弊社が始まって以来、屈指の厄介な仕事が入ってきてしまいました笑
誠にありがとうございます。
既設の装飾の柱型に車がぶつかり、凹んでしまいました。この修理です。
こちらの店舗は輪止めが無く(お客様はお年寄りが多いため、躓かないように、敢えて設置していないとのことです)、今回を合わせて過去に3回も車が突っ込んでいるそうです。
話がややこしいんですが、経緯を一通り書いてみましょう笑
建物が建ったのは、2000年前後。
この木目の柱型は、かなり特殊な方法で製作されています。
柱型そのものは量産品ではなく、このお店のために作られたものだと思われます。
2.0tのアルミの長さ3mの成形品に、プリントトタンのような木目がダイレクト印刷されてるんです。
新築からそれほど経たないうちに、クルマが突っ込みました。
建物を建てた建築屋さんに連絡して修理してもらったそうなのですが、なぜか既設の木目とは全然違う木目になってしまいました。
建築屋さんは、木目をプリントできる業者さんに依頼してるはずですが、当初とは別の会社に依頼されたようです。
てか、全然違う木目に修理するのは。神経が図太いとしか言えませんね笑
今回は、ぶつかったところの修理と、違う木目の個所も合わせて、全て木目をやり直してくださいというもの。
インクジェット印刷して貼るのは、どこの看板屋さんでもできます。問題は木目のデータです。
心当たりを当たってみましたが、良い方法が見つかりませんでした。
結局、私がゼロからデータを作りました。
既設に似せて木目のデータを作り、色合わせのためにテスト出力して3回ほど現場に通い、色調整しました。
木目のデータは縦500×横250程度のシームレスのパターンを作り、これを連続に並べています。
あと、元々は別の業者さんが凹んだ柱型の板金を修理するお話だったのですが、これも何とかならんか、と相談されまして・・・。
結局やりましたよ笑
コストや施工リスクを考えると、既設を取り外して交換するよりも、既設をカバーしてしまった方が良いだろうと考えました。
型を作って精密に採寸して、板金を製作しました。ある程度は薄い方が良いだろうと考えて、0.8tのガルバの鋼板です。
このお仕事は、特別に技術力が必要だったとは思いません。
興味を持って、自分が楽しんで取り組む気持ちが成したものだと思います。
弊社のスタンスが伝わるお仕事かと思いましたので、長々と紹介させていただきました。
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