社の社名看板やお店の店名看板に関しては、木枠で作ったことがないです。
建物の外壁の塗装や自動車の、改修サイクル・買い替えサイクルは一般的に10年だと思います。大体どんな看板も10年持てば、クレームになることは少ないと考えられます。(主観ですよ笑)
看板において、昔から「持ちが悪い」と言われてきた代表格は、木枠とカルプ文字でした。
木枠は金属製の枠にすれば問題解決です。カルプ文字は、独自の工夫で圧倒的な耐久性を持たせることに成功しています。
問題は、インクジェット印刷シートなんですよ。
設置状況や色などによって耐用年数が左右されますが、過去の実績上、おおむね7年程度というのが、インクジェット印刷シートの寿命です。
7年程度持つが、傷み始めると急速にボロボロになる印象です。
これ、支給されて施工した印刷シートでも同様なので、ある程度信頼できる数字だと思います。
弊社では色々試してみた結果、比較的グレードが高いメディアとラミネートを採用しています。全体の中では中の上、上の下くらいの価格帯のものになります。
最上のものでない理由は、注文いただくためには、ある程度安いことも条件の一つだから。また、他社さんのインクジェット出力単価と比較して、遜色ない価格設定にできるようにも考えています。
一方で、売れ線のメディアとラミネートは、「中期用」というもので、真ん中か、それよりも下のものが主流なのだそうです。
私自身何度か試してますし、支給されて施工したものもありますが、あまりいい印象がありません。数年でトラブる感じですね。条件が悪かったりすると数か月で問題が発生します。だいたい5年くらいが目安のようです。
いわゆる野建看板、ロードサインであればそれでも良いかもしれませんが、私が携わっている店舗や会社の看板、街中の大型の広告看板においては5年サイクルというのは厳しい。
本当は10年持ってほしいが、お客様に説明をして、7年程度で納得していただいている感じです。
ですので、会社やお店のメインの看板は、よほどの理由がない限りはインクジェット印刷シートでは施工しません。他の方法で施工しています。
また、他の施工方法よりも短命であるため、改修しやすいように再剥離性がある素材を採用しています。
弊社の場合は上記理由により、比較的グレードが高いものを希望しているのですが、材料屋さんは皆さん、「中期用」というグレードを勧めてきます。
客のニーズに応えてないじゃないですか笑
てか、そもそもあなたの主観や都合じゃないですか笑
私の話を「主観ですよね」というのは、私のどこを批判しているのでしょうか笑
7年持ってほしいという部分でしょうか。
インクジェット出力単価の設定の部分でしょうか。
再剥離性という部分でしょうか。
確かに、私というたった一人の人間が、インクジェット印刷機導入後たかだか20年程度で得たデータです。論拠としては弱いかもしれませんが、ここに書いたことって単なる主観ですかね?
仮に主観だとして、主観や感想を言って何が悪いんですかね?
人間ってみんな感想や主観を言うものではないですかね。その感想や主観が集まって、初めて論拠になるんです。
全員がデータや論拠に基づいた話をしようとしたら、大変なことになってしまいます。てか、無理です。
もうちょっとマトモな提案ができる人を寄こしてくださいよ笑
まさか本人は読んでないと思いますが笑、読んだなら「ご自身の主観」はひとまず置いておいて笑、今一度ちゃんと考えていただきたいなと思います。