既設の壁面看板の鉄骨部分に錆が発生して、壁面に錆汁が垂れているとのことで、鉄骨部分にローバルを塗装することになりました。
ローバルって何?・・・と聞こえてきそうですね。
ローバルとはメーカーの名前であり、そのメーカーの製品の名前でもあります。
亜鉛を高濃度に含んだ錆止め塗料のことです。
高濃度ってどれくらい高濃度なのか?
ななな、なーんと、最も高濃度の製品で、96%!!
ビックリでしょ? もう、ほとんど亜鉛そのものです。亜鉛メッキとほぼ同等の錆止め効果が得られます。というか、塗膜乾燥後は96%が亜鉛ですから、「常温亜鉛メッキ」「塗装メッキ」とまで呼ばれているんです。
ローバルは、基本的に鉄の素地や亜鉛メッキを施された面にしか塗装できません。一般的なペンキで塗装された面には使えないのです。
本来は旧塗装をグラインダーなどで削って剥がしてから塗装となります。
しかーし、裏技があるんですな。
ローバルシリーズの中に「水性ローバル」ってのがありまして、これは溶剤を含まないため、塗装の上からローバル塗装ができるんです。ただし、鉄の素地に密着するわけではないため、ローバル本来の錆止め効果は得られません。
旧塗膜がローバルなのか何なのか分からないとか、一部は亜鉛メッキみたいなケースで、上からウレタンとかで塗装する手もありますが、その場合は水性ローバルが視野に入ってきます。
水性ローバルはドライ状態の亜鉛の粉と、水性のドロッとした液体と別々の状態で出荷されます。塗装直前にこれを混ぜ合わせて使用します。
もちろんポットライフがあり、混ぜてから12時間内に作業を終えなければなりません。混ぜ合わせにくいので、撹拌機が必須という感じです。
ローバルは性能は高いんですけど・・・。欠点は、価格がクソ高いことですね笑
今回は一番小さいサイズを2缶使いました。
LINEでもお問い合わせいただけます。