大型の路面店の改装に伴い、看板工事を承りました。
誠にありがとうございます。
塗装屋さんが外壁を塗装し、弊社はその後で文字を入れます。
壁面の地色を活かすデザインで、普通に施工するとしますと、シート切文字を貼ることになります。
が、全てをシート切文字で施工すると、とんでもない工事金額になってしまうんですよね。
今回は総額のみ先に決めて、あとは書文字でできるところは書文字で。シートを貼った方が早い箇所はシート切文字で施工することとなりました。
以前、弊社には常用で、書文字の得意なTさんがいました。この手のお仕事は楽勝だったんです。
ところが今は、書文字をするとしますと私だけになります汗
今回はまあまあ面積がありますので、大変です。
それでも、例年比較的ヒマな時期ということもあり、頑張りましたよ笑
本来、書文字の技術イコール下書きの技術。あるいは「下書きをしないこと」が技術です。筆の運びの技術ではありません。
下書きをした後で塗り込むのは、書文字の技術でもなんでもありません。そんなもんは慣れればバカでもできるんです。
そういったプライドもあり、今回は悩みました。しかし、現場での効率を重視しようと考えて、大半は原寸原稿を用意しました。この方式は、私に言わせれば書文字でもなんでもありません。
とはいえ。
誰かペンキを塗れる人と私で、文字へのペンキの塗りこみ作業を比べたとしましょう。100%私の圧勝です。まるで比較にならないほど手際が違います。下書き云々の部分を抜いたとしても、プロとアマの違いは歴然。
手で覚えた仕事です。筆を持てば勝手に手が動きます。

今回は、大半が黒ベースに白文字と黄文字でした。
白文字は黒の上でも書けますが、黄色は黒の上では発色しません。
黄色と白を半割くらいで混ぜると、濃い色の上でも発色するようになるのですが、鮮やかな黄色に仕上げたかったため、今回はやめておきました。
ならばどうするかというと、ベースを白に塗り、その上に黄色を塗り。文字抜きする要領で、黒で文字を書くことになります。

この方式を、私の師匠のNさんやトーゴーアートの石原社長は「ダメる」と呼んでいました。
言葉の由来はハッキリしませんが、おそらく「ダメ直しをしながら書く」という意味だと思います。
手順的には白ベースに対してザックリとした形で黄色で文字を書き、そのあとで黒でカッチリと書く(ダメ直しする)からではないでしょうか? 要するに二度手間なんです。そして、文字本体を書くよりも、文字抜きして書く方が面倒くさいです。
Nさんに「黒ベースに黄色の文字で書いてください」とお願いすると、「何ぃ? ダメって書かなきゃいかんがや!!」とか怒られましたね笑


大人の事情でモザイク入り笑
書文字はサクサクと進みまして、追加の作業の依頼がありました。
一つは、照明器具の取り替えです。

そしてもう一つ、とんでもないご依頼が笑
地上塔の主面板の内部に、ハトが住みついてしまっているので、ハトが入らないように、看板の上部にネットを張ってくださいとのこと。
まず、住人のハトを追い出す必要があります。

色々考えまして、モノタロウでカラスの模型を買いました笑
なかなかリアルで、私もその辺に置いたのを忘れて、自分で何度も「わっ、カラスがいる!」ってビックリしました笑
このカラスを紐で操りながら看板の表面をバンバン叩いたら、ハトは出て行ってくれました笑 ゴメンチャイ笑
工期のうち、2~3日に1日は雨が降る感じでしたが、楽しく完了できました。
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