ロードサインの撤去工事をご依頼いただきました。
誠にありがとうございます。
まずは、お得意のウンチクから笑
よくこの手の看板全てを「野建看板」(のだてかんばん、野立と書く人もいる)と言ったりしますが、それは厳密には誤用です。
「野建看板」というのは、郊外の道路沿いなどによく見られる、広告看板のことを指します。これらは地主さんに看板を建てさせていただく契約をし、一方で広告主さんにはこの場所に広告看板を掲載しましょうという契約をする・・・これが野建看板です。
野建看板=ロードサイン・・・野原に建てる看板&車や人がよく通る道沿い(ロードサイド)に設置する広告看板ということですね。
これは辞書などのどこかに定義されているわけではなく、あくまで慣例、通例です。
田んぼの一角に建っている看板用の支柱、これを我々看板屋さん&広告屋さんの用語で「媒体」と呼びます。広告を掲載するための媒体という意味ですね。「媒体」は田んぼや畑の一角だけでなく、ビルの屋上や壁面、駅の構内などもありますが、これはまたの機会に。
路面店の敷地内にある、そのお店の広告・駐車場案内などの表示をした看板は、地面に支柱を建てて看板パネルが取り付けられている物だとしても、「野建看板」とは呼びません。
支柱に看板パネルを取り付けたようなタイプの看板は、「建植看板」(けんしょくかんばん)と呼びます。
建植看板には、「野建看板」も含まれます。要するに、「野建看板」が特殊だということですね。
今回の建植看板は、紛れもなく野建看板であり、ロードサインです。
広告主が掲載終了して、パネルのみ撤去、あるいはパネルの白板化という手もありますが、今後の見込みや管理の関係で、「媒体」を残すのはやめようという判断をされたという事になります。
現状復帰して地主さんに返却するという事です。よって、こういった場合は多くのケースで、基礎を抜根する必要があります。
建植看板は、大きな看板パネルが強風を受けても倒れないよう、かなり深く埋め込まれています。たまたま偶然現場に居合わせた土建屋さんが甘く見て「おう、そんなのついでにやってやるよ」といわれるケースが何度かありましたが、小さなユンボ程度では、そうそう簡単に抜けないんです。
企業秘密ですが、ちょっとしたコツがあるんですよ。
この看板は弊社が施工した物です。
看板屋さんによっては、掘った穴に支柱がゴリゴリ擦りながら入るくらいに小さな基礎だったりします。
これはそこそこ埋め込まれていたことがお分かりでしょうか。これでも高さ4m以下の看板です。
弊社の施工物件で、今のところ台風で倒れてしまったという看板はございません。支柱の座屈も一件もありません。
台風程度で看板が倒れたり、看板の支柱が座屈したりというのは、ズバリ設計・施工不良です。
建植看板の施工、撤去は弊社にお任せください。