日進市の英語教室、STEP WORLD LL日進駅前教室様より、看板の改修のご依頼をいただきました。
誠にありがとうございます。
縦1m20cm、横幅7mで、これまでは面板はアクリル板でした。これをFF式に改修しました。
FF式とは「フレックスフェイス」のことで、硬質のアクリル板ではなく、専用の布地を面板に使います。2000年を過ぎた頃から急速に普及しました。
FF式といえば、それ以前は3Mのパナグラフィックスというシステムくらいしかなかったのですが、簡単に使える部材やキットが発売され、また消費者金融の規制緩和で無人契約機が爆発的に増えて、ここでFF式が異常なほどに採用されまくったことが大きいかな、と思います。シランけど笑
街中で見かける、大きいサイズの行灯看板は、今ではほぼ100%がFF式です。
アクリル行灯とFF式の切り替えポイントとなるサイズの目安は、「板がジョイントになるかどうか」。
正方形の場合は1800×1800~2000×2000くらい。このサイズだとどちらもアリかな。長方形の場合はおおむね短辺が700以上で、長辺が3000を超えるもの。もちろん例外もあります。
クリニックさんでよくある、表示面3000×800くらいの地上塔はどちらでも作れそうですが、弊社の場合は今のところ100%がアクリル板です。
今回のこちらの看板は2006年ごろに他社さんが施工されたそうですが、絶対にもっと古いだろうと思って詳しく聞くと、やはり本体はもっと前でした。2006年はアクリル板のみ交換されたようです。
FF式のメリットは、ジョイントがない面一な仕上がりが得られること。
布地で軽いため、施工後の万が一のリスクが低いこと。あと、改修時に安上がりなことです。FFシートは面積比でアクリル板よりも圧倒的に安いんです。
今回の改修では、FF式への改修費用を含めても、アクリル板交換よりも若干安いお見積となりました。
マンションの壁面に取り付けられており、真下は駐車場の出入り口になっています。ど真ん中には脚立は立てられません。しかも12尺の脚立の天端でもツンツンの高さですので、見る人が見たらツッコミが入りそうな方法で施工しました笑
要は、総合的にちゃんと仕事できればいいんです。細かいことばっか言ってる人は、レジェンドにはなれない、というのが私の信条です笑
もちろんこれで事故ると別の意味でレジェンドになっちゃうんで笑、それなりの対策はしております。
看板の中は、水が浸入してサビサビでした。
アングルを溶接して補強しました。アンカーボルトが何本か錆びておりましたので、8発ほど新規でアンカーを増やしました。
内部照明は、LED蛍光灯に取替。現在弊社で採用しているLED蛍光灯は非常に信頼性が高く、今のところ不具合を発生したものはございません。
FF式への改修でアクリル板の分が軽くなり、蛍光灯の安定期の分も軽くなりました。概算ですが、元々300kg程度の重量だったものが、約半分に軽量化されました。
当初から1日では終了しないだろうと踏んでおり、真っ暗になった頃にどうにかFFシートを展張取付。
翌日に額縁を取り付け、厚みの部分を塗装しました。
さてこの看板、中にタプタプに水が入ってしまう理由は何か?
すごく変な施工方法で取り付けられており、看板が壁から浮いてるんです。指が入るくらいのスキマがあります。
雨仕舞いにそれほど気を遣わずに作っても、壁面行灯は内部にはそれほど水が浸入しないものですが、これでは「入ってください」状態ですね。
とてもコーキングだけでは埋められませんので、蓋がわりに板を取り付けてからコーキングしました。
ちょっとヘビーな現場だと、トラックは完全に何屋なのか分からない状態になってしまいます笑
取り外した古いアクリ面板。
インクジェット印刷は、弊社実績でも他社さん施工物件を研究しても、大体7~8年程度が使用限度の目安です。この現場は直射日光が当たりにくいこともあってか、よく持った方だと思います。アクリル板はペコペコに変形していました。
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