地元の大型の工場の中の、各棟入口横に、銘板を製作設置の御依頼をいただきました。
誠にありがとうございます。
ベースの板はアルマイト板で、シート切文字貼り。取付ビスには飾りキャップを被せております。
4か所のビス留めだけでは、夏場の熱膨張で真ん中が浮いてきますから、接着併用しております。
最初に8基の製作設置の御依頼をいただき、気に入っていただきまして、すぐに追加で2基の発注をいただきました。
図面作成から弊社で行っております。



さてさて、今回は仕様決定をするまでに、苦労しました。
昔からちょくちょくあるパターンで、近年特に多いのですが・・・。
お客様(看板に関係のない業界の方)が、ご自身で色々調べた結果、どこかで勘違いしてしまって、「普通はそんなことやらないですよー」というような変な看板を依頼してくる・・・というパターンです笑
最近はインターネット検索で何でも出てきますから、事前に調べて(それも調べまくってしまっている)、ものすごくレアな施工例を見て、それが普通だと思い込んでしまっていたり。また、間違った名称などを覚えてしまっているんですね汗
もちろん、事前に調べてくださるのは、ありがたいです。が、完全に思い込みが入ってしまったり、それを素人同士の会議で(言い方悪いですが申し訳ありません)決定してしまってから依頼されてしまうと、大変な苦労をしてしまいます笑
実は今回もそんなパターンでして・・・汗
最初のご依頼は「アルミのエッチング銘板が欲しい」というものでした。どういう経緯でそうなったのか・・・笑
エッチングとは、液剤に漬けて電解処理による腐蝕で彫刻をするもので、たしかにアルミでも製作可能です。
なのですが、アルマイトはエッチングできませんので、生地板になります。そのため基本的に塗装仕上げです。そういった諸々の理由で、看板ではアルミのエッチングは、あまり意味が無いですから、まずやりません。というか、看板の仕事に30年以上携わってきて、見たことはありません。機械銘板などでは存在します。といっても腐食での製作は滅多にないんじゃないですかね。
エッチングなら、基本は真鍮などの銅の合金か、ステンレスですね。
今回の場合は、ステンレスが良いでしょう。
ステンレスが良いのですが、エッチング銘板はそれなりにコストが掛かります。
写真にある通り、取付場所によっては古いスレートだったりしますから、そもそも看板としては高級な部類に入る、エッチング銘板を必要とするのか、ということになります。
普通に複合板に切文字貼っておけば良くね?みたいな笑
複合板ではあんまりだ、みたいな感じなら、ステンレス板が良いと思うのですが、何故かアルミに拘られました。当初、3mm厚をご希望で、あまりに肉厚すぎるので1.5tのサンプル提出したら、普通に納得していただけました。
既製の室名プレートなどではアルミ製のものがありますが、今回のようなアルミの切板を使ったことは、ほとんどありません。屋外ですから、予めアルマイト処理したアルミ板をシャーリング切断したものでは、切り口から酸化すると思います。
しかしもう、こうなってしまうと、そのまま製作するしかありません笑
もちろん、できる範囲での工夫をして、ベストを尽くしております。
てか、看板屋さんは「アルマイト」という概念を持ってない方が大半だと思いますので、もしも他社さんだったら、悪くすると生地板を用意したかもしれません。話を聞いたのが私で良かったですね笑
まあ確かに結果的には、あまり見ない感じの、上品な銘板に仕上がったかな、と思いました。新しい手段として、十分あり得るでしょう。
てか、そもそもこれを「銘板」と呼んでよいのか、という疑問も残ります。
興味のある方は「銘板」の意味を調べてみてください。

LINEでもお問い合わせいただけます。

